皆さんこんにちは! 折金一樹です。
春も中盤に差し掛かり、これから梅雨シーズンであったり夏に秋冬というように、シーズンごと様々なメソッドでバスフィッシングを楽しめるようになってきますが、今回は時期問わず持っていると活躍してくれる正に“万能”と呼べるO.S.PのNEWアイテム、先日発売されたのでご存知の方も多いと思いますが、こちらのワームの魅力や使い方、タックルセッティングなども交えて詳しく紹介させていただこうと思います。
折金 一樹(kazuki orikane) プロフィール
季節・シチュエーション問わず万能「スピンナッツ」
さて、今回紹介させていただくのは2023年4月下旬にリリースとなった新作高比重ワーム「スピンナッツ」。前途したように季節・シチュエーション問わず、活躍する万能ルアーであり、先日発売となったのが50mm、そして今後65mm、80mmも追って登場するというように全3サイズが展開予定となっております。
Length | Weight | Color | Count | Price |
50mm | 約4g | 10色 | 8本 | 858円(税込) JBNBCトーナメント対応モデル |
O.S.P公式「スピンナッツ50」詳細ページはこちら
釣れるに結びつく2つのコダワリ
強く拘ったポイントは大きく2つ。
まず、最小サイズの50mmに言えることですが、“水中ドッグウォークを追求”してデザイン。小刻みな連続したドッグウォークから、力強く蹴りだすジャーク。入力されたロッドアクションにレスポンス良く反応する性能を持ちます。速めの連続トゥイッチで表層を攻めてトップウォーター的に使用するのも良し。シャローエリアで広く探ったり、立木や橋脚などの縦スト周りなどでは、一定のトゥイッチで中層を攻めるのも効果的。水中ドッグウォークで使い方の幅をより高めることに成功しました。
続いて2つ目のコダワリポイントになります。
サイズ問わず釣れる効果的な使い方の1つであり、僕自身も特に多用しているアクションの1つであるボトムジャーク。この手の高比重ワームでは定番なメソッドではありますが「スピンナッツ」を使うことで、“明滅効果を生みながらボトムで瞬間的に移動を繰り返す動きを演出”。開発段階で“ルアーの存在感と明滅”に着目、存在感は強いがその実態を捉えづらいことがバスの興味を強烈に引きつける要因だと気付き、この捉えられない存在感をどう演出させるかを追求しました。
そこでたどり着いたのが、“ボトムを強く蹴って土煙を演出すること”。それから“強くジャークしてもボトムから離れづらい構造”。ボトムに積もった泥砂を利用し、ボディが強くロールし蹴りあげるような設計を施すことで、多量に煙幕を発生させバスの興味を掻き立てます。一方、ルアーは水を強く蹴った後に移動してを眩まします。まるで煙幕弾で姿を眩ます忍者のよう…。ボリューミーな物体だが土煙を立たせることで明滅効果を生み、動から静への素早い移行でアピール力がある。このギャップがバスを強く執着させる結果となります。
それからラインアイの位置を下方にしたことでボトムから離れにくいようになっています。アクションに恩恵をもたらすと共に、連続した動きでもボトムから離れにくくなります。余計なパーツもなくシンプルな形状でスリ抜けも良く、根掛かりも非常に少ないのもメリット。制限なく大胆に狙いのコースを通すことができます。つまり横の釣りが可能で根掛かりにくい、落として点でも誘える正に万能。
キャストが決まりやすい
また、スキッピング性能は当然ながら秀逸。やや扁平形状でスキッピングさせやすく、オーバーハングの奥まで突き刺さります。50mmは約4g、65mmは約8g、80mmは約16gで遠投性能もバツグン。陸っぱりでシンカーを装着せずに遠くのポイントを攻めれることは大きなメリットを生み出してくれます。遠くのボトムやカバーに対してソフトタッチで扱えます。これは繊細な誘い、根掛かりも回避しやすいことに。
アクション方法
基本アクションは連続したドッグウォーク。
