今江克隆のルアーニュースクラブR「極めて個性的!大注目NEWスピニングロッド3モデルの特徴とポテンシャルを紹介」の巻 第1157回
スパイダースピン611MH
では最後に、今秋リリース(11月頃)が予定される「スパイダースピン611MH」に関して簡単に紹介しておこう。
まず、このスピニングロッドは今江的にはテムジン・カレイド史上、パワーフィネススピンの史上最高傑作にして最終形(次世代新素材が出ない限り)と胸を張って断言しておく。
その名の通り、このロッドは50cmUP、2kgオーバーを余裕で吊るしてリフトできる、オーバーMHのロングパワースピン、通称「吊るし竿」だ。
まず2kgオーバーを吊るしても、キャッチするまでまず伸ばされることはない特注BKK製強化太軸スモラバフックを、最も口の堅い正中線に完璧にフッキングできるブランクスパワー(「T1100G」&「M40X」)、そして「カレイド」ベイトロッドシリーズからインスパイアされたデザインのパワーショートグリップ、実質7フィート強に匹敵する実効レングスにも関わらず、持った時の驚くほどの軽快さなど、セッティング、バランス、パワーともに、もう今後モデルチェンジはないかもしれない傑作と自信を持っていえる唯一無二のロッドである。
その史上最高傑作と自分が思う最大の理由が、もはやベイトフィネスが不要になるのではないか…と思うほどの「スピニングロッド・ピッチング」が魔法のように決まるロッドだからだ。
本当に、さほど練習しなくても信じられないほどスピンピッチングがベイトフィネス並みに高精度で決まってしまう見事なロッドバランスが、今江的に史上最高傑作とした最大の理由だ。
たぶん誰が使ってもその印象は変わらないと思う。
おそらく短く袖に当たらないグリップ&エンド形状と長いブランクス、そしてバットの強さとティップの硬さの全体バランスが、振り子状にルアーを打ち出す時の動作にベストフィットした結果だと思う。
さらに「T1100G」の強靭なティップでボウ&アローを駆使すると、ベイトフィネスでは絶対に不可能な針の穴を通すような精密キャストも可能で、ややこしいカバーの最奥でも1.5号以上のPEを使えるため50cmUPも強引に引っこ抜けるパワーも併せ持っている。
また、吊るしの釣りだけではなく、抵抗の大きいリップを持つ軽量小型シャッドルアーを遠投し、素早く潜らせてジャークするにもとてもティップが負けてしまうことがなく、ベイトロッドのような感覚で操作することができる、かなりレアなスピニングロッドである。
以上が、今季リリースが確定しているカレイド・セルペンティシリーズ最新機種の簡単な情報です。
詳細な情報及び発売時期は、近日、エバーグリーン公式WEBサイトにて、特設ページが開設される予定なのでそちらを、ぜひ、ご一読ください。