今江克隆のルアーニュースクラブR「初公開!今江式タックル収納術&推しの便利グッスを紹介」の巻 第1149回
さて、TOP50第2戦小野湖(山口県)が目前に迫ってきた今週は、ちょっと目先を変えて、役に立つ今江式収納術を初公開しよう。
ちなみに、私と明邦化学工業さんとのお付き合いは、もう30年以上になるが、当時の明邦化学工業は「バケットマウス」というタックルボックスを販売していたが、時代はアメリカ製のプラノ最強時代で、明邦化学は釣具ではマイナーなブランドだった。
そこで、日本のタックルボックスは日本で作りたいという想いから、商社マン時代に合成樹脂原料部門に配属されていた自分は、その営業先として飛び込みで訪問したのが明邦化学工業さんだった。
そして何の縁か、当時社長だった現会長に気に入ってもらい、商社マンとしての原料供給の一環として初めて一緒に開発したのが「バーサス」ブランド発祥の巨大メイドインジャパン・タックルボックス「VS-8050」だ。
これがバスシーンのみならず、プラモデル関連のパーツBOXとしても大ヒットし、続く「VS-3080」の現在に至るまでのメガヒットでバス業界No.1タックルボックスメーカーとして、明邦化学さんは不動の地位を確立することになる。
今や当たり前すぎて、改めて記事にすることもなかったが、30数年メイホー製品を使い続けているうちに、いつの間にか今江式タックルボックスのスタンダード収納術が、長らく不変になってきたので、今回初めて詳しく写真で紹介しよう。
絶対定番「VS3080」をチューニング
まずは、もはやバスプロなら一度は絶対に使ったことがあるといっても過言ではない絶対定番の「VS3080」、コレを今江的にチューンアップし、今のスタイルに落ち着いている。
まずは天板だが、これはカッティングシートを適当に貼って、学生時代から大ファンだった故エドワード・ヴァンヘイレン氏のギター模様「フランケン」をもじってテキトーに毎年気分でアレンジしている。
メインボックス
まず1段目はメインボックスだけに、最も使用頻度の高いルアー、小物を試合ごとに一部入れ替えしているが、結構不動のメンバーも多い。
今回は小野湖セッティングの前段階だ。
セッティングのポイントは、開け閉めが頻繁なことから、まず雨に強いこと。
雨の侵入が避けられない以上、錆(サビ)との戦いになるので、錆びやすいシンカーや使用頻度が高いマス針系を瞬時に取り出せ、雨から守れるよう「メイホーMC-50」を多用している。
そしてワイヤー系、ジグ系はウェイト別に1試合分だけ一段目に配置するが、ポイントは雨水が底に溜まると2日でサビサビになるので、市販されているトリプルフックの硬質スポンジをワイヤー系、ジグ系の底に敷いておくことで、2~3日乾燥を怠っても錆びを回避できる工夫をしている。
2段目は?
2段目には、メインにリグ関連の小物、シンカー類、各種フック、バンドエイドなどの救急用品、プライヤー、接着剤、ハサミなどを相当量保管しているが、ポイントは、あらゆる小物をギュウギュウに詰めマクってもパーテーションがビクともしないように、ドリルで穴を開けて各パーテーションをフロロ(カーボーンライン)60lbで固定している点。
これは想像以上にスグレモノで、パンパンに詰めてもパーテーションがはずれたり、反ったりしないオススメチューンだ。
左奥には、非常用小物や細かな工具、スペアの物品を2つのトレーケースに入れて保管。コレも二重雨対策だ。
そして樹脂版を加工して特殊シンカーや特殊フック、スクリューネイル(シンカー)、クイックチェンジャー、ネオジム磁石、スイベルなどは「FB-4」を6つ、瞬間接着剤を2つ、キレイに並べてすぐに取り出しやすくしている。
これまた雨にはかなり強い工夫だ。
フリースペースの使い方
真ん中はフリースペースで、主にプライヤー類、スペアフックケース、特殊なジグヘッド、特にエバーグリーンの「新型E.G.プライヤー」、G-niusの「シリコンチューブプライヤー」、ハピソンの「ラインツイスター(機械式FGノット作成器)」、瞬間接着剤効果促進剤「アルテコプライマー」は、今江的には絶対的な必需品なので、ココに入れている。
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