マダイをはじめ、様々な魚種が釣れることで人気が高いタイラバゲーム。
ライトなタックルでタイラバを底まで落として基本は巻くだけ。そうシンプルでありながら巻く速度であったり、タイラバユニットのカラーや種類によってもバイトが出たり出なかったりが奥深いところでゲーム性が高い。
まずはシンプルに基本から楽しんでみよう
ということで、今回はタイラバのごく基本的なところを。各地のタイラバロケでもご協力頂いている鉄人・ヒロセマンに、これまで聞いてきたことをまとめてみた。
タックル
タイラバのロッドで、まず始めてみるのに丁度よいのは6フィート台のベイトモデル。
現在では掛けにいくタイラバや、着底直後のスピード変化や巻きを止めてリアクションで食わせるようなアプローチ法もありますが、まずはアタリがあっても巻きを止めずにしっかりフックがマダイの口に入って乗せるようにアワせていくとよい。
そのため、繊細でアタリを弾きにくいティップと掛かってからはしっかりとしたバットで受け止められるロッドが入門にはよいでしょう。
リールは小型両軸のベイトリール。フィールドや魚にもよりますが、PE0.8~1号にリーダー3~4号程度を基準に。
メジャークラフトのロッドでいえば、間違いなく今イチ推しといえるのが「レッドバック5G」。トレカT1100GやR360構造で、軽い・高感度・粘りもあると三拍子そろったロッド。
Model | PRICE (税込価格) |
全長 (ft) |
継数 (pcs) |
ルアー (g) |
PE ライン (号) |
アクション |
RB5-B610L/S | ¥29,000 (¥31,900) |
6’10” | 1 | MAX100 ドテラ150 |
MAX 1.0 | RF |
RB5-B610ML/S | ¥29,500 (¥32,450) |
6’10” | 1 | MAX160 ドテラ200 |
MAX 1.2 | RF |
RB5-B610M/S | ¥30,000 (¥33,000) |
6’10” | 1 | MAX200 ドテラ300 |
MAX 1.5 | RF |
RB5-S70M | ¥29,500 (¥32,450) |
7’0″ | 1 | MAX120 キャスMAX100 |
MAX 1.2 | RF |
全4機種あり、その内ベイト3機種は6フィート10インチでレングス統一。L・ML・Mとなり、すべて繊細かつ食い込みやすいソリッドティップ搭載。もう1機種はキャスティングタイラバなどに重宝する7フィートのスピニングRB5-S70M。
スムーズなライン放出につながるスパイラルガイドセッティング(SiCガイド・ベイトモデル)もタイラバにおいてはメリットで、正直トレカT1100G採用などを考えると3万円ほどの価格はお得すぎる!
まだ経験が少ない方ならRB5-B610L/Sはいかがだろう? Lの繊細さとバイトを弾かずにオートマチックにフッキングさせる性能などバランスがよい。さらに深場、大型狙いとなってくればML・Mも選択肢に。
出典:YouTube「Major Craft Review【メジャークラフト公式アイテム解説チャンネル】」
ラインの出し入れの多い釣りであり、またアタリのあったタナを把握するのが次の1尾につながる釣りでもあるので、擦れに強いラインマーカーの入ったPEラインは重宝します。
ここぞの後悔をしたくないなら、推しは間違いなく弾丸ブレイドX(クロス)。
「マイクロクロス製法」と呼ばれる超高密度な編み込み製法と独自開発「F60コーティング」で摩擦抵抗を減らし、耐摩耗性をアップさせたPEライン。
タイラバ
タイラバのセレクトはヘッド・ネクタイ&ラバー・フックの組み合わせが無限大。また地域色や、追っているベイトなどによる時期特有のものもあって一概には言いにくい。
近道なのは乗船する船の船長に事前に聞いてみたり、当日においてはその時釣れているカラーや形状などを真似てみること。
ヘッドの素材としては鉛製とタングステン製のものがあり、タングステン素材のものは同じ重量でも小さくなります。このため潮流の抵抗を受けにくかったり、大きなシルエットが嫌がられる傾向の場合には重宝します。
一方で鉛製のものは波動をしっかりと出せると言われ、よりアピールしたい時にはセレクトしたい。単純に価格的にもリーズナブルになるのもありがたいところ。
メジャークラフトにはヘッド+ユニットがセットになった「鯛乃実」シリーズがあり、鉛製の鯛乃実、タングステンの鯛乃実TGがラインナップされる。
鯛乃実
鯛乃実 | ||||||
ウエイト | 45g | 60g | 80g | 100g | 130g | 160g |
価格 | ¥590(税込¥649) | ¥630(税込¥693) | ¥680(税込¥748) | ¥720(税込¥792) | ¥760(税込¥836) | ¥820(税込¥902) |
鯛乃実TG
鯛乃実TG | |||
ウエイト | 60g | 80g | 100g |
価格 | ¥1,890(税込¥2,079) | ¥2,200(税込¥2,420) | ¥2,650(税込¥2,915) |
さらに面白いのが鯛乃実TGハイブリッドの存在。こちらは完全TGではなく、タングステンコアを鉛でコーティングしたもの。TGコア部分が下寄りに内蔵されることにより、フォールスピードも速め。鉛とTGのイイとこどりな仕様。
鯛乃実TGハイブリッド
鯛乃実TG | |||
ウエイト | 60g | 80g | 100g |
価格 | ¥1,200(税込¥1,320) | ¥1,500(税込¥1,650) | ¥1,800(税込¥1,980) |
