今江克隆のルアーニュースクラブR「キワモノ中のキワモノ!全身回転駆動系i字ビッグベイト『UMAデスロール』と最強ポテンシャルのスイムベイトワーム『ハドルギル』」の巻 第1152回
「ハドルギル」はスイムベイト性能を重視
さて、そしてついにGOが出た、もう一つの今江的最強ポテンシャルを感じるビッグフィッシュベイトが、この2年、試行錯誤と微調整を繰り返してきた「ハドルギル(仮称)」だ。
「ハドルギル」は、「フラットヘッドゴビー」のようなフラットボディではなく、実は上下対象の薄楕円ボディで、「フラット(ヘッド)ゴビー」とは一線を画すデザインとコンセプトで開発してきたワームだ。
その開発コンセプトの最大の違いは、「フラットゴビー」はワーム性能を重視したデザインで、「ハドルギル」はスイムベイト性能を重視したデザインであるという点だ。
一見、ワームに見えるが、その実態はスイムベイトとしての集魚力、ノーシンカーでのキャスタビリティ、特にスイミングパワー、水掴み性能に重点を置いている。
フラット系ワームの代名詞である「グライドフォール性能」はもちろん身に着けているが、今江的感覚では「フラットなジャバロン」といった感覚で使うことが非常に多い。
ゆえに詳細はまだ伏せているが、「ハドルギル」は4インチ、5インチ、5.8インチ全てのサイズにおいて、「縦」、「横」、どちらの姿勢でもスイムベイトとして泳がせることができるように工夫している。
この際に、ハドルテールの波動力、グライドを損なわない抵抗感の最適バランスである大きさを微調整するのにかなりの時間がかかってしまった。
現在は、5インチのみ最適解がでてGOを出せたが、4インチ、5.8インチに関しては、形状も含めさらなる微修正を予定している(ハドルテールって、結構ココ、シビアな部分なんですわ……)。
威力は文句ナシ!
また「ハドルギル」は、スイムベイトとしての水押しパワーをボディの薄さ、サイズ感に対してMAXまで引き出せるよう、リブを最大限まで深くしながらも、ネイルシンカーを自在に入れやすい構造、ソリッドなボディの張りを失わないリブ配置に設計、バスの口腔内では折りたたまれてフッキングが良く、巻き感が重要なスイムベイトとしての質量感は失わない独特のコア&リブ構造になっている。
昨年の早い時期からすでにメインである5インチ(140mm)クラスの実績は十分だったが、中国サプライチェーンのダダ遅れで修正が1年近く長引いてしまった。
しかし、ようやく正常に戻りつつあることで現在4インチ、5.8インチもテスト最終段階に入っている。
この「ハドルギル」の威力はもはや誰も文句ナシで、4インチに関してはプロスタッフにテストプロト配布したところ、JB生野銀山湖開幕戦で河野正彦プロが優勝、先日は友蔵君が高山ダムで3,400g越えの高山モンスター捕獲など、速攻で明確な答えが返ってきている。
小魚型シルエットのスイムベイトである「ジャバロン」、ギル型シェイプである「ハドルギル」、投げて巻くだけで釣れ、放置でも動く、カバーに強いワーム型スイムベイトとして間違いなく最右翼の実戦実釣力をもつ最強コンビが間もなく完成するだろう。