ダイワが誇るチニングブランド“シルバーウルフ”。
フリーリグなどを基軸に近年のトレンドに合わせるべく、ワーム、フック、プラグ、リール、ロッドなど…。製品のラインナップを拡大してブランドロゴも一新! 2021年~2022年にかけてリニューアルを遂げたことでも話題ですよね。
そんな“シルバーウルフ”のロッドシリーズにはハイスタンダードモデル「シルバーウルフ MX」をはじめ、フラッグシップモデル「シルバーウルフ AIR」、2023年5月にリリースとなったエントリーロッド「シルバーウルフ」の3モデルが現在展開されている訳ですが、今回お話させていただくのは最高峰モデルである「シルバーウルフ AIR」について。2023年4月、7ft2inのショートレングスモデルが登場しました。
「シルバーウルフ AIR」(72MLB-S)【ダイワ】
ライトリグの操作性を追求。
第1弾目としてリリースされた“76MLB-S”に続きこちらも、フリーリグチニングの第一人者、年間2,000枚を超えるチヌ・キビレを釣り上げる、もりぞーこと“森 浩平”さんのノウハウを取り入れた機種。“76MLB-S”はどちらかというと、汎用性重視のモデルでフリーリグチニングを楽しむための中間的機種。一方、今回紹介する“72MLB-S”はショートレングスのメリットを充分に活かし、近距離で行う軽量リグやトップウォータープラグの釣りを快適に行えて、操作感もより向上させた尖ったモデル。
軽量リグにフォーカスさせるためには、“投げやすさと曲がりやすい”ロッドが必要。ただ、そうしてしまうと必然的に“ダルさ”も生じてしまいます。ただ、“72MLB-S”はそういったデメリットを排除。“曲がるけどシャッキリしている”構成に。掛けしろが充分にあるので操作がしやすい。トップウォータープラグの小刻みなアクションも付けやすいセッティングにもなっています。バイト時は曲がり込みすぎず、適度なハリによってフッキングも決めやすく、ハリのあるハードソリッドティップとAGSによる恩恵で高感度。バイトが鮮明に伝わることはモチロン、ボトムにスタックする前に上手く躱せる、ボトムを丁寧に探ることも得意としています。張りはあるけど反発を抑えてくれる仕様に。そして、硬い口元へシッカリと針先を貫通させるために、バットパワーも強靭なので障害物周りの釣りでも安心。
品名 | 全長 (m) |
継数 (本) |
仕舞 (cm) |
自重 (g) |
先径/ 元径 (mm) |
ルアー 重量 (g) |
適合 ライン ナイロン (lb) |
適合 ライン PE (号) |
カーボン 含有率 (%) |
メーカー 希望本体 価格 (円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
72MLB-S | 2.18 | 2 | 113 | 89 | 1.3/12.9 | 4~18 | 4~12 | 0.4~1.0 | 99 | 46,000 |
では、そんな新機種が登場してより注目度が増した「シルバーウルフ AIR」。ロッド全体の特長もこの場で紹介! おさらいとして再度魅力をチェック!
ハイレスポンス&ハイテクニカル!フリーリグチニングをさらに高次元にこなせる「シルバーウルフ AIR」
ハイスタンダードモデル“シルバーウルフ MX”をベースに、“森浩平”さんがこれまで培ってきたチニングのノウハウを落とし込み、ダイワの最先端技術を惜しみなく注ぎ込んだ最高峰モデル「シルバーウルフ AIR」。ブランクスやガイドなど、緻密な調整を施すと共に軽量化、キャスト飛距離、アキュラシー、ルアー操作性、フッキングのレスポンスなど…。チニングで求められる要素をより高められたモデル。
ダイワ公式「シルバーウルフ AIR」詳細ページはこちら
近年主流のメソッドである“フリーリグ”をはじめトップウォータープラグなども繊細に操れるように、全てがベイトモデル。0.6号や0.8号といった細いPEラインを扱えるラインナップになっています。汎用性はモチロン、レスポンスや操作性にも優れ、ハリのあるブランクスと、絶妙なハリのソリッドティップが、高感度さとリグを繊細に操りシッカリフッキングを決める性能までを実現! エキスパートアングラーのための、ハイスペックモデルがこの「シルバーウルフ AIR」です。
軽くて高感度、そして強靭なブランクス周辺
アタリは小さいが掛かるとパワフル…。
ブランクスには強度が求められますが、剛性を向上させると硬くなりすぎてかえってオーバーパワーになり、操作性や感度の低下に関係したり…。ただ強くするだけでなく、高い操作性を生み出す軽さと感度の良さ、それから素直なベンドカーブで魚を必要以上に暴れさせないコントロール性能…、なども取り入れるべく、独自の設計手法とテクノロジーを取り入れることに。“SVF ナノプラス”を搭載した超軽量ブランクスを採用することで、ボトムの地形や流れの変化をより鮮明に手元へ伝達、チヌのバイトもハッキリと手元へ響かせてくれるように。
