ルアーニュースRをご覧のみなさま、はじめまして。
タックルハウス広報の古賀と申します。
2023年秋は、船・オカッパリ共にタチウオが好調の近畿エリアですが、主に大阪湾のオカッパリで今年誕生し、話題になっているタチウオ攻略メソッドのご紹介です。
その名も「ローリングベイトタチウオ」ゲーム。読んで字のまま、ローリングベイトというルアーを投げてタチウオを釣るだけなのですが…、簡単なチューンを施すだけで、誰でも驚く程簡単に、手返し良く、手軽にタチウオ 釣りを楽しむことができるというものです。
そもそもローリングベイトとは
タックルハウス公式「ローリングベイト」詳細ページはこちら
釣り方のご紹介の前に、そもそもローリングベイトについてご存知ない方のために簡単にご紹介しておきます。
2001年発売を開始したこのルアーは主にシーバスがターゲットで、一風変わった背中のリップが大きな特長です。
形状的にバイブレーションと思われがちですが、そのアクションと性質は、他のどのルアーとも違うオンリーワン。詳しく書くと長くなってしまうので、簡単に言うと水平姿勢の純ローリングアクションを主体としたシンキングプラグです。他にはないアクション性能と圧倒的な釣果実績で、シーバスジャンルでは超定番アイテムと言われて久しい存在です。
…タチウオ専用ルアー?
そんなシーバスアングラーにはお馴染みのローリングベイトですが、“ある”使い方をするとタチウオ専用ルアーか?!と思わせるほどタチウオに効果的な事が判明し、話題になっています。
それはルアーの上約50cmのリーダー(ハリス)部に直接ケミホタル(50mm程)を装着して使うという方法。テンヤの引き釣りで用いられる手法をハードルアーに応用した形です。元々ローリングベイトは様々な魚種に効果的で、タチウオも良く釣れると一部では有名でしたが、ケミホタルをプラスすると目に見えて釣果がアップするようになりました。
では、もともとなぜローリングベイトがタチウオに効果的だったのか、をまとめてみます。
・テンションフォールを含めた全速度域での水平スイム姿勢
・泳ぎ過ぎない微細なローリングアクションが幅広い活性に対応
・スイム姿勢と特殊形状が相まってラインカットが極端に少ない
これらが、タチウオに効果的だとされる所以。
ここにケミホタルをプラスすることで…
・光による集魚効果
・釣り人への視認性、操作性の向上
・テンションフォール時の水平姿勢の更なる安定化
・ケミホタル自体が潮流を受け浮遊感UP
というメリットがプラスされる訳です。これらが、タチウオ専用ルアー?と話題になっている理由となります。
タックルについて
続いては気になるタックルについて。もちろん、釣り場によって(足場が高いor低いなど)使いやすいロッドの長さ等は変わってきますが、基本的には一般的なシーバスタックルやエギングタックルの流用で十分です。また、このローリングベイトタチウオの釣り方ではリーダーを切られる事がとても少ないので、ワイヤーリーダー等も不要です。(後述釣り方参照)
使うローリングベイトのサイズは、ひとまずは釣具店での取扱も多く入手しやすく、実績も高いRB88(24g)とRB77(15g)がオススメ。シビアな状況にアジャストしていくならライトウエイトモデルRB88LW(18g)とRB77LW(15g)まで持っていると心強いですね。
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RB77
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RB88
肝心のケミホタルは50mm〜70mm程のサイズがオススメです。
ローリングベイトのオススメカラー
カラーは、まず一つ選ぶならシルバー系がオススメ。ただしカラーによって反応が変わる事も多い釣りなので、シルバー系、ゴールド系、パール系、グロー系、クリア系などベースカラーの違うものを複数持っておくと対応の幅が広がります。
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08.PHイワシ
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13.SHアジ
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22.SHレインボー
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21.SHピンク
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07.PHゴールドオレンジ
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15.湾奥ベイト
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02.PWチャートバック
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03.PWオレンジベリー
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05.メロングロー
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04.PHGクリア
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27.CHGピンクヘッド
具体的な釣り方
使い方はカンタン。ルアーを投げて、リールをゆっくり巻いたり、たまにリールを巻く手を止めて沈めたり…といった、ごく簡単な動作だけで驚く程簡単にタチウオを釣ることができます。
もう少し具体的に書くと、基本的にはただ巻きによるスイミングとテンションフォールで反応を探ります。日の出や日没の直前直後の高活性時はキャスト後にただ巻きで探るだけでオッケー。ただ巻きは1秒でハンドル一回転程度を目安に任意のレンジ(深さ)を泳がせます。明るい時間ほど深い所にいる事も多いので、時間帯によってはしっかり沈める事も重要となります。
本格的な時合いの前後のそこまで活性が高くない時間帯は、ただ巻きだけでなく「テンションフォール」を多用していきます。テンションフォール(カーブフォールとも言う)とは、ラインを張った状態でルアーを沈めることです。ローリングベイトはテンションフォール時、少し頭を下げながらも水平に近い姿勢をキープしながらゆっくりと沈んでいきます。このフォールアクションがタチウオにとても有効です。
誘い方の一例としては、ただ巻きの途中で一瞬〜数秒リールを巻く手を止めてテンションフォールを混ぜるような誘い方です。動作としてはストップ&ゴーを数回繰り返すイメージで、誰にでも簡単に行えます。
ルアーを投げた後の着水後のテンションフォールで食ってくる事も多いので、着水と同時に素早く糸ふけを巻き取っておくことも重要です。また、リールを巻く手を2秒1回転やそれ以下に落とす事で、ルアーが泳ぎながらもユックリと沈んでいく“巻き落としアクション”もとても有効です。また、フリーフォール(ラインテンションを緩めて沈める)は一種の誘いにもなりますが、ラインカットのリスクが増えるので、ローリングベイトタチウオ ではあまりオススメしません。
基本的にはロッド操作不要で、リールの巻き方のバリエーションで様々な状況に対応できるので、初心者にも簡単にできます。
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まとめ
「ローリングベイトタチウオ」ゲームの概要は以上となります。
元々タチウオ以外のルアーをやっている方はもちろん、テンヤやワインド等で既にタチウオ ゲームを楽しんでいる方も、流用タックルですぐに試して頂けます。エサやソフトルアーのようにタチウオの歯による損傷がほとんどないので、付け替えの手間等もなく手返し抜群、手も汚れないので本当に手軽にタチウオ釣りを楽しめます。
これまでもミノーやバイブレーション等のハードルアーでタチウオを狙うスタイルは存在していますが、比較的反応を得られる時間帯が短かったり、限定的な使用で活躍する印象でした。
この「ローリングベイトタチウオ」ゲームの面白い点は、誘い方(巻きの釣り、テンションフォール主体の釣り)を変える事で様々な状況に対応でき、タチウオのエンドレスバイトを引き出す事も可能な“ゲーム性”の高さにもあります。
是非、お近くのタチウオポイントで「ローリングベイトタチウオ」ゲームを楽しんでみてください。
出典:YouTubeチャンネル「TACKLE HOUSE (株)タックルハウス」
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