今江克隆のルアーニュースクラブR「謎多き世紀のキワモノ!? 軟体稼動回転ビッグベイト『UMA(ユーマ)デスロール』ついに完成」の巻 第1154回
まさかのボトムでも!?
さらに途中、チェイス後にフォールさせると回転しながらフォールする「デスロ」をバスがボトムまで追いかけていくことが多く、ボトム着底後にシェイクすると喰ってくることがたびたびあった。
フッキングのタイミングが難しく、1尾のみキャッチでバラシが連発したが、常に動き続ける「デスロ」の構造は、ボトムでの使用も大きな可能性を感じさせた。
ナイスなセッティングを発見!
そこで今度は、ペグ止め式のフリーリグ形式で5gシンカーとともに「フローティング仕様のデスロ」をリグってみた。
「デスロ」は基本「デッドスローシンキング仕様がデフォルト」なのだが、クイックチェンジャー装着仕様でボトムに着底後寝てしまうと根掛りが怖くてバイトを逃がすことが多々あったからだ。
フローティング仕様なら重めのシンカーを使えるうえ、ペグ止めショートフリーリグならボトムについても「デスロ」をボトムから離して浮かせることができる。
このセッティングは、試してみてすぐに我ながらナイスと思ったのだが、このタイミングでゲリラ雷雨が頻繁に襲来し、雨が止んだら雷の繰り返し……。
なんも見えんし、怖いしで満足なテストができず、結果は後日に持ち越されてしまった。
表層巻きが炸裂!
だが、このゲリラ雷雨のおかげで沈みがちだったバスが、午後から若干水面を意識してくれるようになってきた。
逆に沈ませる方が反応が悪く感じてきたため、今なら水面巻きでも出るんじゃないか……と、再びデッドスローシンキングのバズベイト巻きにチャレンジ。
しかし、やはり雨で表層水温が逆に下がっており、こりゃ今回は水面バイトの撮影は厳しいなぁ…とボヤキながら「めっちゃ出そうな引き波やねんけどなぁ…」とデッドスロー表層巻きに変えた途端、会心のモンドリングバイト。
「あ〜〜〜やっぱスローなんだわ」と、同じリズムで表層巻きを繰り返すことで、さらにもう一発、会心のビッグバイトを獲ることに成功した。
まだまだ謎が多い……
「UMAデスロール」を実戦で使っていて、一番面白いと自分が思うのは、やはり表層~表層直下の早巻きだ。
「デスロ」はそのエアロ形状からサイズ感以上に飛距離がでるうえ、風が吹いていても全くといってよいほどスライスやフックせず真っすぐに飛ぶ特徴がある。
その遠投力と精度、さらにバズベイト並みの飛沫と強烈な攪拌力、そして喰い損ねてからのセカンドチャンスを生み出す「連続首振り喰わせアクション」との組合せが「UMAデスロール」の真骨頂と考えている。
その次にデッドスロー表層直下巻き&「見切り寸前首振り喰わせ」が面白いだろう。
今回は、湖の状況的にまだ夏本番、高速トップウォーター本番という雰囲気ではなかったが、おかげで「UMAデスロール」のスローロール的な中層攻めのポテンシャルの高さも動画で収録することができた。
そして、バラシ連発でまだ確立はできていないが、チェイスしてきたバスをボトムに呼び込んでシェイクで喰わせるパターンの可能性を強く感じさせた。
フォール中も回転し続け、シェイクでも回転を伴いながらワームチックに動かせる軟体稼動回転プラグだけに、この360度方向への「回転」、180度方向への「左右首振り」、そして「ボトムスピンシェイク」の合わせ技はビッグベイトでの「喰わせの」新たな可能性を生みだすかもしれない……。
そして、今回は時間的に準備していくことができなかったが、いよいよ「UMAデスロール」多連結スネーク仕様を、次回は本格的に試してみたいと思う。
これはさらに謎過ぎて、バスがどう反応するかホンマに楽しみである。