SVF ナノプラスとは、レジン(樹脂)量を減らし、カーボン繊維の密度を多くしたカーボン素材。これを採用することで、軽量化・パワーアップ・細身化を実現。軽くて強度抜群なカーボン素材に。
また、ネジレ防止には“X45X”を採用。キャスティング、フッキングなどで高いレスポンス性を実現。細いPEラインに過剰な負荷をかけないしなやかさと、アワセ切れを恐れることなく、シッカリ掛けにいける理想的なブランクスに。
X45フルシールド(=X45コブラシールド)とは、ロッドのネジレが最も発生しやすい、ロッドティップからバッドまでにかけて全体的にX45を巻き付けたもの。
ロッドアクションに関してはファストテーパー設計。
レスポンスと飛距離、アキュラシーを最大限まで向上させるため、MX シリーズの同アイテムよりファストテーパーになっています。ベイトタックルに慣れているアングラー向けのセッティングで、シッカリ負荷を掛ながらブランクスを曲げ込むキャストを実現します。
また、曲がっている際はV-JOINT(V-ジョイント)がスムーズな節の曲がりと理想の調子とパワーアップを実現。節の合わせ部分にダイワ独自のバイアス構造を採用。合わせ部のスムーズな曲がりを実現し、パワー、レスポンス、感度が向上。
ガイドにはAGSを搭載
ガイドには“AGS (エアガイドシステム)”が搭載されていることでブランクスのパワーロスを防止。
ラインの弛みも最小限となり、ガイドから伝わる振動はロス無くブランクスへ伝達。感度面、操作面のレスポンスが向上。高剛性のAGSは高感度かつ軽量、ロッドとして先重りが少ないのもメリット。
繊細なリグ操作に欠かせない性能に。
軽量で高感度が特長。軽量なカーボンフレームの採用で飛距離とコントロール性能がUP。チタンと比較しても約3倍の剛性をもつカーボンはラインを通して伝わるわずかな信号でさえ吸収せず、ダイレクトにブランクスへ伝達する高感度を有します。シングルフット、ダブルフット、それからサイズに形状などバリエーションも充実。さらに新開発の軽量リング“Cリング(コバルト合金)”、“Nリング(シリコナイト)”搭載の次世代AGSなども。
強度と感度に優れるMEGATOP(メガトップ)
繊細なアタリもすかさずキャッチすることに貢献、ロッドティップには“MEGATOP(メガトップ)”を採用。
メガトップは繊維と樹脂が均一に分散するカーボンソリッド。どの方向にも同様の曲がりを見せ、更に通常のカーボンソリッドに比べて強度が飛躍的に向上しているため、細径で柔軟、ハイテーパーな穂先を実現。カーボン素材特有の手に響く感度はモチロン、穂先に表れる視覚的感度も大幅に向上。
攻めのショートグリップ形状
グリップ設計にもコダワリが。
あえてショートに設計が施されたグリップデザイン。リトリーブ中やフォール中のバイトへ、速やかに対応。レングス長を最大限に確保することで、振り切れやアワセ切れを防ぐメリットの他に、グリップが短いので身体の前でロッドを軽快に取りまわせるのもメリット。
ラインナップは全3機種展開
ラインナップは“76MLB-S”を軸に2023年の新機種であり今回紹介した、“72MLB-S”と重めのリグの遠投性とフッキングを意識した“83MB-S”も同時期に登場しました。この全3機種が様々なシーンで活躍。
品名 | 全長 (m) |
継数 (本) |
仕舞 (cm) |
自重 (g) |
先径/ 元径 (mm) |
ルアー 重量 (g) |
適合 ライン ナイロン (lb) |
適合 ライン PE (号) |
カーボン 含有率 (%) |
メーカー 希望本体 価格 (円) |
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72MLB-S | 2.18 | 2 | 113 | 89 | 1.3/12.9 | 4~18 | 4~12 | 0.4~1.0 | 99 | 46,000 |
76MLB-S | 2.29 | 2 | 118 | 93 | 1.4/12.9 | 4~18 | 4~12 | 0.4~1.0 | 99 | 46,000 |
83MB-S | 2.51 | 2 | 129 | 104 | 1.4/12.9 | 5~21 | 4~14 | 0.4~1.5 | 99 | 48,000 |
以上! 「シルバーウルフ AIR」から新たに登場した“72MLB-S”の紹介と共に、ロッド全体の特長も解説させていただきました。シーズン真っ只中のチニング。ぜひ今シーズンも満喫してみてくださいね!
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出典:YouTubeチャンネル「DAIWA Salt Water Fishing」