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今江克隆のルアーニュースクラブR「一端に触れた!? ライブスコープ釣法の核心〜TOP50第4戦桧原湖レポート〜」の巻 第1162回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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予選二日目

予選二日目、フライトは27番。

朝イチは、再び南部エリアのフラット8mに入る。

LSで互角に渡りあえた自信からか、2日目は8時過ぎには早々にリミットメイク。

釣るペースは、船団内であきらかに突出することができ、延々と釣り続けるが台風消滅の晴天無風のためか5尾3,200g程度で入れ替えが効かず、ウェイトが上がらない。

12時前、うちにシビレを切らしてまたシャロー勝負に動いてしまうことになる…。

ところがこの日は、逆に馬の首南部のシャロー勝負が奏功。

予選2日目はバンクのレイダウンを狙った「ジャバロンネオ97」のショートキャロが奏功したが…

「ジャバロンネオ97」のショートキャロで45cmはあるグッドスモールを2連発するも、ナゼか激ヤセのペラペラ君…。

フラット系ワームの効きが悪く感じた今回の桧原湖。前々週開催のウィニングルアーにもなった「ジャバロンネオ97」を試すと、驚くほどの好反応を見せた

そして、そのエリアが前日の夜の大雨の影響か、表層の泡がヒドいことに気付いた時、思わぬアクシデントに見舞われる。

13時前、ずっと元気だったグッドサイズバスが2尾、突如腹を向けて半金目状態の瀕死状態になっていたのだ。

その理由が全く分からず、この2尾が回復せずデッドになった場合、3尾のウェイインになってしまうため、急遽シャロー攻めを断念。

残り2時間、弱ったバスを入れ替えるため再び南エリアのフラットに入り直す。

しかし、残り1時間半強しかない焦りからか「フィッシュフライ」のキャロで、朝は頻繁だったバイトが全くない。

ここが正念場と、気持ちを落ち着かせ、LSの精度と射程距離を格段に上げ、一か八か喰わせではなく真逆のスピードリアクション狙った「ジャバロンスーパーリアル110」のヘビージグヘッドスイミングに切り替えてみた。

この、さらにフィネスな喰わせに振るのではなく、真逆へのチェンジが土壇場でできたことが自分の中で今試合最大の進歩だった。

予選2日目、「ジャバロンネオ97」で釣ったバンクのバスはサイズこそデカいがナゼか激ヤセ、激弱り。前夜の大雨で悪水が大量に流れ込んで水質が極端に悪化していた

ラスト30分

ラスト30分、再び「ジャバロンスーパーリアル(SR)」のLS極大射程でイレグイ状態となり、2尾を入れ替え3,390g、検量時腹を向けたバスがいたためマイナス100gとなったが、予選8位をキープ、5位表彰台圏内まで560g差で留まることができた。

予選2日目ラスト30分に爆発した「ジャバロンSR110」は、決勝ではキロ近いキッカーを再び仕留めてくれた。「ライナースピン」に5lbなので、600g程度は瞬殺でゴボウ抜き

好調に思えたシャローを断念するアクシデントもあったが、逆にこのアクシデントが決勝でLSを全身全霊でやり切る覚悟をさせたアクシデントでもあった。

※この日は多くの選手が原因不明のデッドフィッシュを出していた。大雨による謎の悪水が表層に漂ったエリアがあり、ライブウェルがその表層水を吸い上げたためのショック死が原因だったようだ。

予選2日目は3,390g。アクシデントの連続で100gマイナスとなったが予選重量順位8位で決勝に進むことができた。5位との差は約560g

そして、決勝

そして、決勝。

13時までの短時間戦である決勝は、もはや「フィッシュフライ」と「ジャバロンSR110」で、LSを全力でやり切ることに一切の迷いはなかった。

延べ5日間連続でLSをやりこんだためか、足はヒドく痙攣していたが、その精度と自信はここにきて確固たるものになっていた。

決勝は最速の8時過ぎには「フィッシュフライ」の近距離射程のLSフカセ釣りで早々に3,300g強でリミットメイク。

その後は、極大射程の「ジャバロンネオ97」のキャロと、「ジャバロンSR110」のジグヘッドで延々と釣り続け3,500gをクリア。

11時、ついにキロ近いキッカーを「ジャバロンSR110」で仕留め、3,800gをクリア。

ここからさらにビッグフィッシュを狙うため、「ベビキラウエイク」のアラバマリグを「アマゾンフリップバリスタ」で投げる最強極大射程のバマストで狙い撃ち、70㎝オーバーの国産ナマズを含め700g弱で2本入れ替え、4kgに迫る、決勝4位の3,980gまでジャンプアップさせることに成功した。

