2000年初頭までロックフィッシュゲームの多くの場面ではバスロッドなどが流用されていた。
それが2004年、ロックフィッシュ専用を謳った深紅のロッド「ベイライナーボロンBRF」がスミスから発売される。
東北地方のソイやアイナメをターゲットとして開発されたロックフィッシュ専用ロッドの先駆けとなったこのシリーズは、フロロカーボンラインの使用を前提とした設計となっており、先行発売されたスピニングに加えベイトキャスティングモデルもラインナップされた。
やがて時代は変わり、ハタ系の生息域の拡大とともにロックフィッシュゲームの裾野も拡がりを見せる。タングステンシンカーやPEラインの台頭など、タックル面の進化もロックフィッシュゲームの普及に一役買っていると言っていいだろう。
そしてベイライナーボロンの発売から19年。ロックフィッシュ専用ロッドのパイオニアであるスミス・ベイライナーブランドから新たなロックフィッシュ専用モデルが発売される!進化したロックフィッシュゲームに完全対応したシリーズになっているとのことだ。
ベイライナーRF
べイライナーRFでは、主にハタ類をメインターゲットとして、ボート及びショアでそれぞれフィールドテストが繰り返されてきたそうだ。
結果、パワーと感度、リグの操作性を重視したハードロックフィッシュ専用モデルに仕上がっている。高~中弾性カーボンをメイン素材とし、バットセクションは4軸カーボンで補強されている。トップガイドには軽量のチタンフレームSiCを採用し感度性能の向上も図っている。
先行3モデルの特徴
それでは、ここで各モデル毎の特徴を紹介しよう。
ボートや漁港からのアプローチを目的としたベイトキャスティングモデル。
変則2ピースを採用しているのが特徴的だ。これは継ぎの位置をバット近くにする事でメインブランクレングスを確保し、ブランクのスムースな曲がりを最大限生かすことが目的とされている。 またバット近くに継ぎの位置があることでバットパワーの向上にも繋がるそうだ。
ブランク自体はカリカリの感度を持たせた高感度設計。ボトムの起伏もしっかりと把握でき、魚のバイトにも瞬時に対応できる。フッキング後はそのまま一気に浮かせることが出来るトルクがある。ロックフィッシュゲームではヒット直後の初動にミスをすると根に潜られたりといったケースも多いので、トルクとパワーに余裕のあるロッドは使っていて安心感がある。
全長 | 自重 | 仕舞寸法 | 継数 | 先径 | 適合ルアー | 適合ライン | パワー | アクション | 価格 | |
7′1″(216cm) | 148g | 160cm | 2本(変則2pcs) | 2.1mm | ~56g | PE ~4号 | フロロ ~30Lb. | エクストラヘビー | ファースト | ¥36,000+税 |
パワー、感度、操作性といったベイライナーRFの基本特性に加え、堤防や磯場といったシチュエーションにおいて広範囲を探る遠投性能をプラスしたベイトキャスティングモデル。このモデルのみセンターカット2ピースとなっている。どうしても仕舞寸法を優先させるならばこのモデルを選択することになるだろう。
全長 | 自重 | 仕舞寸法 | 継数 | 先径 | 適合ルアー | 適合ライン | パワー | アクション | 価格 | |
7′9″(236cm) | 144g | 122.5cm | 2本 | 2.1mm | ~48g | PE ~3号 | フロロ ~25Lb. | ヘビー | モデレートファースト | ¥37,000+税 |
ボートや漁港からのアプローチを目的としたスピニングモデル。スピニングならではの遠投性能、リグの重さを選ばない汎用性や粘りなども追求しており、特にスイミング系リグとの相性が良いモデルになっている。
C712XH/RF同様に変則2ピースを採用しているのが特徴的だ。これは継ぎの位置をバット近くにする事でメインブランクレングスを確保し、ブランクのスムースな曲がりを最大限生かすことが目的とされている。 またバット近くに継ぎの位置があることでバットパワーの向上にも繋がるそうだ。
全長 | 自重 | 仕舞寸法 | 継数 | 先径 | 適合ルアー | 適合ライン | パワー | アクション | 価格 | |
7′3″(221cm) | 127g | 166.5cm | 2本(変則2pcs) | 1.9mm | ~35g | PE ~3号 | フロロ ~25Lb. | ミディアムヘビー | ファースト | ¥37,000+税 |
なお、シリーズ共通スペックは以下の通り。
・ブランク:アンサンドフィニッシュ(メインブランク)+マットクリアーフィニッシュ(4軸カーボンのみ)
・ガイド:FujiチタンフレームSiC(TOPのみ)+ステンレスフレームSiC-S
・リーシート:Fuji PTS(ベイト)・ TVS(スピニング)共に黒艶塗装。
ひとまず上記の3機種が5月に発売された。
そしてその他の機種についても開発が進んでいるそうで、今後のシリーズの拡充も楽しみだ。
スミス公式ベイライナーRF詳細ページはこちら