アジング。
ルアーでアジを釣ることの総称として、広く浸透したジャンル。
狙った魚を釣る以上、1匹でも多く、1cmでも大きいサイズを釣りたい。だからこそ、工夫を凝らして釣果に向きあう。タックルは進化し、様々な釣り方が生まれては消え、その僅かなアタリを捉えるべく釣り人は足繁く釣り場に通う。
…「アジングの愉しみ」とは本当にアジを釣ることだけなのだろうか。この人のロケに同行するといつも思う、それだけではないぞと。
カルチャーとしての「アジング」
話は少し飛躍するが、ヒップホップやレゲエ、スケートボードなどの文化=カルチャーには必ず背景がある。ファッションや思想、あるいは経済面や地域性、民族性といった側面もあるかもしれない。それらのカルチャーは共通して結果だけをストイックに求めるのではなく、ときには仲間と“遊び心”を持って愉しむという姿勢がある。
…トミー敦。
アジングやネイティブトラウトをメインとした釣り、キャンプ、写真、スケートボードなど様々な“カルチャー”に造詣が深い。
もちろん、ストイックなまでに釣果を追求してきたこれまでの実績は大いにあると前置きした上で。あえて言うなればトミーさんのアジングは「アジ釣りではなくアジを釣ることのその背景までを積極的に愉しむカルチャーの1つ」…そう思えるのです。
だから見ていて楽しい。
それは、トミーさんが関わってきたここ最近のティクトのアイテムを見てもわかる。同行したロケでもいろいろと。
アジを釣るだけじゃない「アジング」を楽しむためのアイテム
例えば「ミニマリズム・リベルテ」シリーズ。
自由に自分らしく!がコンセプトのパックロッドで、アジングやメバリング専用ではなく、アジやメバルのライトゲームからメッキやカマスなどのプラッギング、ライトなエギングなどを楽しめる、旅行や遠征などにも持ってこいな仕上がりのロッド。
その背景には、アジングをしていて急にナブラが起きた、はたまたアオリイカがたくさん見えている…といった状況に遭遇することを想定し、車やバッグに忍ばせておいて一緒に楽しんじゃえという思いがあるんだとか。
先日紹介した「ミニマリズム タックルバッグ」も、釣果だけを求めるアイテム…というよりは、オシャレかつ実用的にアジングを楽しむためのアイテムといえばアイテム。
そう、釣果だけを求めるなら機動力のあるバッグで良いし、より実用性を求めるならハードなタックルケースで良い。あえて、キャンプやカメラなどにも使えそうな仕様にすることこそが遊び心。アジングをただのアジ釣りではなく、グッとカルチャーに押し上げてくれるアイテムだったりする訳です。