山陰地方を中心に人気の高まりを見せているネギング。いわゆるライトジギングタックルの範疇で根魚を狙うジギングであることから、根ギング=ネギングということなんだそうです。
根魚+不意の大型魚
フィールドのポテンシャルも相まって、ハタ類やカサゴ類、ポイントによってはボトム付近を中心に狙うとアマダイなども期待でき、魚種の多彩さや多くのバイトを得られ、それがライトジギングタックルで楽しめるのがアングラーの心をつかむ。
そして、時にどデカい大物も。20~30kg級のハタ、ヒラマサがヒットしてくることもあるそうで、それをライトジギングタックルで対峙する…というなんともスリリングな展開がある場合も。
ライトラインで限界ギリギリの…
そんなネギングの火付け役ともいえるのが島根の龍勢丸で、船長がホライゾンLJにてヒラマサを釣り上げた情報がテンリュウに入り、そこからさらにテンリュウのネギングへの情熱が上がることになる。
当時のホライゾンLJは、そもそもがネギングを意識した機種があったわけではなく、繊細さを持ちながらも粘りと強度の高いホライゾンLJがマッチしたわけだったのです。
その後、ホライゾンLJにHLJ621S-FMLというネギングを意識した、ライトラインでの限界チャレンジモデルという機種が生まれることになる。
このあたりのお話は、ぜひ過去に配信した以下の記事もご覧ください。
ホライゾンプログレッシブ
HPG632S-ML
さらにテンリュウがネギングへの理解を深めていくと、2021年にはホライゾンシリーズのフラッグシップ「ホライゾンプログレッシブ」にネギングカスタムのHPG632S-MLが登場。
ホライゾンプログレッシブ・HPG632S-MLネギングカスタムは、スピニングによるネギング、〝スピネギ〟用のロッドとして差し支えない完成度を誇るロッドとなった。
モデル | レングス ( m [ft]) |
継数 | アクション | 仕舞寸法(cm) | ルアーウエイト(g) | ベスト(g) | PE (号) |
ドラグMAX(kg) | リアグリップ長(mm) | 先径(mm) | 自重(g) | グラス/カーボン(%) | 価格(税別) |
HPG632S-ML | 1.90[6’3″] | 2 (O.S.H) | RS | 141 | MAX150 | 120 | MAX2.0 | 3.0 | 500 | 1.8 | 112 | 92/8 | ¥58,000 |
天龍公式ホライゾンプログレッシブ詳細ページはこちら
根魚にも不意の大型にも
スピネギはアンダーハンドから、ボトム着底後ハーフピッチジャークで誘い上げながら、斜め引きして誘っては再度落として繰り返していく。
根魚にとっては身を潜める場所からスッと現れたベイトに見えるメタルジグにスイッチが入り、各魚種がヒットしてくる…と簡単にいえばそうした釣りとなる。もちろん誘う幅や泳がせるベクトルなど、重要な要素はあるのだけれど、基本的にはそうしたアプローチとなる。
当然フラッグシップのネギングカスタムということで、テンリュウ独自のC・N・Tをコンポジット。細身に見えるブランクスながら強烈な粘り・強度があるロッドとなっている。
そして、ティップセクションにはある程度の張りを持たせていて、これはジグを連続したショートピッチで誘い上げた際に、生命感を持ってヒラを打つようなアクションを意図して出せることを想定したため。
もうひとつ、冒頭に述べた通り、どデカいハタやらヒラマサがヒットすることもある。そのためにリアグリップが長めで、そうした魚がヒットした際にはすぐにストレートポンピングでのファイトに切り替えられるようにしたため。
まず狙うべき根魚やアマダイにはもちろん対応、かつ裏本命といえるそうしたビッグファイターたちにも立ち向かえるライトラインでのギリギリファイトを成立させるフラッグシップ、それがHPG632S-MLネギングカスタムなのです。