今江克隆のルアーニュースクラブR「しばらく秘密にしたかった激ヤバアイテム公開!そして最新超絶爆速シヴァーリグ『フックスルーウェイテッドリグ』爆誕」の巻 第1160回
フックスルーウェイテッドジグヘッドスタイルリグ
さらに「フックスルーウェイテッドジグヘッドスタイルリグ」も素晴らしい完成度になった。
こちらは「ジャバロンSR155」の腹部に、巻きたい速度に合わしてネイルシンカー1.5~2gを入れることで完璧な姿勢で巻くことができた。
一番実戦力のある中速巻き(一般的にワームの速巻きといわれるレベル)であれば、1~1.5g、爆速まで必要なら2gで直進バランシングができる。
こちらはフォール時の美しさ、テールの動きは前者以上で、ボトムパンプ&リフト&フォールは間違いなくこちらで、その動きのよさは、これまた河野うれしょ◯モノだった。
そして、どうしてもフックスルーできない太軸の大型フックや、バーブの大きいフックの場合、スプリットリングで写真のように「ダイレクトリグ」にすれば、前述の2つのリグにはさすがに及ばないが、そこそこ使える速巻きリグになることも分かった。
ボトムで使う前提なら、とても優秀なリグだ。
ただ「ジャバロン200」に「ボンバダ」の超強力スナップ「オイスタースナップ オストラ」でワンタッチダイレクト風セットをしてみたところ、これは爆速リグとは違った使い方で非常に使いやすいスイムベイトリグになった。
やはりフットボール型ヘッドのスイミング安定感、ボトムでの操作感、感度は他のカタチのヘッドとは一線を画す能力があると思う。
フリーリグがエグい!
最後に、この「ダイレクトショット」にさらに驚かされたことは、「ジャバロン140」や「ジャバロン160」、「ハドルギル」を「フリーリグ」で試してみた時だった。
何に驚いたかというと、そのシンカーの離脱の超速さだ。
他のフリーリグシンカーと、ワームとシンカーの離れ方、離れる距離が全然違う。
フリーリグは、うまく落とさないと、事実上シンカーとワームがほとんど離れないままフォールしていることが多々ある。
しかし、この「ダイレクトショット」の離れ方は、水深2mのプールで見る限りでは驚異的な離れ方だった。
フリーリグで、ここまでシンカーとワームが離れるシンカーを今まで見たことがない。
そしてボトムでの安定性と岩抜けのよさ、コツコツサウンドはさすがのフットボールヘッドだ。
忖度ナシにこのフットボール型TGフリーヘッド「ダイレクトショット」は、しばらく秘密にしておきたいほどの優れたアイテムだった。
難点もアリ
ただ、難点もある。
それは、なかなか大手ショップには置いてないこと…さらにはWEB購入した時点ですでにフリーリグ最強な10gは売り切れたこと…、もっといえば2.5g、3.5gがラインナップ(現在は5gから)にあれば、最強無双フックスルーウェイテッドシンカーだったのに…という残念な点もある。
それでも世の中には知られざる隠れた名作、隠れた逸品があるものだと、改めて思わされた出来事でした。
この記事が出たら、いろんなメーカーがフックスルーサイズにシンカーリングを微妙に大きくしそうな予感がするほどに…。