基本はペンシルベイトをアクションさせるように、入力したティップのパワーをシッカリと毎回ルアーに伝えることです。ボトムであれば「スピンナッツ」はオフセットフックのゲイプ部を支点に約45度の角度で傾いて着底します。
この着底時の約45度の姿勢は安定したアクションを行い、シッカリと水圧を得るために試行錯誤した角度。シッカリ連続してアクションが行える証拠としては、毎回強い抵抗をティップで感じとることができます。急に軽くなってしまったり、安定したアクションが行えていない場合は、姿勢が真正面を向いていること。ティップの入力が弱かったり、入力した後のラインテンションの抜き方が甘い場合に起こります。もちろん、ボトムの起伏による不確定要素も影響しますが、良いアクションしているか分かりやすい目安としてぜひ参考に。
タックルセッティング
では、「スピンナッツ」の各サイズで使用するタックルセッティングも紹介させていただきます。
ロッド:スピニングタックル L~ML、ベイトタックル L~ML
ライン:フロロカーボンライン(スピニング:4~5Lb ベイト: 6~10Lb) 又は PEライン(0.6~1号)
ロッド:ベイトタックルMクラス
ライン:フロロカーボンライン(10~14Lb)
ロッド:ベイトタックル M+~MH クラス
ライン:フロロ 14~20Lb
おおよその目安となりますが、タックルは他のルアーと同じ様に、シチュエーションやライン強度に応じて最適なタックルを選ぶのが基本。50mmサイズに関してはサイズの割にとても投げやすいルアー。フッキングへのハードルも低く、対応できるタックルの範囲も比較的広いハズ。そんな中、65mmと80mmで使用するボトムジャーク用のロッドの特徴として、“柔らかすぎずクイックなルアーアクションをつけやすいもので、なおかつ粘りがあってフッキングパワーも伝え易いもの、そして高感度”。必要条件が多いですが、このように絞ると操作感やアタリがとりやすくなりますよ。高弾性でシッカリ曲がるモノが良いと思います。高比重ノーシンカー用のロッドはモチロン、操作性に優れるフロッグロッドなどでも合う物がありそうですね。
フックセット&サイズも重要
フックはワイドゲイプのオフセットフックを使用。
ラインアイの位置は頭部下方に小さなヘコミがあるので、そこが刺し始めとなります。ボディのスリットはフックセットの際に目安になる他、フッキング時に程良くフックがずれるような厚さに設定されているためスッポ抜けも軽減します。
スピンナッツ50:#1/0
スピンナッツ65 :#3/0
スピンナッツ80: #5/0
カラーは全10色! 各カラーの特長について
カラーラインナップは全10色となっています。
他のワームと同じく水色やボトムの質、天気などによって使い分けます。目立たせるカラーはツートンカラーである、“グリパン/ピンク TW148”、“グリパン/チャート TW107”。ボトムでも存在感が引き立ちます。
“ブラック W016”はオールマイティーなカラー。目立ちながらも警戒されにくいカラーです。
“スカッパノン W003”、“グリーンパンプキンペッパー W004”、“グリーンパンプキン・ブルーフレーク W008”、“ダークシナモン・ブルー&ペッパー W027”の4色は定番カラー。とりあえず迷った時に無難に安定した反応が得られるカラーです。
“ウォーターメロンペッパー W001”、“ブルーバックシナモン TW112”、“ゴーストシュリンプ TW117”はゆや薄目のカラー。中層で甲殻類を意識しても良いし、バスが見上げた時にはカモフラージュされるカラーです。一方ボトムで使うと、ボトムの質によってはやや目立つような仕様です。
以上、水中ドッグウォークアクションをはじめ、土煙による明滅効果とボトムでの瞬間的に移動を繰り返す動きを追求したO.S.Pの新製品「スピンナッツ」に関して解説させていただきました。四季を通してありとあらゆるシチュエーションで活躍する万能ワームをぜひ試してみてください。