いよいよ待望の3号が発売間近となった「エギ王SEARCH」。
エギ王シリーズで、代々“SERACH”の名を冠するモデルの武器はYAMASHITAのテクノロジーが凝縮された“シリーズNo.1のアピール力”。前回はエギ王SEARCHに搭載された5つの機能をより詳しく解説させていただきました。
【川上 英佑が解説】ヤマシタのNEWエギ「エギ王SEARCH」の機能と開発ストーリー、そして実釣でどう活かすかということ
間もなく迎えるベストシーズンに向けて、今回はエギ王SEARCHをプロトタイプから約3年間使用した中で感じた、実釣シーンで特に有効だった使用法をご紹介します。
エギ王SEARCHだからこそできるアクション
通常、エギはアクションの規則性とフォールの安定性のバランスで設計されます。
そのため“エラーアクション”を起こさないようにボディがデザインされるのですが、秋のエギングシーズンでアオリイカの群れに対して活性を上げたり、寄せるためであったり、また春の大型シーズンでも神経質な大型イカにエギに触れさせる“キッカケ”を作るために、敢えてエラーアクションに近い素早く不規則な動きをエギに与えるというテクニックがあります。
アクションのバランスを整えられているエギでバリエーションに富んだイレギュラーなアクションを演出するには、アングラーのロッドアクションの技術やロッドのパワー等様々な要素が必要となります。
エギ王SEARCHももちろん、フォールとアクションのバランスにこだわった設計をされているのですが、エギ王SEARCHのアイコンとも言える機能“ストロボフィン”が、意図したイレギュラーアクションを演出する際に大きな役割を果たします。
アクション時にストロボフィンに水流の抵抗を与えて、エギにヒラを打たせて効率的にフラッシングとラトル音を発するSEARCHの機構は、鋭い連続的なシャクリ上げによって通常のエギよりもバリエーションに富んだ不規則なアクションを意図して演出できます。
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このストロボフィンがあるが故、アクションとフォールの規則性と安定性のバランスはかなり困難を極めたと開発陣も話していたのですが、基本設定のバランスをしっかりと調整してくれたおかげで通常のアクションと、フィンにより強い抵抗を与えて意図的にイレギュラーなアクションを演出できるという2面性が生まれました。
また、広範囲を探るために自重とボリュームを増したボディ形状は、ダート系のスリムなボディではなくどちらかと言えばエギ王K寄りの水を掴む太めのボディ設計のため、イレギュラーなアクションからの潮を掴んだ安定するフォールを演出。つまり、アクションとフォールの緩急・ギャップが大きく、秋のアオリイカに対しても非常に有効なアクションとなります。
足元で初速の速い鋭い連続したアクションで水面まで誘いあげると、追いが渋かったイカとエギとの距離が一気に詰まるシーンを何度も目にしています。また、沖にフルキャストした底付近で、変化のある場所で狙ってイレギュラーな連続アクションを試すとエギを触るような反応が出たりと、長きにわたってプロトタイプを投げ込む中でSEARCHの持つ有効なメソッドの一つだと感じ、早く誰かに伝えたいと思いながらも言えないもどかしさに苦しんでいました(笑)
サイズ展開続々と
現在発売中の2.5号に加えて9月上旬、間もなく発売となる3号、その1か月後には3.5号がリリース予定。
YAMASHITAが培ってきた独自のテクノロジーが凝縮されたNewモデル エギ王SEARCH。います。多くの方に使っていただくことで、まだまだ新しいテクニックや使い方が出てきそうです。まだまだ暑い日が続きますが、今年の秋エギング、体調に気を付けて、是非楽しんでください。