今江克隆のルアーニュースクラブR「キワモノ中のキワモノ!全身回転駆動系i字ビッグベイト『UMAデスロール』と最強ポテンシャルのスイムベイトワーム『ハドルギル』」の巻 第1152回
さて今週は、いよいよ最終テストに合格、近々デビュー予定される2023年完全新規開発ルアー2つを正式に紹介しよう。
「UMAデスロール」のリリースにメド
まずは苦節10数年以上、レイク・バカラックでそのポテンシャルの片鱗は感じながらも、様々な難題から実現できなかった全身回転駆動系i字ビッグベイト「UMAデスロール」の最終実釣テスト&動画撮影が大成功し、23年7月末リリースの目途がほぼ立った。
最終変更点として、これまでローリングダブルサルカンをジョイント部分に採用していたが、デッドスロー性能を究極まで向上させるため、同時に耐久性能を維持するために、全ジョイント部をベアリングスイベルに変更(交換可能式)、さらに特注仕様でオーダーしたため、予定納期を一ヶ月以上遅らせてしまうことになった。
しかし、結果的にデッドスローでの回転維持能力とハイスピードでの高回転性能は格段に向上、耐摩耗性、首振りのスムーズさも向上し、コストは掛かってしまったが、性能面では大幅な進化となった。
「UMAデスロール」の実釣力
150mmのサイズ感ながら、全身エアロダイナミクスに極めて優れる「デスロール」は、直進飛行性能が抜群でキャストのしやすさは特筆するものがある。
予想以上に飛び過ぎて目測を誤りがちなので、岩盤などに向かって投げる時は要注意である。
また第二節のカップ形状は、回転性能を維持するだけでなく、i字スクリューでチェイスしてきたバスを、首振りに転じて喰わせるときにポッパーカップの役割を果たす。これによって首振り時も360度の回転を伴いながら強く水を押す効果を発揮、バイトトリガーとなる重要なデザインとなっている。
今回、自分の代打で河野(正彦)プロが行った最終製品版の実釣テスト&動画収録では、朝一番からいきなり普通に表層直下を巻くだけで45cmUP2本をヒット&キャッチ。
最高の出だしと思われたが、なんとビデオカメラのSDカードが突然バグってデータ再生できないまさかの大トラブル。
1日だけの日程、しかもピーカン晴天というビッグベイト系には厳しい条件だったため、モーニングバイトを無にしたのでマジガックリ……となりかけたが、風が吹き出した昼過ぎから再び「デスロール」にチェイス多発。
今度は真昼間のためかチェイス後の甘噛みが多発したので、河野プロはストレート巻きからチェイスを確認しタイミングを計って首振り喰わせにチェンジ。この2段式アクションが奏功し、50cmUP2本を含む計4本をさらに「デスロール」で仕留め、最終製品モデルの実釣テストの合格が決まった。
データが壊れたSDカードは現在、データ修復作業中だが、仮に修復不能でも4本で十分な実釣ハウツー動画を収録できた。
キワモノ中のキワモノ!
恐らく近年まれにみる「キワモノ中のキワモノ」である「UMAデスロール」、バスも人間も初めて体験する唯一無二の姿とアクションは、発売後、使い手の創意工夫でまだまだ未開のポテンシャルがあると確信している。
ルアーフィッシングの原点、「こんなもんで魚が釣れるのか???」という疑問こそが、バスフィッシング進化の母だと自分は常々思っている。
水面で早巻きし「バズベイト」的に使うもよし、9~14gのバレットシンカーを付けて「UMAフリーリグ」にし、ド中層巻き~ボトム・リフト&フォールで攻略するのも面白い。
今江的には量産次第、いよいよ「UMAデスロールの三連結水面蛇ロール」パターンを試したくてウズウズしている。
みなさんもアッと驚くような使い方を是非、「UMAデスロール」で見つけてほしい。
今江的最強ポテンシャルのスイムベイトワーム「ハドルギル」を紹介!