みなさま、こんにちは!
はじめまして、大阪のタックルハウステスター吉田裕彦です。
今回ご紹介させていただく最近好釣な「ローリングベイトタチウオゲーム」なんですが…
実はこの釣り、僕の友人でタチウオのスペシャリスト岩原良隆(通称タイガーよしたか)と一緒に釣りをしている最中に、よしたか君が発見した釣りなんです。という訳で、そのよしたか君本人のレポートをご紹介したいと思います!
タイガーよしたか氏の釣行レポート
私自身、大阪湾ならではのドジョウをエサにした軽い太刀魚テンヤゲームが大好きで、ずっとしてきたんですが…このローリングベイト太刀魚ゲームには衝撃を受けました!プラグが…テンヤと同じ使い方で、ここまで釣れるのかと!
ここでは順を追って説明していきますので、まずは何を準備すればいいのか…タックルを解説していきます。
ロッドはシーバスロッドのMLクラス程度で、長さは9.6ft前後が使いやすいと思います。リールは2500番〜3000番クラスの巻き取り1回転75cm前後がオススメです。続いてラインですが、僕はPE0.8号〜1.5号を持ち歩いていて風や流れに合せて使い分けていますが、特に「1号」がどの状況下でも安定感あって使いやすく、多用しています。
そしてリーダーはナイロンの60ポンドを使用。20ポンドなども試したんですが、細いとフォールで切られるリスクが高くなります。また、テンヤ同様にリーダーを太くしてもバイト数に差を感じられなかったので、それならば切られにくい太いほうがいいじゃないか!…と笑
タックルが揃えば、あとはルアーです。ご存知ローリングベイトにはたくさんの種類があり…何がいいの?ってなりますよね?
個人的には、それなりにゲームとして組み立てるには“3つ”は必要!「RB88/RB88LW/RB77LW」この3種類がメインとなります!
それぞれの使い分けなどは、後ほど釣り方の頁でご紹介しますね。
カラーはリアル系と存在感があるパール系やゴールド系の両極端を持っておけば、幅広い状況に対応できて安心です。
あと、ここがけっこう大事な部分!ルアーのフックです!
元々付いているノーマルでもいいんですが、とにかく刺さるフックに交換しましょう!経験上、ラウンドベンドのフッ素コート系がいいですね。釣れる場合は9割以上はフロントフックに掛かるので、特にフロントはマストです。
僕は88、77ともにフロントは6番のフックを入れています。これには理由があり、この釣りでは“内掛かり”と言って魚の口の中から外に針先が抜ける掛かり方が大半。だから口に入りやすく、かつ刺さりやすい6番をセレクトしています!ちなみにフックが小さすぎると、バレにくいかたい場所に刺さりにくく、また身切れもしやすくなりますのでご注意を。
この釣りでは、忘れてはいけないのが「ケミホタル」!これによって集魚効果とレンジをコントロールしやすくなります。
サイズは50mmのイエローがあればバッチリ!大体のケミホタルのパッケージの中に透明の柔らかいチューブが入ってるんですが、これを1/4にカットしてリーダーに2つ通し、上下からケミホタルを挟んでセットします。ルアーからの距離は40cm〜50cmぐらいが目安です。
タチウオの釣り方
さぁセットが完了すれば、いよいよ実釣です。
僕がポイントに着いてまず初めに投げるのは、広範囲に探れる「RB88」!僕はゴールドオレンジなどのアピール系カラーから様子を見ていきます。
日が傾いて薄暗くなってくるとキャスト開始! まずは、フルキャストで着底をとれる場所は底まで沈めます。明るい間は底付近でヒットすることが多いので、これも88をチョイスする理由ですね。
続いて、誘い方ですが「ロッドにルアーが動いている“ブルブル”という感触を感じないスピードで巻き上げる」。一見すると動いているように見えず「棒やんけ〜!」となりますが、それで良いのです!
活性が高いと、そのままタダ巻きでも食うのですが…食わす「間」を作ってやると、よりバイトが得られます。後は、巻きスピードを速くしたり遅くしたり、ストップ&ゴーを入れたりもします。動く瞬間or止まった瞬間にバイトが集中するので、いつでもフッキングができる状態の角度でロッドを持ち、ルアーを操るのも大事なポイントですね。
そう、太刀魚って移動距離は自体は短く、動きはじめのスピードが早いアクションに弱いんです。要は、「初速があってピタッて止まる」そんな動きです!
魚からの反応があると、だんだんと釣れるレンジが上がってくるので、あえて着底をとらず効率よくカウントダウンしながら、手返しよく攻めてみてくださいね!例えば着底が20カウントでしたら、15や10カウント巻き始めたり、5カウント、0カウントとレンジを刻んでいきます
そして、少し反応が鈍くなったと感じたら、躊躇なくただちに「88LW」に変更です!
今度はうっすら水中に見えるケミホタルの明かりを見ながら、同様にブルブルを感じないスピードで88と同じ誘い方で、一定のレンジをキープするイメージで引いてきます!
軽い分オリジナルの88よりスローに引けるので、少し活性が下がった追いきらない太刀魚からも反応が得られやすいのがポイントです。この88LWも食わせの間を意識しながら、一瞬止めたり、スピード変化を付けたり、あまりレンジが上下しないように誘ってみてくださいね!
最後は「77LW」の出番!
ここからが…ロリタチゲームのゲーム性と言いますか、かなりメリハリが出てきます。軽い太刀魚テンヤでもそうですが、ファーストコンタクトはルアーが着水した瞬間から始まっているんですね。
なので、攻めるべきは、まずは水面直下!ケミホタルが水面ギリギリをキープする速度で巻いてきます!やつらは着水した瞬間から見ているのです!フィシュイーターからすれば、水面は壁になるので水面直下のエサは捕食しやすい=手っ取り早く口使う個体からの反応が見られます。誘い方は他のサイズ同様、よりスローになるだけで大差はないです!
水面直下で反応がなければ、次は上から下へ様子を見ていきます。この時、注意したいのは着水した瞬間からのラインメンディング。また、巻きだしまでの一連の動作の丁寧さも必要になります。
具体的には、1度ラインを真っ直ぐにしてフォールしたい気持ちを抑えつつ…キャスト後は余分なラインだけを巻き取り、極力ルアーが動かないようにフォールへ持ちこみます。この時もやつらは…ん〜?食べよかな?って見てますからね。
そして巻き始め。ここが1番大事な部分です!自然な動き出しをイメージして、スローに巻き、ティップにルアーの抵抗を感じた瞬間にほんまに軽く、リール1/4回転トゥイッチみたいなん入れて、一瞬上げてやると、たまらんくなった太刀魚が口を使ってくれたりします。
あとは潮が流れている層=巻いて抵抗を感じる層を沈めて探して、その層をキープするイメージでスローに誘いながら、間を作りながら試してみてくださいね。こんな感じで試してもらえたら、ゲームとして楽しめてもらえると思います!
岩原 良隆(Iwahara Yoshitaka) プロフィール
タックルハウス(TACKLE HOUSE)