チニングロッドの代名詞。
名作…、“シルベラード”。チニンガーならご存知でしょう。フリーリグなどのボトムゲームにフォーカスした機種が充実し、張りのある高感度なティップと操作性を向上させる独自のファーストテーパー、魚を掛けて即浮かす強靭なバットパワーが魅力。2023年にフルリニューアルされたことでも話題ですが、試されましたか?
23シルベラード【オリムピック】
さらなる高みへ。
フルリニューアルを果たし「23シルベラード」という名に。近年のメソッドに合わすため、アクションやテーパーなど、1から見直しより進化。前作より“操作性”、“復元力”、“感度”、“抜け感”などを向上。黒を基調としたシックで高級感のあるデザインもカッコイイですね…。因みに記者も先日、スピニングモデルでハードソリッドを採用している「23GSILS-742LML-HS」を購入。話題のベイトモデルもカナリ悩みましたが、チニング問わず普段からスピニングの釣りに慣れているので、まずは慣れているモノで使用感を確かめたいなとこちらを選択。普段通っているフィールドも比較的小場所が多く、キャストするにしてもそこまで遠投を必要としないエリアが多いので、ピンスポ攻めとキャストなどを諸々考慮した上で、このレングスが丁度良いかななんて…。繊細なアタリが手元やティップに鮮明に伝わるハードソリッドが採用されているという点にも惹かれ、「23GSILS-742LML-HS」に決定。という訳で、今回はNEWモデルの魅力や従来との変更点も話しつつ、実際に触ってみた感想などを交えて詳しく紹介!
オリムピック公式「23シルベラード」詳細ページはこちら
本体価格大きく変わらず…、ブランクス素材には遂にアレが。
では、前作とどう生まれ変わったのか?
最大の特長であり記者自身が欲しいと思う決め手にもなったポイント、前作より僅か500円程? そこまで価格が変更されていないにも関わらずブランクスに“シルベラード・プロトタイプ”をはじめ、多くの最高峰機種に採用されている東レの最高強度を誇る炭素繊維「トレカ®T1100G」が採用されています! ナノレベル(10億分の1)で繊維構造を緻密にコントロールする焼成技術によって高強度と高弾性率化を両立! そんな素材がメインに使われるようになりました。 いやぁスゴすぎ!
さらに! それを引張強度と耐衝撃性を両立したマトリクス樹脂技術「ナノアロイル技術」が組み合わさることで、航空・宇宙、ハイエンドスポーツ用品といった分野で要求される極限性能を実現。
バットセクションにはオリムピック独自製法「クワトログラファイトクロスXX」も搭載。それを「G-MAPS」製法で施されていることで、曲げやネジレに強い強靭さを秘めながら軽量化を実現! 圧縮への強さに対しても優れた特性を発揮。
入手してから何匹か実際に釣ってみましたが、掛けてから水面に浮かすパワーが尋常じゃないと思いました。
リールも新しかったのでタフさとキツめのドラグ設定も関係しているかもしれませんが、普段ならドラグ音が鳴り響くハズが浮かす力が強いため、ロッドの曲がりだけで手前へスグに寄せてきてしまう…。いつもよりドラグを出されることなく、とにかく話が早い。掛けてからランディングまでの時間がメチャクチャ短縮されてビックリでした。これだと障害物周りであったり、根が荒いエリアでもラインブレイクの心配も無さそう。本当にこの強靭さをぜひ体感してほしいです。
コダワリのガイドセッティングと握りやすいグリップ周りで“操作性バツグン”
粘り強くて強靭なブランクス&バッドによるファイト時の快適さ以外にも、伝えたいことがまだまだありまして…。
リグ操作といった使い心地もカナリ優秀。軽量なチタンフレーム・トルザイトリングガイド(トップガイドのみチタンフレームSiCリングガイド)の採用でアクションをさせていても、持ち重りがなくて、何せ高感度! ボトムとアタリの判別がカナリしやすくてスタックしてしまう前に躱せたり…。特にハードソリッド採用モデルを使っているので、僅かな水中の情報を鮮明に伝えてくれているように思えます。
リールシートにはベイトモデルはECSリールシート、スピニングモデルにはVSSリールシートを採用。グリップには高強度・耐食性に優れるEVAのセパレートグリップを使用。ブランクタッチしやすいフロントグリップレス仕様に。これらも高い操作性と高感度に貢献。実際握りやすく手の平に吸い付くような感覚。それでいて、キャスト時も握り込みやすいので、思った所へキャストが決まりやすいしフッキングも決めやすい。
ジョイント部は高精度なスピゴットフェルール(印籠継)の採用で、掛けた時も曲がりがキレイで見惚れてしまうほど。
全5機種展開/ベイト&スピニングから選べる
前作と同様ベイト&スピニングから選ぶことができます。
