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【エリアに応じたライン選びも必見】暑い日中に意識すべき重要な3項目とは?「夏の陸っぱり攻略法」

寄稿:安達 裕
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皆さんこんにちは!

サンライン・バステスターの安達裕(あだちひろし)です。普段は兵庫県を中心に活動しており、JBトーナメントでは生野銀山湖シリーズに参戦中。それから県内のため池や河川でプライベート釣行を楽しんでいます! 今回は“夏の陸っぱり攻略”と題し、皆様にとって身近なため池や河川の釣りを紹介したいと思います。

安達 裕(Hiroshi Adachi) プロフィール

生野銀山湖をはじめ、兵庫県のため池や河川などをホームに活躍、トーナメント歴27年の実力派アングラー。2004年、2008年、2019年にはJB生野銀山湖アングラーオブザイヤー(年間1位)を獲得。フィネススタイルを軸に、打撃系や巻きモノなどの釣りも得意とする。普段は従業員200名規模の会社を経営、海外にも拠点を置き、出張の際は怪魚釣りを満喫することも。

はじめに

攻略法を紹介する前に1点、陸っぱりの注意点を少し。ため池は農業用水に使用されることが多く、必ず池の持ち主や管理者がいらっしゃいます。釣り禁止の場所には絶対近づかないようお願いします。また、釣りができる場所でも、駐車問題やゴミ問題などもありますので、マナーやルールを徹底して守ってください。

地域の方や農業を営む方とコミュニケーションを図り、両者良い関係で釣りを楽しめたら最高です。後世に素晴らしい釣り場を残していくのもアングラーの使命です。

夏という季節

さて、夏は冬の次に難しい季節です。雨が降らず釣り場は減水。水が入れ替わることもなく水質は最悪。加えて水温は30℃のお風呂状態。こうなれば日中はお手上げ状態ですね。しかし、ボートフィッシングとは違い、陸っぱりは自由に広範囲に移動することができます。この機動力の良さが夏攻略のキーとなります。

では、私が長年経験してきた夏の陸っぱり攻略を、具体的に紹介していきますね。

フィールドの狙い目

何といっても攻略のカギは“水温の低い場所”。これに尽きると思います。もちろん朝夕のサービスタイムはありますが、9:00~17:00までは過酷な時間帯です。この厳しい暑い時間帯のフィールド選定で重要な事は大きく3つ。

流れがある場所(ため池ならインレット、河川なら上流域)

シェード(日陰)

大きなフィールドの最深部

①流れがある場所(ため池ならインレット、河川なら上流域)

これは定番の釣れる条件です。流れのある所は快適な水温に加えてベイトも多く酸素が豊富です。水温上昇で体力消耗したバスにとって“一石二鳥の絶好の場所”なのです。

攻略方法はシンプルで、魚は必ず上流方向を向いていますので、下流から上流へルアーをキャストしてください。この時は激流に強いルアーを選びます。ビッグベイトやスピナーベイトなどが効果的です。ロッドは「フェンウィック エイシス」( ACES68CMHJ)がオススメ。ライン選択は、流れのヨレ等を狙うので、岩による根ズレは要注意。なので強いフロロカーボンラインが必須。私は迷わず「シューター」(16Lb)を選択します。

サンライン公式「シューター」詳細ページはこちら

一方、流れの弱いフィールドは比較的軽いルアー(高比重ワーム・ノーシンカー等)をドリフト気味で攻めると釣果に繋がります。但し、バスが流れに乗って走る場合が多く、ある程度強いスピニングタックルが必要となります。このような場面ではパワーフィネスの出番。僕は普段「フェンウィック エイシス」( ACES68SMLP+J “Power Finesse Special”)を使用。ライン選択は流れに乗せたいので、PEラインが必要。私は「ソルティメイト PEエギULT(HS4/HS8)」(1号)にリーダーは「トルネードVハード」(1.75号)を選択しています。

サンライン公式「ソルティメイト PEエギULT(HS4/HS8)」詳細ページ

サンライン公式「トルネードVハード」詳細ページはこちら

シェード(日陰)

これも夏の定番ですね。

ここで大事なのはフィールドのロケーション。周囲の山の高さや東西南北の関係です。

太陽の角度とロケーションの関係でシェードの有無や大きさが変化しますので、釣り場に着いたらまずは太陽の角度を観察しましょう。常に日陰なのか? さっき日陰になったばかりなのか? できれば長時間日陰の状態が良いですね。

