ナマズ、バス、怪魚…目指しているのはとにかく高い汎用性。フィッシュマンのプロトモデル「BC4 6.10MXH」というロッド
みなさま、初めまして！フィッシュマンテスターの渡辺 明弘です。
さて、全国的に梅雨入りとなりましたが、いかがお過ごしでしょうか？
今回私がご紹介するのは、開発中の新しいロッド“ロクテン”についてのお話です。
BC4 6.10MXH【プロトモデル】
このロッド、数年前にBC4 6.10MXHのプロトモデルをお預かりしたのが開発の発端。
私は以前から「510MXHのロングバージョンのような汎用性のあるロッドが欲しい」と思っておりまして、実は自身が掲げていた高い汎用性を誇るバーサタイルロッドに近いブランクがそこにありました。
開発のイメージは「一振りで複数の戦略を遂行する為のロッド」。
実際にプロトモデルを駆使し、オカッパリを軸に淡水、海水と様々なフィールドで多くの魚種を釣り込み、その高い汎用性が証明されたと思います。
そして、今年に入り代表の赤塚ケンイチ氏やFishmanスタッフとお話する中で、開発についてのアドバイスをいただき、自身の思うロクテンの完成を目指し再スタート。
高い汎用性を持つロッドであること
改めて目指したのは、まずこのロッドのコンセプトでもある一本で複数の戦略を可能とし、対象魚は釣れるもの全てとする「高い汎用性」。使用頻度が高い1/4oz〜1.5oz程度のルアーを扱えるバーサタイルロッドとして進めております。
レングスは自身の海外遠征時にも欲しかったレングスで、かつBC4である為仕舞寸法もコンパクト。機内持ち込み可能という「携帯性」も特長となります。タイやマレーシアでのバラマンディ、チャドーなどにも使用できる一振りの必要性。いわばアジアでの海外釣り旅で重宝するロッド「アジアンバーサタイル」を目指しています。
グリップの長さへのこだわり
以前のプロト使用時に感じたのは、グリップがやや長いということ。
これが少しネックだったんです。例えばキャストを制限されるような箇所、左右に木々やブッシュがある場所では、腕にグリップが接触してキャストがしにくい場面が多々ありました。ある程度張りのあるブランクの為、手首の可動部が制限されたり、ピッチングやフリップで使う際にも、使いやすい長さのグリップの必要性を感じた訳です。
そこで、考えたのが“ショートグリップ化”。その恩恵はボートやカヤックでも活躍し、また操作系ルアーを軽快に扱えることでさらに高い汎用を保持。ショートグリップ化しても張りのあるブランクスは健在、よって十分にロングキャストも可能です。
コンセプトに合うようショートグリップ化して作成していただいたロクテンは、まだプロトですがなかなか素晴らしいものがあります。軽快にルアーを操作できる…この進化は予想以上にかなり大きく良い感じ。このプロトでも早速テストへ。ナマズはもちろん、バスや巨鯉等、複数の魚をキャッチしております。
様々なシチュエーションでこれ一本で仕留めきる！対象魚はボーダレス！！色々な魚を釣り込み完成に向けて改善点も含め、皆様のお手元にできるだけ早くお届けできるように頑張りたいと思います。
BC4 6.10MXH、まだまだ仕上げていきますので、完成をお楽しみに！
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