今江克隆のルアーニュースクラブR「ワームの高速巻き最強時代に突入!? 初公開『グライドハンガー式爆速シヴァーリグ』」の巻 第1159回
最終形態へ
そしてさらに頭を絞って試行錯誤の結果、ようやくたどり着いた最終形態が「グライドハンガー逆付け固定式」による「爆速シヴァーリグ」だ。
それも「逆付け」にして「ワイヤーをフックに固定」する裏技を試したところ、重いシンカーでも重心軸がブレることなく確実で安定した高速直進性を確保できるようになった。
シンカーは、重心が低いが中心がブレやすい棒型よりも、全ての面で圧倒的にナス型か、ラウンド型が高速直進性、ボトム操作感、感度ともによいことも分かった。
もしカン付きのフットボール型があれば、最強かもしれない。
また、使用中にはずれて失くしてしまうことがあった「クイックチェンジャー」だが、ダイワのナス型シンカー「バザーズワームシンカーTG ペアーリング」を使うことで、最後の問題も解決した。
実戦テスト
そして、このグライドハンガー式爆速シヴァーリグが完成した翌日、河野に青野ダム(兵庫県)に速攻、実戦テストに行ってもらった。
速巻きするレンジに合わせて3.5~7gの逆付け固定グライドハンガー爆速リグを巻いてもらったが、飛距離は抜群、低速から超絶高速まで一切破綻しない、まさに痙攣爆速アクション、そしてカバーコンタクトも問題なし、ボトム感度も抜群だった。
こうしてようやく簡単で確実な実戦セッティングにたどりつくことができた。
残すはバスの反応とフッキングのみだったが、この日は猛暑晴天、爆風で白波が立つ悪条件にも関わらず、答えはわずか2時間で返ってきた。
7gシンカーの速巻きで、メジャー中のメジャーレイク、青野ダムでアッサリと53cmを仕留め、その威力に間違いがないことを動画に収録することができた。
このグライドハンガー式爆速シヴァーリグ、これからベイトの動きが高速化、広範囲化し、目がよくなる秋バスには最強の武器になるかもしれない。
そしてジャバテキが驚愕の釣果を記録した早春4月のプリスポーンにも期待できそうだ。
しかし、「グライドハンガー」がなければ、「ジャバロンSR155」はまた「帯に短し襷に長し」で16年前と同じ運命を辿っていたかもしれない。
時代の深化はすごいものだ。
誰でも簡単にセットできるこの速巻きリグに辿り着けたことで、2023年秋に復活する「ジャバロンSR155」は、確固たる釣り方の指定席を得ることができたと思う。