皆さんこんにちは。三浦一真です。
2023年、アブ・ガルシアが発表した“REVO5”という、第5世代の新世代リールシリーズ。多くのアングラーから広く支持されてきた定番リールが、この度大きくリニューアルとなり、より皆さんの釣りを快適にしてくれるウエポンとして生まれ変わりました。さて、今回はそんな中でも、お求めやすい価格帯と一言で“何でもできる”と言い表すことができるモデルである、「REVO5SX」をミウラ的視点でズバリ! インプレッションさせていただきたいと思います。
無理のない汎用性の高さ、“何でもできる”
機能などを解説する前に、まず個人的に気に入っている点について紹介。
それは…、文頭でもお話した通り“何でもできるという”トコロ。より具体的に言えば“汎用性が非常に高い”。トップウォーターの釣りから巻きモノ、ジグ・テキサスなど。“ちょっと遅い、速い”ではなく、無理のない範囲内で全部ジャストフィットで扱えて仕事をこなしてくれる、そんなリールになっています。持ち込むタックルが限られる陸っぱりでも、1本で色々なことができるのは、大きなアドバンテージだと僕は思います。
製品名 | 自重(g) | ギア比 | スプール径(mm)/幅(mm) | ハンドル長(mm) | 最大ライン巻取(cm) | 最大ドラグ力(kg) | ラインキャパシティ/0.33mm/16lb | ラインキャパシティ/0.37mm/20lb | PE3号 | ボール/ローラーベアリング | メーカー希望本体価格(税抜) |
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REVO5 SX | 212 | 6.7:1 | 35/22 | 90 | 74 | 11.2 | 115 | 90 | 120 | 9/1 | ¥23,000 |
REVO5 SX-L | 212 | 6.7:1 | 35/22 | 90 | 74 | 11.2 | 115 | 90 | 120 | 9/1 | ¥23,000 |
REVO5 SX-HS | 212 | 7.3:1 | 35/22 | 90 | 80 | 11.2 | 115 | 90 | 120 | 9/1 | ¥23,000 |
REVO5 SX-HS-L | 212 | 7.3:1 | 35/22 | 90 | 80 | 11.2 | 115 | 90 | 120 | 9/1 | ¥23,000 |
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「REVO5 SX」以外に「REVO5 SX-Rocket 」というギア比9のモデルもありますが、1つで色々なルアーを使いたいというのであればやはり「REVO5 SX」がオススメ。普段ギア比7のモデルを使っていますが、僕個人の主観として“速くないけど遅くない”と考えています。ギア比9や10のモデルがある以上、決して速くはありませんが…、逆に遅くもありません。極端な話、例えばギア比5や6のリールでジグ・テキサスの撃つ釣りをすると当然遅いです。ただ、コレをギア比7で行うと遅くありません。
逆に、ギア比9でクランクベイトやバイブレーションなどの巻きモノの釣りを行うと、チョット速すぎます。でも、こういった釣りでもギア比7だと違和感なく使えます。つまりある釣りに特化して使いたいというのであれば、ハイギアもしくはローギアを検討していただく形になると思いますが、汎用性を重視するのであれば、このギア比7は大きな武器になってくれます。フィールドへあまりタックルを持ち込まない、1本で何でもしちゃうという方には特にオススメできるリールに仕上がっています。
メインタックルにしていただいたり、あまり良いリールが見つからなかったという方、とりあえず使ってみようという方など…。セールストークなどでお伝えしているのではなく、この価格帯ながら普段僕が実践で使っている通り、使い勝手の良さはバツグンです。前作の“REVO SX”よりも使用感や機能も大きく向上していますので、ちょっとでも気になるなという方は試していただくのもアリかな…? なんて思います。では、「REVO5 SX」のより踏み込んだ内容をこれからお届けしますね。
握り込みやすくて丈夫なボディ
まず、第5世代になって大きくブラッシュアップされた点がボディ形状。
“エルゴノミックデザイン”と称された左右非対称ボディがまず大きな変更点。こちらのメリットとしては、親指を乗せるサムレスト部をハンドル側に少しオフセットしたことで、キャストやファイト時に深く力強く握りこめるようになっています。
クラッチも同様、左右非対称になっているので、ファイト時などに誤ってクラッチを切ってしまうなどの心配もありません。実際に手に取ってみると瞬時に理解できますが、本当に手に馴染む形状をしています。
そんな“エルゴノミックデザイン”を採用しているボディには、“高強度デュラメタルフレーム”という素材が使われています。アルミニウムアロイ製デュラメタルのフレームは超高強度で、非常に精度の高い剛性を実現。ボディの歪みや捻れの心配も“ゼロ”と言うても過言ではないくらいの強度を保ちます。
最新遠心ブレーキIVCB6
次に大きく変更されたポイントがブレーキシステムになります。
“IVCB6”と呼ばれるブロックが6点の遠心ブレーキが標準装備されていて“スカっと抜けるようなロングキャスト”が可能です。外部ダイヤルで即座にブレーキの強弱を調整できるので、向かい風や軽めのルアーをキャストする際にブレーキを強めたり、しっかりとウェイトのあるルアーをロングキャストする場合はブレーキをOFFにするなど、状況に合わせて設定できるのが非常に便利です。
幅広い号数に対応
こちらも前途した汎用性の高さに貢献している点。
スプールに“大口径35mmスプール”が採用されていて、一般的に多用されるフロロカーボンライン14Lbや16Lbはモチロン、70Lb、80LbクラスのPEラインも余裕を持って巻くことができるキャパを秘めています。因みにフロロカーボンライン16Lbで115m、20Lbで90m、PEラインの場合は3号(55Lb)で120m巻くことができます。
強度と精度がバツグンなギア
ギアにも注目していただきたいポイント。
強靭な大口径ブラスギアが採用されており、こちらも強度、耐久性、精度がバツグンに高くなっています。安心してBIGバスとのやり取りを行うことができます。
ミウラ的オススメタックルセッティング
「REVO5 SX」の魅力をお伝え出来たトコロで、普段実践しているタックルセレクトについて紹介させていただきます。
ロッド:MHクラスベイトロッド
リール:REVO5 SX(ギア比7)
フロロカーボン14Lb〜16Lb
いわゆるミドルクラスバーサタイルタックル。クランクベイト、バイブレーション、スイムジグ、スピナーベイト、チャターベイト、テキサスリグ、ラバージグ、高比重ノーシンカー、デカトップetc…、無理がないどころかベストなバランスで扱えます。極端に濃いカバー撃ちや、ベイトフィネス的なアプローチは無理があるのでオススメしませんが、バスフィッシングをする中の、ド真ん中の釣りはこの1タックルで可能です。実際に僕もロッド1本で陸っぱりに行く時はもっぱらこの組み合わせが欠かせません。
最後に
ハイエンドモデルと比較すると販売価格はグッと抑えられているけど性能は十分、いや、それ以上なので、メインタックルのベイトリールに乗せ替えもモチロン自信を持ってオススメできますが、例えば“トップ専用タックルを追加しようかな”とか“とりあえず何でもできるタックルが欲しい”といった“タックルの隙間を追加する”ような場合にもオススメです。
ぜひ最新機能が盛沢山な“REVO5”をはじめ、「REVO5 SX」をぜひ!