ルアーフィッシングのトピックをこまめにお届けする釣りの総合ニュースサイト

LureNews.TV YouTube Channel

今江克隆のルアーニュースクラブR「ビッグフィッシュ捕獲率が高い!大注目の最新フィネスワームを紹介」の巻 第1161回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
  • X
  • Facebook
  • Line
  • はてなブックマーク

現代のバスフィッシングの傾向として、昔のようにバスの絶対数が多くなく、個体数が激減したものの、バスの大型化が各地で顕著にみられるようになった。

個体の大型化にともない賢さも増した現状で、よりクオリティの高いビッグバスを狙うアングラーが増えたためか、ルアーの大きさもタックルも大型化が顕著だ。

それは新興メーカーがまず最初に、ことごとくビッグベイトを出してきていることでもあきらかだ。

だが、その一方で、地味な存在ながら確実な実釣力を持つ「フィネス系」、一昔前でいう「セコ系」ルアーの存在も、ハイレベルなプロアングラーを中心にビッグベイトに負けないぐらいの深化を見せている。

今週は、そんな確実に、それでいてビッグフィッシュ率の高いイマカツ的大注目のフィネスワーム二種を解説しよう。

細ロングワーム

まず一つ目は、すでに近年フィネス系ワームとしてビッグバス実績ナンバーワンといってもよい細ロングワームだ。

イマカツは古くから「ウナジュウ(イールクローラー10インチ)」に代表されるロングワームの老舗だが、今年はその「ウナジュウ」の細ロング版「スキニーイールクローラー12インチ」をリリースしている。

もはやこのテの釣り方についてはSNSなどで周知のことなので解説は軽くにしておくが、基本、長いワームは動かし過ぎないことがキモだ。

フォールや泳がせるときのみ、派手にグニャらせて、着底したらほぼ放置に近いラインダルダル状態で、たまにミリ単位で動かすか動かさないかぐらいでズル引きするのが基本。

12インチもあるワームだけに、細くても動いた時の存在感、バスを寄せる力はビッグベイト並なので、動かし過ぎないことが肝要だ。

いつアワセるか?問題

そして、気付かせたあとは、その細さと生命感で拾い食いさせるのが細ロングの威力なのだが、一番難しいのはやはり「いつアワセるか?」だろう。

今江的には、アフターの腹ペコ~真夏は、普通の6インチワーム程度のやや送りの方が吞まれて死なせることなく、普通に掛かる確率が高いが、低水温期(12月)〜早春(5月)は、10秒以上、最悪は20秒近くラインをやや張って送り込まないとフッキングしないことがとても多い。

この低水温期は、バスは回遊意識よりテリトリー意識の強い時期なのか、まずワームを咥えてから安全地帯まで持っていって、ゆっくりモグモグ喰う感じがするのが、今江的な感想だ。

フッキングが難しいのがウルトラロング細ワームの一番の悩み。それを解決する方法を試行錯誤中

ハーフステルスカラー

そこで、このフッキング問題を解決するために現在、テストしているのが、細ロングワームの「バイトマーカー」機能だ。

バスに咥えさせる部分を明確にさせるため、「パワーと波動は12インチ、見た目は6インチ」という、ちょっと変わったハーフステルスカラーを試している。

コイツは、水中では水色や底質に溶け込んで見えにくくなる部分と、ハッキリ視認できる部分を分け、バスが波動や動きでワームの存在に気付いたあと、喰いにきた時に視覚的に喰い付きやすい部分を目立たせる工夫だ。

完全なクリアだと逆に水中で目立ってしまうので、水の色やボトムの色に溶け込むハーススケルトンカラーを調色した「ハーフステルス・スキニーイール(クローラー)12インチ」

現時点では、かなり高確率で早めのアワセでも頭部を喰いにきているようで、フッキング率が向上しているように感じるが、本番は低水温期だろう。

また、ワッキーセッティングにしても意外と面白く、まるで2本の色の違うワームを房掛けのように見える。

コイツの難しいところは、完全な透明にすれば消えこむというわけではなく、むしろ白っぽく目立ってしまうので、水色やボトムの色に合わせたステルスカラーに微調整するところだ。

現在、スモークが最もステルス効果が高く、グリパン(グリーンパンプキン)には薄い肌色のようなクリアが効果が高いことは分かってきたので、低水温期のNEWカラーとして投入予定だ。

スモークの下半身は、水中ではほぼ消えこんでしまうが波動は12インチ。このサイズでも早めのフッキングでも普通にフッキングしてくれた

フィネスワームの極めつけ!「ダンベルクラブ」を紹介!

1 / 2
次へ
釣りの総合ニュースサイト「LureNewsR(ルアーニュース アール)」