中間択を取れるという意味でもひとつ忍ばせておくとよいのでは?純TGに比べてリーズナブルな点もリアルなユーザーとしてはありがたい。
加えて、上記の鯛乃実・鯛乃実TG・鯛乃実TGハイブリッドには、それぞれヘッド単体の替乃実・替乃実TG・替乃実TGハイブリッドもラインナップされている。
鉛製の「替乃実」には、今シーズン200gと250gが追加され、ドテラ流しで狙うディープタイラバなどへの対応力もアップ。
また、ヘッドに限らずユニットオプションパーツの豊富さもメジャークラフトの魅力。ネクタイ、フックなどラインナップが充実し、組み合わせを状況に応じて選べる。
レッドバッグ・カスタムネクタイ
ネクタイはレッドバック・カスタムネクタイがある。タフコンに強いシングルカーリーから、ストレート&カーリー、スリムカーリー、そしてブリブリアピールしたい時に効く強波動カーリーまで4タイプ。
タイプ | 入数 | 価格 |
スリムカーリー | 4枚 | ¥430(税込¥473) |
ストレート&カーリー | 4枚 | ¥430(税込¥473) |
シングルカーリー | 4枚 | ¥430(税込¥473) |
強波動カーリー | 3枚 | ¥540(税込¥594) |
レッドバック・カスタムフック
同様にレッドバック・カスタムフックも多彩なラインナップ。
フックサイズ、ハリスの長さ(全長)でバリエーション豊富で、鯖皮サビキ付きや3本フック仕様の変化球的なアイテムも。
いずれにしても、フックは「日本製フッ素コート職人鈎」を採用しており、抜群の刺さりで評価が高い。
タイプ | 入数 | 全長 | 針 | 価格 |
ショート小鈎タイプ | 2 | 95mm | 8号フッ素 | ¥600(税込¥660) |
小鈎タイプ | 2 | 110mm | 8号フッ素 | ¥540(税込¥594) |
ショートタイプ | 2 | 95mm | 10号フッ素 | ¥600(税込¥660) |
鯖皮サビキタイプ | 2 | 110mm | 10号フッ素 | ¥600(税込¥660) |
3本鈎タイプ | 2 | 110mm | 8号フッ素 | ¥600(税込¥660) |
標準鈎タイプ | 2 | 110mm | 10号フッ素 | ¥540(税込¥594) |
大鯛鈎タイプ | 2 | 140mm | 12号フッ素 | ¥540(税込¥594) |
このレッドバックのカスタムネクタイ&フックは、実はメチャクチャ交換が簡単というのもメリット。簡単交換システムが採用されているのだ。
ネクタイが収まる部分はハリスの輪の中で、ストッパーを少し上にズラしてネクタイを入れて、またストッパーを戻すだけ。鯛乃実TGハイブリッドにも採用されるシステムだが、当然、鯛乃実や鯛乃実TGにも対応。
ストッパーの下には受け皿というか、ネクタイがフレアになるパーツも設けられ、よりよい動きを演出しやすい。
食わせの切り札となるワーム
また、フックに装着するトレーラーワームも近年のタイラバでは一般化。味や匂いのついたトレーラーワームで食いの浅いマダイに口を使わせる効果が期待できます。
メジャークラフト製品では、カラーとニオイでアピールするレッドバック・ケムケムカーリーというアイテムがあり、超ソフトなマテリアルで魚がくわえた時の違和感を与えにくい。フックにチョン掛けでOKと使い方も簡単!
マダイだけでなく、様々な魚にも効果的で五目的なタイラバを楽しめるフィールドでもぜひ投入したいアイテム。
レッドバック ケムケムカーリー 5本入り・¥540(税込¥594) | |
カラー | 匂い |
オレンジ | 蟹エビ |
レッド | イカ |
海苔 | 海苔 |
オレンジラメ | 蟹エビ |
レッドラメ | イカ |
まずは安定して巻いてみる
タイラバは基本的には底まで落として巻くだけ。そのため、まずはしっかり底が感じられるウエイトのタイラバを使用すること。
タイラバがフォールしていきボトムに着いた瞬間に切り返して巻き始める「タッチ&ゴー」なんて言われる作業がとても大事。フォール中から見ているマダイがいるとして、ボトムに着いた瞬間に巻き始めると、「エサではない」と見切られることなくバイトにつながりやすいのです。
タッチ&ゴーを確実に素早く行うためにも、まずは着底がしっかり分かるウエイト、かつ重すぎないウエイトを選ぶとよいでしょう。
その後は一定速度でリトリーブ。等速巻きが重要。その中で、まずは自分の基準でよいので速い・普通・遅いを試してみて、その日のリトリーブスピードを探ること。
船長からタナが指示されるようであるなら、そのタナはしっかりと探り切り、そこからもう少しだけ上まで探ってみるとよいでしょう。特に指示がされない場合は、一般的なベイトリールで底から10mほどは探ってみましょう。
こちらもその日によくアタっているスピードやレンジを現地で情報収集するのが一番有益ではあります。
また、かなり浅場でのタイラバでは、上下だけの動きでは探れる範囲が狭いので、スピニングロッドなどでキャストし、斜め引きから広く探るのも有効です。
そしてバイトがあっても巻き続け、いよいよフックが口の中に入ってハリ先が立てばマダイは反転するので、そこで乗せるようにアワせてフッキングさせる。
慌てず、常に安定した姿勢や巻きの速度でアプローチしていくのが基本。
そう、あくまで基本。それだけではないから面白いタイラバ。実際の答えは現場だけに落ちていたり…。楽しみ方もイロイロ。
そんなわけで近日ヒロセマンとの実釣模様お届け、マダイだけでない多彩なタイラバの遊び方をご紹介しますのでお楽しみに!