続・WAKASAGI BAITストーリー
春のワカサギパターンについては先のページに加え、前回の記事で詳しーく説明しておりますので良ければご参考に。
さて、ここからが前回の続きと言いますか、アナザーストーリーと言いますか。実はシーズンを通して河口湖で使われているワカサギベイトの使い方があるんです。具体的には5月から11月ぐらいまでがメインとなる、もう一つのワカサギベイトの使い方を今回は続編として公開しちゃいます。
その使い方、名付けて「ランニングマン(誘い出しセットアップ釣法)」。
こちらの動画のように高速シェイク巻きでワカサギベイトをランさせて、止めて食わせのタイミングを入れるという釣り方です。
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オフショアで“スキッピング”と呼ばれる、高速で水面を直線的に走らせて逃げ惑う小魚を演出、中層の魚にスイッチを入れるテクニックがあるんですが、それに近いイメージと考えてください。
使い所は水面がザワザワしていたり、魚探でワカサギの群れを見つけた所。そういったポイントを広範囲にキャストして誘い出すというやり方です。ワカサギの群れにリンクしてるバスが居れば、群れからはぐれたワカサギ=ワカサギベイトを狙って次から次へ浮いてくるんですね。
そしてチェイスを確認したり、ボイルを確認したらセットアップ完了。イッキに喰わせのアクションに。ルアーをトゥイッチしてパニックアクションで逃げ惑うワカサギを演出、止めるとバコーン!と狂ったように出ます。そのまま確率変動に入るのか、しばらくはスイッチが入って入れ食いになることも。
どんなルアーでもできる…訳ではない
この釣り方、トリッキーにアクションを加えることで実は一つ問題があるんです。それはフックにラインが絡むこと。だから「ワカサギベイト」なんです。この直線的かつ高速で水紋を出すアクションをしてもエビらないバランスで作られています。
実はワカサギベイトは、そもそもこの使い方がコンセプトとなり作られたルアー。…ただそのリアルな見た目からか、プロトではほとんど“ほっとけ”で釣れてしまったなんていう話もw
ワカサギベイトはご存知の通り、フローティングモデルとシンキングモデルがあります。

フローティングモデルはバック、シンキングモデルはベリー部にプリント
フローティングは飛距離、そして浮上時の水紋とトゥイッチした時のキレ(初速)にこだわって作られており、一方シンキングはエギの様なフォール姿勢からトゥイッチすると水面まで逃げる様な動きと超デット巻きで漂うワカサギを演出できるようにセッティングされています。
フローティングで出なければシンキングにローテーションし、またその逆もあり。昨年、西湖で小さい奴から大きい奴までボコボコになった時は特におもしろく印象深かったですね。ほんとゲスト様と2人で1時間近く常にどちらかがヒットしてた時もあったかな。
…ちなみに、近々の情報では芦ノ湖レコードが4/9にワカサギベイト(シンキング)で釣れたらしいですね。夢がありますよ、ほんと。
タックルについて
刺激的な釣りではありますが、その実ワカサギベイト自体は65mmというサイズで3.5g(シンキングは4.3g)ほどの小型プラグ。繊細といえば繊細なので、ロッドとのバランスも重要です。もちろん好みにもよりますが、私は飛距離・乗り・トルクの観点から「サイドワインダーHGCS-65MLR レーザーウィッパー」を多用します。
Length:6’5” 1piece|Lure Weight:1/32~3/16oz|Line:2~5lb|Braided Line:6~12lb|Action:Medium Light Regular Taper|Grip Length:335mm(Grip脱着不可)|自重:約95g|Price:¥43,000(税込¥47,300)
ライトなルアーを使用する訳ですから、ラインにも少し気をつけたい所。
僕のセッティングはPE0.6号がベースでリーダーを約60cmほど取っています。リーダーが長すぎると結束部分がガイドに干渉してしまい、飛距離低下やトラブルの原因となるので注意が必要。
またリーダーの太さによって、ルアーの姿勢やドリフト時のスピードを調整できるので、パッケージの推奨基準をベースにマイベストセッティングを楽しんでいただければと思います。ちなみに推奨リーダーよりも太く・長くなると頭下がりの姿勢になり、ドリフト時のスピードが遅くなりますのでご参考まで。
…タックルといえば、もうひとつの引き出しが。ついにリリースになりますよ「55」が。
※次のページに続く