後は日陰を形成するモノ自体です。一般的にはショアラインの木々のオーバーハング。それと水生植物です。木々のオーバーハングを狙うには、スキッピング性能に優れたタックルが必要に。ここで大事なのがリールスプールからライン放出時の抵抗が低いこと。更にはルアー自体が滑りやすい形状であること。ピンを目掛けてスキッピングをするにはキャスタビリティが求められます。

私は比較的短く強いロッド、「フェンウィック リンクス」(LINKS62SLP+J)を選択しています。ラインはスプールからの放出性が良い、「シューター・FCスナイパー」(4Lb)。

サンライン公式「シューター・FCスナイパー」詳細ページはこちら

ルアーは最近流行りの「野良ネズミシリーズ」やイモ系高比重ワームがオススメです。

水生植物のシェード攻略で大事なことは、地質を把握し水深を予測すること。リリーパッドや菱藻は水深2m以上は生息できません。なので、水生植物の境目(生えていない箇所)は、水深が深いか地質がコンクリートの可能性が高いんです。これをヒントに攻略します。野池の場合コンクリート護岸が多く、少し沖に水生植物が生えていることが大半。これは地質が変わる事を意味しています。

イメージとしては暑い時間帯は水生植物の中に隠れ、ショアラインのシャローにベイトが入れば、追い込んで捕食。なので、水生植物と岸の間を平行にキャスト。時間帯にもよりますが、波動の弱いクランクベイトやミノーなどがオススメ。使用ロッドは「フェンウィック リンクス」(LINKS64CMLJ)で、組み合わせるのは「シューター・マシンガンキャスト」(10Lb)。

水生植物を直で狙う場合はテキサスリグやリーダーレスダウンショットがオススメ。ラインは「シューター」(16Lb)一択でしょう!

言い忘れていましたが1つのシェードにキャストするのは1回まで。魚が居れば1投目で勝負は決まります。何度も何度も同じ場所を攻めても釣れません。少し時間を空けるか、場所を移動することをオススメします!

大きなフィールドの最深部

水温が上昇しにくい条件として、ため池自体の大きさがキーとなります。

小さくて浅いフィールドは常に沸騰状態。大きくて深いフィールドはその影響を受けにくい。なので暑い時間帯は大きくて深いフィールドを選択するのもアリです。魚探もない状況で水深を把握するのは難しいですが、前途したような水生植物で水深を知ることもできます。また周囲の山の角度でもある程度水深は把握できます。後はため池の最深部は間違いなく水位調整の取水箇所。

但しシェードが少なくてバスにとって過酷な状況なので活性は低く、甘噛みが多い。派手に巻いたり撃ったりするより、ゆっくり丁寧に攻めた方が効果的。なので基本的にライトタックルになります。ロングキャストをしたいので、長いスピニングロッド、「フェンウィック リンクス」(LINKS-SF68SULP+J “Draggin’ Special”)がオススメ。リグはネコリグやキャロ。低活性なのでラインスラッグを利用した釣りがメインとなるので、ラインの視認性の良い「シューター・FCスナイパーBMS AZAYAKA」(3Lb)がオススメです。

サンライン公式「シューター・FCスナイパーBMS AZAYAKA」詳細ページはこちら

最後に

といった感じで夏の陸っぱり攻略を紹介しました。1つの場所に留まらず、条件を満たしているフィールドをランガンするのがバスへの近道です。また、複数の条件を満たしているフィールドが最高で、流れがある河川のショア沿いに木々があるとか、深場に近い場所に流れ込みがあるとか。それと熱中症には十分注意しましょう! 移動中のクールダウン(休憩)は絶対に取ってください。また、水分補給も忘れないよう注意して、夏の陸っぱりを全力で楽しんでくださいね!

サンライン(SUNLINE)

1977年設立、山口県岩国市を拠点とするラインメーカー。 独自技術の開発力が高いだけでなく、大手材料メーカーや大学研究機関との連携・共同研究 により、最新テクノロジーを駆使したライン開発も進めている。また各分野に約400人強のフィールドテスターがおり、現場からのフィードバックも豊富。 最新テクノロジーが導入されたあらゆるジャンル(バス、ソルト、トラウト、鮎、へらぶな、渓流など)のラインを続々と輩出中!
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