前作は4機種展開でしたが、今回は5機種展開に。7ft9inのハードソリッドを採用したベイトモデルが新たにラインナップされていたり、スピニングモデルに関しては選べるレングスの幅がより広くなっています。
23GSILC-762ML
ピーキーさを排除した快適なキャストフィーリングを求めつつ、メリハリの効いたアクションに設定。高い操作性、スタック回避性能を備えたティップと、離れた場所でもフッキングを決めることができるベリーを搭載。ベイトチニングのスタンダードモデル。
Length (m) |
Power | Action | Weight (g) |
Close (cm) |
Top Dia (mm) |
Section (pcs.) |
Lure (g) |
Line PE(号) |
税込価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2.29 | ML | Fast | 94 | 117.3 | 1.5 | 2 | 3-18 | 0.6-1 | 37950 |
23GSILC-792M-HS〈ハードソリッドティップ〉
20GSILPC-762ML-HSのアクションをベースに、より攻撃的にリメイク。適度な張りのソリッドと硬いチューブラー部の組み合わせで、繊細かつ攻撃的な釣りを展開。エキスパートアングラーへオススメしたい1本。また、ハードソリッドティップの採用により、超先調子のパリッと感でバイトを徹底的に拾うことが可能。
Length (m) |
Power | Action | Weight (g) |
Close (cm) |
Top Dia (mm) |
Section (pcs.) |
Lure (g) |
Line PE(号) |
税込価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2.36 | M | Fast | 99 | 121 | 1.1 | 2 | 3-18 | 0.4-1 | 38500 |
23GSILS-742LML-HS〈ハードソリッドティップ〉
よりライトなパターンや底のズル引きなど、乗せを意識した状況に対応。搭載しているハードソリッドティップによって、スタックを回避しつつ魚のバイトを逃さない絶妙な硬さに設計。繊細なアプローチが必要なシュチエーションにもオススメ。
Length (m) |
Power | Action | Weight (g) |
Close (cm) |
Top Dia (mm) |
Section (pcs.) |
Lure (g) |
Line PE(号) |
税込価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2.24 | LML | Fast | 80 | 115 | 1.1 | 2 | 2-11 | 0.4-0.8 | 39050 |
23GSILS-762ML
スタンダードに扱えるスピニングモデル。前モデルよりアクションのメリハリがつけられたことで、操作性と復元力が向上。ボトム系のリグからプラグ全般を使いこなす汎用性の高さを備える1本。
Length (m) |
Power | Action | Weight (g) |
Close (cm) |
Top Dia (mm) |
Section (pcs.) |
Lure (g) |
Line PE(号) |
税込価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2.29 | ML | Fast | 85 | 117.2 | 1.5 | 2 | 3-15 | 0.4-0.8 | 38500 |
23GSILS-792M
より遠くへ、より重いリグを送り込むための反発力、着水点のバイトでもシッカリとフッキングできる瞬発力をベリーに持たせたモデル。アタリがあっても掛けきれない、そんな状況を払拭するハイレスポンスパワースピン。
Length (m) |
Power | Action | Weight (g) |
Close (cm) |
Top Dia (mm) |
Section (pcs.) |
Lure (g) |
Line PE(号) |
税込価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2.36 | M | Fast | 90 | 121.1 | 1.5 | 2 | 5-20 | 0.6-1 | 39050 |
価格はそこまで変わらず、近年のチニングに対応するためにブランクス素材や、アクションやテーパーなどを一新。最新モデルでぜひ皆さんもチニング、満喫してみてはいかがでしょうか?