三原(直之プロ)と相談し、買い出しにまで行ってもらって完成した「ベビキラウエイク」のベストフックセッティング。リューギ太軸トリプル#10番、リアはカルティバのWフック8番。スナップにG-niusの「シリコンチューブ」をかぶせることで絡みは皆無

スモールに混じって70㎝オーバーの国産ナマズも釣れた「ウェイク」アラバマ。「アマゾンフリップバリスタ」で抜きあげてもフックは伸びていない

決勝は4kgをわずかに切ったが単日4位のベストウェイト。決勝はほぼ1日延々と釣り続けることができるほどLSの威力を実感した

ライブスコープのキモ!?

この試合3日間でよくよく分かったこと、それはLSはバス(魚)を映像として確実に誰でも立体的に見つけられるが、見つけたバスを喰わせる方法こそが、キモ中のキモであることだ。

その方法を本当の実戦で体感しない限り、LSをいくら完全装備しても釣る人と釣れない人の差は結局明確についてしまうということだ。

今試合、間違いなく「喰わせ方」は存在した。

3日間を通じて9時までに速攻リミットを達成させてくれた「フィッシュフライエラストマー2インチ」と「フィッシュフライエラストマー2.5インチ」。LSを併用したフカセキャロ無双状態だった

桧原湖戦最大の立役者となった「ジャバロンスーパーリアル(SR)110」。17年前に販売されたオールドルアーだが、新たなセッティングとともに現代に完全復活した。全重量14g以上のヘビーリグとなったため三原(直之プロ)から「ライナースピン」を借りて使ったが相性最高の組み合わせとなった

試合中、剛竿「アマゾンフリップバリスタ」&「ベビキラウェイク」でかなり釣ったがフックが伸びてバレることは一度もなかった。掛りは究極、アラバマの具としては最強だと思う

自分が気付いた喰わせ方はストロング&スピードに振り切った、自分のスタイルに合った極大射程法だったが、結果的に優勝、準優優勝の2人は「最短20分、最長2時間にも及ぶ一点放置プレー」という、自分にはまず絶対今後も真似できない想像を絶するさらに進化した?超LS釣法だった。(ちなみに優勝の藤田プロは自分とエリアが一部かぶっており、実際にビッグフィッシュを釣るのを目の前で目撃している。)

だが、この驚くべき超LS釣法は、今の自分にはその理屈が決して大袈裟や後付けではなく、理にかなった方法だと理解できる。

現実、自分が今回LS釣法を自分のモノにできた大きなヒントは、小野湖戦で優勝した青木唯プロと直接話して、さりげなくヒントを貰ったおかげである。

不思議なもので大きな扉の鍵は、ほんのさりげない小さな一言が鍵となって開いてしまうことがある。

今回、初めてのLSによる表彰台獲得で、末席の末席、遅ればせながら自分もその領域の片鱗に触れ、一部は自分のモノとすることができたように思う。

ムダなあがきにすら思えたLSの練習も、決してムダではなかった。

LS釣法の一部は表彰台の末席に立つことでついに自分のモノにできた。しかし、上位2名はさらに驚愕の最新LS釣法を編みだしていた

上積み部分と忘れてはいけない部分

今回の試合を終え、以前、たまたま目にしたNumberWebに書かれたサッカー日本代表・森保監督の言葉を思い出した。

「上積みしなければならない部分と忘れてはいけない部分の両方がなければいけない。一方に振れすぎて、大切なものを失ってはいけない。」

デジタルデバイスを駆使したライブスコープ(LS)をバス釣りではないという意見も理解はできる。

だが、自分はトーナメントのこれから先をまだ生き抜くために、ライブスコープ(LS)テクニックを無視することはもはや避けられない現実だということを、嫌というほど目の前で痛感させられている。

これからの時代は、LSを上積みしたうえでこそ、忘れてはいけないアナログなスタイルも活かされてくる時代だと思っている。

通話機能しかなかった携帯電話時代からわずか10年そこそこで、今や高性能なスマホを子供でも使いこなす時代になった。

今後10年、恐らくLSはさらに高性能、低価格になり、広く一般にも普及するのだろう。

近未来、スマホで操作できるLS、果てにはオカッパリでサーチできる携帯LSも出てくるかもしれない。

自分がその時代までついて行けるかどうかは分からない。

だが、進化ができる可能性がわずかでもある限りは、その努力を惜しみたくはないと思う。

小野湖戦で大きなヒントをくれた青木唯プロの横に立つことができたが、まだまだその差は大きい。これからもまだまだ学ぶことは多い

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