こんにちはバイファール柳田由人です。
梅雨も明けて夏本番、皆さんいろいろな釣りを楽しまれてると思いますがいかがお過ごしでしょうか?
僕はSUPフィッシング楽しんでおります!
柳田 由人(Yoshito Yanagida) プロフィール
早速本題…の前に少々近況を
先日も仲間と一緒にSUPフィッシングに行ってきました。
その日は風も波も穏やかだったので、朝一は中深海300m手前くらいを攻めてからの50m〜70mくらいの浅場へ。ルアーはJacksonの新作マッケローニのバイファールカラー60g(インチクのようなタイラバのようなとにかくやたら釣れるから、インチキインチクって呼ばれておりますww)で、「タダ巻き」と「早巻き」というように、巻きスピードに変化をつけて探りまくってました。
このマッケローニというルアーは、ゆっくりただ巻きするとあまり泳がずに真鯛が狙え、早巻きするとブリブリと泳ぐので青物へもアピールしてくれると言うビックリするほど万能アイテム。
そして僕は水深60mでスローにただ巻きしていたら…「トゥントゥントゥン」。明らかな魚からの前アタリ!!バイファールロッドディストーションは感度も良くSUPフィッシングでもアタリがわかりやすい!!…待って待って待って、「オリャー」と合わせれば、しっかりフッキング成功!!乗りました〜!!
その後は叩く叩く!!こりゃー真鯛だろーなんて思いながら、バレるなよバレるなよ…。72cmの真鯛くん無事GET!
いやーマッケローニ釣れますねー。インチキインチクって言うだけあるなーww
その後知り合いからも「マッケローニでブリ釣れました〜」って写真が送られてきたりして、この頃はマッケローニの釣果報告が本当に楽しみなワタクシです。Jacksonルアーマッケローニ、救世主のようにルアーケースに忍び込ませておいてくださいませ。
SUPフィッシングを楽しむ上で大事なこと
そして、本題です。
お世辞抜きに、僕はSUPフィッシングが楽しいと思っています。はい、実際に楽しいです。でも、楽しめるのは健康な体があってこそ。だからこそ、体調管理や事故などには特に気をつけなくてはならないんですね。
というわけで、夏だからこそ注意すべき事をまとめてみます。
この夏も暑い日が続いております。これだけ暑いと、まず釣り人…人間の熱中症、日射病予防も考えなくてはなりません。クーラーボックスの中に冷やしたスポーツドリンクなどを必ず持っていきましょう。
僕はこの季節は2Lのスポドリを持って釣行に出ます。
そして一番当たり前の話しですが、必ずライフジャケットを着用しましょう!!
僕は本当に信頼できる水上安全のパイオニアブランドBluestormが作るバイファールの「オルノス」というPFD(ライフジャケット)を使用しております。
これで最悪な場合ですが、万が一SUPが沈んでしまっても人間は浮いていられます。
そして最も怖いのが…インフレータブルSUP=空気を入れるタイプのSUPの海上、水上での破裂です。
おそらく、今のSUPフィッシング人口の約8割くらいはインフレータブルのSUPを使われてると思います。インフレータブルSUPは浮力もあるしコンパクトに折りたためて持ち運びにも困らないし、本当に便利なSUPだと思いますが…やはり形あるモノどうしてもパンクや破裂は起こり得る事なのです。
先日もSUPフィッシング中にインフレータブルSUPがバースト(破裂)してしまい、海上保安庁に助けられたと言う事故が起きてしまいました。
インフレータブルSUPを安全に快適に扱うには
では、この事故をどうしたら防げるのか。もちろん自然相手の遊びではあるので、100%安全とは言えませんが…できる限り安全にSUPフィッシングを楽しめるように、SUPの老舗メーカーの担当者にインフレータブルSUPの取り扱いと注意点をお伺いしてきました。
まず夏場にバーストする要因として、一番に挙げられるのが熱による膨張。
基本的に、製造当初は基準値最大に空気を入れて使用中に熱膨張しても大丈夫なように作られているそうなので問題ないとのことですが、問題は接着剤の種類と劣化。接着剤も安い物だと融解温度が低かったりしますし、また接着剤が劣化してくればその空気圧に耐えられなくなってバーストしてしまう、なんてこともあるそうなんですね。
目安として、製造から3年以降くらいからそのリスクは上がってくるみたいです。ただ、実際購入する時って店舗でどれくらい在庫期間があったかなんてわからないし、中古で購入される方もいらっしゃると思います。もっと言えばあくまで目安なので、逆に3年以内のモノだとまったくリスクがないかと言われればそういう訳でもありません。使用状況や保管方法などは人それぞれですしね。
