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今江克隆のルアーニュースクラブR「現代カーボンロッド技術の集大成!水陸両用ハイパワースピン『スパイダースピン611MH-TG40X』登場」の巻 第1165回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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オカッパリアングラーの意見

この「スパイダースピン」の開発にあたっては、オカッパリアングラーの意見と自分の意見を何度もすり合わせ、エバーグリーンで巻いた素のブランクスパターンを青木哲氏の擬似餌屋工房に持ち込み、幾度もガイド、グリップに至るまで、あらゆるパターンの組み合わせとガイドセッティングを目の前で組み上げてはテストを繰り返してきた。

6フィート11インチながら、実質の有効レングスは7フィートに匹敵する斬新なショートグリップ仕様、ピッチングを考慮した極小の異形エンドグリップ、スピニングで初めてベイトと同様のワインディングチェックデザインを継承した独特の形状のグリップ部分が特徴で、この部分がこのロッドの最もこだわったところでもある。

詳細は、エバーグリーン公式WEB特設ページがまもなく開設されるので割愛するが、このショートグリップで、さらに極小エンドグリップで、バランサーを使うことなく想像以上の軽快な操作性、軽量感を実現させている。

ガイドセッティングと独特のショートグリップ形状は、青木哲氏とオカッパリルアービルダーの知識を参考に、自分好みに仕上げた。実際には、並の7フィートより実効レングスが長いのにとても軽い

スクラップ&リビルド

取材お題泣かせの「スパイダースピン」と「MCハンガージグ」。どこの湖に行っても、たいてい空気を読まないデカバスを釣ってしまっている

余談だが、今までにない特殊な素材、超実戦的なロッドを開発する時には、鮮魚を目の前で捌くような現場でのスクラップ&ビルドに立ち会うことが、大きくものをいう。

近年の「カレイド」の開発は、エバーグリーンの工場に全てを依頼することはなく、工場で厳しいエバーグリーン規格で一から巻いて焼きあげたオリジナルブランクスの試作機種を、青木氏が自分の希望に沿って目の前でスクラップ&リビルドし、工場に戻して何度も量産試作する手法をとっている。

時にはガイドもグリップも全替えしてしまうほど徹底的にリビルドすることもある。

ガイドとグリップのセッティング次第でロッドは同じブランクスでも劇的に表情が変わる。

青木哲氏が富士工業のプロスタッフ兼認定ロッドビルダーであること、そして何より擬似餌屋工房が近所なこと(笑)が、「カレイド」にとっては大きな開発アドバンテージとなっている。

「スパイダースピン」は、その現場に高いビルダー知識を持つオカッパリアングラーも交え、一から徹底的に組み上げた最たる例といえるだろう。

お題外なので誌面には出してないが、ロケの合間で毎回デカバスを釣っていた「スパイダースピン」と「MCハンガージグ」の黄金コンビ。釣る能力に関しては、逆にお題泣かせである

以前、ここルアーニュースクラブRでも記事にしたが、「スパイダースピン」の吊るし能力はもはやいうまでもなく、どこが一番気に入っているかと聞かれれば、自分は「ベイトフィネス以上にスピニングのピッチングがうまくなった」という点だ。

今江克隆のルアーニュースクラブR「オカッパリ&ボート両用の最高峰パワーフィネススピン誕生!『スパイダースピン611MHX』を紹介」の巻 第1128回

水面にルアーを直接落とさない無音着水ピッチング、通称「蜘蛛の糸式」は、今や自分の必須の武器になっている。

二番目は、このロッドを使いだしてからリアルに「バスの木化けバラシが激減した」ことだろう。

今年の春、TOP50七色ダム戦では決勝で値千金の2,300gのビッグフィッシュを仕留めた。カバーの最奥で吊るしたためランディングに時間がかかったが、ロッドが負けることも「MCハンガージグ」のフックが曲がることも、ラインが切れることもなかった

この他、オカッパリアングラー目線での「スパイダースピン」のメリットに関しては、近日、エバーグリーン公式WEB特設サイトで詳細に「ためになる話」が公開されると思うので、是非、ご一読ください。

元祖”提灯”パワーフィネスロッド「スピンコブラ」の最終進化形態「スパイダースピン」。詳細は近日エバーグリーン公式WEB特設サイトで公開予定。ぜひ、読んでみてください

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