タコ釣りの概念を変えるゲーム性の高さ
このようにタコの習性を見直し、感度を追求することで生まれたドラステ釣法だが、その結果生まれたのが、何といってもルアーフィッシングとしてのゲーム性の高さだろう。
憚られる部分もあるが、これまでのタコ釣りにはルアーフィッシングとしての、「誘て、掛けて、捕る」という根本的な部分が少ないように感じていた。
特にブラックバスやソルトルアーを嗜む者としては、言葉は悪いが釣りモノとしての魅力に少々欠けるという部分があったのだが、ドラステ釣法にはそういったルアーゲームとしてのワクワクを感じる要素がふんだんに盛り込まれている。
小濱氏自身、元ガチガチのバストーナメンターであった部分も大きく起因しているのだろう。釣りをしている様を見る限り、まるでリザーバーでフットボールジグを操っているのでは?と錯覚するほど、バスフィッシングのスタイルに近いモノがある。
そういった意味では、これまで船タコ釣りに興味のなかったルアーマンにもオススメしたい釣法だ。
ちなみに、ドラステ釣法にはドラッギング&ステイ以外にもう1つの意味が隠されている。ドラスティックという言葉をご存知だろうか?この言葉には「従来の常識を根本から覆すほどの大きな変化」という意味がある。船タコ釣りの常識を、文字通り根本から変えるであろうドラステ釣法。数年先のタコ釣りがどのように変化しているのか…今から非常に楽しみだ。
■参考タックル
・ロッド:クリックス タコ 64MH [スイープフッカー](カンジインターナショナル)
・リール: オシア カルカッタ 200番(シマノ)+ フェザー110&フィーノプラス(メガテック)
・ライン:ユニベンチャー1 X8 1号(ユニチカ)
・リーダー: シルバースレッドminiショックリーダーFC 4号(ユニチカ)
・リグ:タコスペック&タコーン+KKリグ+OMOリグシンカー10g×(すべてカンジインターナショナル)
※タコは漁獲可能エリアや時期、サイズ、ルールが各地で定められていることが多いので、釣りをする場合は事前に確認してくださいね!
※従来の船タコ釣りを否定するものではありません。
※注意:ドラステ釣法は、ラインやシンカーのウエイトが周囲のアングラーと異なるため、乗合船の場合は船長に許可を得て行うようお願いします。