ここで重要なのは「なぜバーストしてしまうのか」を知識として持っておくことが一つ。以下にバーストを防ぐためにやるべきことを記載しますが、やっぱり理由がわかっていれば受け取り方も違ってくると思うんです。そしてもう一つが、経年劣化が理由になる以上、中古品や明らかに古いモノを購入する際は特に注意する必要があるということです。
夏場にバーストを防ぐためにや注意すべきことはこんな感じです。
・夏場は「10psi」前後という普段より低めの空気圧設定 ※注:そのSUPそれぞれに適した空気圧があるのでそれぞれ変わります。必ずご自身で確認してください
・乗る時以外は空気圧を低くする
陸に上げた時はスグに軽く空気を抜いておきましょう。水に浮かべてる時はソール部分が水面に触れているのでSUP内の温度も低く保たれていますが陸にあげてしまうとSUPの温度があがり空気圧も一気に上がってしまいバーストしてしまいます。
・なるべく日陰に置く(出廷前も後も)
続いて、使用後に行うべきことはこちら。
・必ず水洗いして、完全に乾かす
・使用後、空気弁を空けて蓋をする
・折り目をなるべく作らずにできるだけ丸く畳む
・折り畳んだ際の端の部分はコンクリートなどに絶対擦ったりしないようにする
・長期保管のときはできるだけ広げた状況がベスト
・保管場所は、熱がこもらない場所で暗室(車の中での保管はNG)
あとSUPフィッシングの場合、なるべく荷物を積まない事が大切で、必要最低限にしておきましょう…って言われましたが、僕も使わないジグとかたくさん持って行っちゃうんですよねーww
でもですよ、もし海上でバーストした場合、SUPは海中に沈んでしまいます。という事は、いろいろな物がSUPに引っ掛かったりして水中に引きずり込まれる恐れがあるんです。リーシュコードも落水したときに必要なアイテムなのですが、万が一パンクの際はすぐ外せるようなシュミレーションもしておくと良いと思います。
えー?って思いますが、よーく考えてみてください。…船のように釣り道具や魚探やさまざまな荷物を積んでいたSUPが沈没ってことは、リールが濡れる…とかそんなレベルの話では無くて、ぜーんぶ沈んでしまうんですよ…。怖すぎますよね…。万が一のときは、ハードタイプのクーラーボックスを使用していると浮きます。これは上手く利用したいですね。
インフレータブルSUPは特にですが、ハードボードのSUPでもSUPフィッシングは最小限の道具で釣りする事をお勧めします。
あと、これは難しいかもしれませんが、なるべく新しいモノを購入するということ。以上の事を踏まえた上で、安全に楽しくSUPフィッシングを楽しんでくださいね!
正しく安全にSUPフィッシングを楽しむにはこんな方法も!
少し宣伝になっちゃいますが、ワタクシ柳田由人はbifarr静岡三保店にて、毎月SUPフィッシングスクールを開催しております!
全くの初心者の方も大歓迎!また、SUPフィッシングをしてるけど釣果が伸びない…等でお困りの方も大歓迎です!正しく安全なSUPフィッシングに興味のある方は、ぜひぜひぜひチェックしてみてくださいませ。
宣伝ついでに!真夏にベストタイプのライフジャケットは暑いですよね?そこで!今ベルトタイプの腰巻きタイプのライフジャケットをバイファールでは開発中です。こちらも楽しみにしていてください!!
安全で楽しいSUPフィッシングで爆釣報告楽しみにしておりまーす。
おわりに
SUPは楽しく簡単に海上に出る事ができます…が、お手軽なだけにSUPで流される等の事故が絶えません。SUPフィッシングは簡単そうで危険も伴う遊び。しっかりSUPを漕げる体力と実力を身に付けて、必ずライフジャケット、リーシュコード、フラッグ等(任意)の安全装備を装着して、また風予報、天気予報、波情報等…をよく見て、無理せず安全に楽しんでください。最初はSUPフィッシングスクール等を受ける事をオススメ致します。
また、今回お伝えしたインフレータブルSUPのバーストについての注意喚起は「あくまで目安」であるということを覚えておいてください。個人の使用状況などでも状態は変わりますし、また自然相手でもあるので、100%安全性が保証されるというのはありません。命に関わる重大な事としてぜひ注意していただければと思います。
安全にルール&マナーを守ったSUPフィッシングができればもの凄く楽しいし、素晴らしい景色と素晴らしい釣りを楽しめるSUPは最高なアイテムです。そしてSUPフィッシングをしっかりとした釣りのジャンルの一つとして、いろいろな方々に認めてもらえるように正しいSUPフィッシングを提唱して行きたいと思います。