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今江克隆のルアーニュースクラブR「『ヤバイ棒』がホントにヤバい! 初公開!最新激釣リグ『ビッグベイトのサイドフックアンカーリグ』」の巻 第1148回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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4月頭のTOP50開幕戦七色ダムでの状況から、今年のスポーニングは例年より2週間近く早いという印象があったが、フタを開けてみるとゴールデンウィーク前後を中心に豪雨&冷え込み、さらには急増水の影響でスポーン前線はイッキに後退……今年のGWは、各地で不調だったという情報をよく耳にすることになった。

結局、例年通り5~7月頭にかけて例年通りのダラダラとしたスポーニング前線通過となりそうな気配だ。

特に水が増えた影響で、55cmを超えてくるフロリダ系の血を持つ大型バスは、5月半ばの大潮~6月中旬が第2次ピークになりそうな雰囲気。

そこで今回は、55cm以上のトロフィーサイズに狙いを絞った、今まで明かさなかった門外不出のヤバいリグを初公開しよう。

今年のスポーンは、過去最速級の爆速かと思いきや……GW前後の爆雨大増水&水温低下で例年より、特に山間リザーバーでは例年より遅い位の進行になっている気がする

5月中旬から6月の「半プリ」にはビッグベイトが効く!

近年、サイトフィッシングでビッグベイトが大型メスに強烈に効くことが認識され始め、スポーン期のビッグベイトサイトは、確実に定番化しつつある。

ただ、オスを釣ることはイージーだが、大型のプリのメスはとても難しい。

だが、大型のメスも5月中旬~6月にかけてはいわゆる「半プリ」と呼んでいる一度産卵したメスが主体となるため、冬の間に体力を蓄えた「完プリ」に比べると、空腹で高い栄養を必要としているためか、メスでも一発で空腹を満たせるビッグなベイトへの反応がよくなることが多いのだ。

ゆえに、これからの時期は特に50cmをゆうに超える大型のバスほど、ルアーをデカくすればデカくするほど反応が驚くほどよくなってくる時期でもある。

逆にオスは疲れてくるためか、デカいルアーへの反応が悪くなってくるため、半プリデカメスを狙って仕留めるために、デカいルアーを積極的に使ってみるには、6月は特によい練習期間にもなるだろう。

6月頃に増えてくる何度かハタいた半プリのメス。完プリほど太くないが、空腹のためかビッグベイトへの反応がよくなってくる

基本はビッグ&スロー

バスの産卵は4~7月にわたって複数回にわたって行われる。スポーニング後期と回復期が重なるころになると、ビッグベイトサイトが有効な状況が増えてくる

ただ、この時期の半プリデカメスは、7月まではまだハイスピードなルアーについていけるほどアグレッシブではない。

基本は「ビッグ&スロー」、さらにこの時期特に強まるテリトリアンの本能を刺激するルアーの「侵入者感、邪魔者感」が鍵になる。

ゆえに、(ブルー)ギルはもちろんだが、ウグイやニゴイ、コイに対する攻撃性は、食性も兼ねて最も高まる時期でもある。

そこで、この時期に最も今江的にヤバいと推すのが「レイジーハード今江カスタム」だ。

この「レイジーハード今江カスタム」は、正直、デカいバスであればあるほど反応がヤバすぎて、もともとは「レプリケーター神龍」を個人的に工場でチューニングして使っていたモノである。

だが、最近「ギルロイドJr.」や「ギルロイドベビー」の限定製作仕様であるバッファローホーンフック装着可能モデルが急速に普及してきたこと、さらにTOP50の強豪プロ達がひそかに改造して使っていたり、同様のサイドフックルアーを製作し始めたりしたことから「レイジーハード今江カスタム」を限定生産で製作し、リリースした経緯がある。

推しは「レイジーハード今江カスタム」

「レイジーハード今江カスタム」は、そのジャイアントベイトに匹敵するデカさと、フックセッティングの異様さから、初見では引いてしまうアングラーも多いかもしれないが、断言できるのは「あの大きさだからこそ意味がある」のであって、あれ以上小さいとデカいバスの反応が全然ショボくなってしまうのである。

これは、一度でも体験すると明確に分かる事実で、デカいヤツのスイッチを入れるには「明らかに見慣れない大きさ」が、絶対に必要なのである。

サイドフックアンカーリグ

そして、今回公開する禁断のビッグベイトリグが今江式「ヤバイ棒」を使ったビッグベイトの「サイドフックアンカーリグ」である。

ビッグベイトサイト最強「『レイジーハード今江カスタム』のサイドフックアンカーリグ」仕様。デカいボディなので頼りなさげだが、リアのフックはナシの方が反応が断然よい。リアはバラシが不安な場合に#1、#2番をアシストフックとして装着する

「今江式ヤバイ棒」。一見、何に使うか分からないかもしれないが、マジでヤバいので「ヤバイ棒」です

この「ヤバイ棒」の最大のキモは「ステンレスバネ材0.8mm~1mm」を使っていること。

同時に「レイジハード」や「ギルロイド」のハンガーサイドフック、もしくは「バッファローホーンフック」でこそ、最大にその真価を発揮するものでもある。

この「ヤバイ棒」を使う最大のメリットは、「重さクイックチェンジ」、「着脱自由」、「根掛かり回避」、「フッキング向上」、そして特に「メス狙いに強い」という点もあるが、それ以上に「フックにシンカー延長部分がほぼ絡まない」という点である。

「ヤバイ棒」に「クイックチェンジャー」を付けたら「さらにヤバイ棒」に。両エンドをクイックチェンジループにしておくとナス型シンカー全般が使える

このヤバい棒部分が、ステンレスバネ材以外のフロロカーボンライン80lbやPEラインだと、いくらサイドフックでもほぼ50%以上の確率でフックに絡んでしまう。

腹にトリプルフックが2つ以上あるプラグだと、正直キャスト後に絡みまくってストレスの方がはるかに多くなってしまう。

それを解決しているのが「ヤバイ棒」とサイドフックの組合せなのである。

バネ材ワイヤーなので、ボディエッジでロックが効くのでサイドフックには掛からない。ただし、腹の下トリプルフック2個ではヤバい棒でも絡みは避けられない

サイドフックの圧倒的な優位性

サイドフックは根掛かりが少なく、ボトムに置いてのボトムジャークも簡単にできるため、年々愛用者が増えてきている

同時に、理由は不明だが、間違いなくサイドフックの方がバスの警戒心は低い。

特に「レイジーハード」の場合、アシストフックありの4フックより2フック仕様の方が頼りなく見えるが、明らかに反応はよい。

それだけデカいバスほど、見慣れた位置にあるフックは、スローであるほど、じっと見て警戒する傾向がある。

「ヤバイ棒」の長さをうまく調整すれば、4フック仕様でもシンカーがフックに絡まないようにすることが十分に可能だ

ビッグベイトの「サイドフックアンカーリグ」のさらなるヤバさを紹介!

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