今江克隆のルアーニュースクラブR「極小ルアーがヤバい夏!大型ルアーの実釣力をはるかに超える最強スモールルアーに迫る!」の巻 第1153回
アイアロー50F
そして、その最終兵器「ハドルスイマー2インチ」、「ハドルスイマー2.4インチ」に匹敵するヤバい極小ルアーがある。
先日、河野(正彦)プロが、リザーバーでのロケであまりにもサイトフィッシングで爆り過ぎてシラケるので、途中で使用禁止にしたほどヤバいのが「アイアロー50F」だ。
これはぶっちゃけ小難しい一定速度で巻くi字引きプラグと思わない方がいい。
クイックダート&ダイブ型、かつヘッドアップスロー浮上の超極小極細ペンシルミノー、言い換えれば「よく飛んで、浮いて、逃げる水面のハドルフライ」とイメージして使えば、バスが水面の稚魚系や岸際のエビを狙っていれば超簡単に爆釣れする。
稚魚にもエビにも見えるサイズ感と細身のシルエットが最強で、とにかくよく飛ぶので、サイトでもキャスト精度が特によい。
これに関しては百聞は一見にしかずなので、近日イマカツ公式YouTubeにて実釣動画公開するので、是非、その使い方を見てほしい。
すでに5月に市場デビューしているが、エビ&フライシーズンの今こそが最強無双の表層プラグだ。
ベビキラ ウエイク
さらに、地味にだが今年はイマカツから2つの極小フィネスプラグが登場、登場予定だ。
一つは4月にデビューした三原(直之プロ)チューンの「ベビキラ ウエイク」。
自分は冬場にテストしていたのでアラバマリグの具としてのイメージがあるが、「ベビキラ ウエイク」は、実は「アイアロー50」とはほぼ同じ大きさながら、真逆の「極小 but 強アピール」なミニトップウォータープラグだ。
アクションに関しては、Instagramリール動画を見てほしいが、まさにウエイクの名に相応しい、パワフルなアピールアクションを発揮する。
コイツはバスが目視しにくい時、すなわち「アイアロー50」では効率が悪い時、ショアラインぎりぎりをガンガン投げて巻くだけで喰い上げさせる力のあるルアーだ。
霞ヶ浦水系などでイナッコを喰い上げている時、テナガエビを水面で追いかけている時、流入河川などの小場所で特に威力を発揮してくれる。
まだ未知数だが、今江的にはスモールマウスバス狙いのキャロ(ライナリグ)にも有効なのではないか……と思っている。
タライロン90 ジュニアル
そして、今回最後の大注目株が何といっても月末リリースが決まっている「タライロン90 ジュニアル」だ。
もともと「タライロン」は、アマゾンの巨大ピーコック狙いのため、「アマゾン(ペンシル)」同様に自分がアマゾンで使用する目的で作ったモノだが、日本ではイマイチ人気にはならなかった。
しかし、ブラジルや南米、ナゼか韓国でも人気で、発売以来ずっと毎年リピート海外輸出が続いている海外人気クラッカーペンシルベイトだ。
ボディに軽量硬質な特殊素材を採用し、ドックウォークの激しさはもとより、へドンの「ラトリンスーパースプーク」の音など目じゃないほどの、強烈無双な金属的クラッカーボールサウンドが特徴なのだが、どうもピーコックはその攻撃的サウンドにブチ切れるのだが、バスには強烈過ぎて怖がってしまうような気がしていた。
だが、そのサウンドの質と、形状エアロダイナミスによるクラス無双級の爆発的な飛距離は魅力で、そこに目を付けた三原(直之)プロのリクエストで日本サイズにダウンサイズ、クラッカーボールサウンドも「アマペン」レベルに調整しなおしたのが「タライロン90ジュニアル(ジュニアの意味のポルトガル語)」だ。
三原プロにいわれて初めて「なんでそれ作らなかったのかな???」と自分でも盲点を突かれた気分だった。
実際の「ジュニアル」を見ると、思いのほか小さく、シンプルなルアーとしての造詣が魅力的で、色っぽいボディラインのためか妙に可愛く、セクシーに見える(笑)。
まだ正直、自分自身も「ジュニアル」は本気でバスに使ったことがなく、その威力は未知数なのだが、ブログで少し公開した時点ですでにブラジル、南米、韓国からオファーが来ている。
今江的にはなんとなく「タライロンジュニアル」はバス以外にもシーバス、黒鯛、ナマズ、そしてスモールマウスにも強烈に効きそうな予感がしており、今期のダークホース的期待のルアーだ。
「ハドルスイマー2インチ&2.5インチ」、「アイアロー50」、「ベビキラウエイク」、そして「タライロン・ジュニアル」、イマカツ初夏の小さな巨人達を、ぜひ、試してみてください。