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今江克隆のルアーニュースクラブR「ホバスト・ミドスト・フリーリグ!最新・春の釣果テッパンルアーを紹介」の巻 第1142回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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荒れたら強い「ジャバロン」

確かに、このホバスト・ミドストはこの時期鉄板の釣りだが、逆に今回の2日目のように風や雨、濁り等で荒れた天候になった時はその弱さが逆に弱点になる。

こういった春の荒れた状況下で昔から今江的に最強鉄板だったルアーが「ジャバロン」である。

自分自身20年近く前のルアーであり、飽きてしまって使う機会を失っていたが、今回、改めて今も変わらぬその抜群の威力に驚かされることになった。

今回は半日の大雨で、なんとイッキに2mにも及ぶ大増水と濁りで、減水していた湖のシャローは一瞬で灌水陸生ブッシュまみれになってしまった。

こういった状況で、ブッシュもゴミも濁りも恐れずにどこでもぶち込めるのが、特殊スイムベイトである「ジャバロン」の最大の魅力だ。

「ジャバロン」は、ノーシンカーで巻けば全身駆動でシャッドテールの比ではないほどパワフル水押し、同時に「カバースキャット3.5インチ」のボトムジャークよろしく、ラインを沈めて放置して、チョンチョンして良し、ジャークしても良し、ズルズル引いても極めて効果的である。

「ジャバロン140」は、スイムベイトでもあり、同時に自発的に動く異形イモグラブともいえる。意図的に泳がせるのではなく、勝手にヨレヨレと泳いでいる感じで使う

このノーシンカー放置プレー&ズル引き&ジャークにおいては「ジャバロン140」より、あきらかに懐かしの「ジャバロン(オリジナル)160」に20lbラインが圧倒的に操作しやすく、釣果も今後必ず出るであろう手応えを得ることができた。

急激な大増水で全く別の湖になってしまった自主トレ2日目。「ジャバロン160」の新技ボトムジャークに開眼してしまい思わずニンマリ

フリーリグとボトムジャーク

さらに、昨年晩秋から今江的に最もハマっているのが「ジャバロン」のフリーリグだ。

今回は、激浅いバスのフィーディングスポットでは、なんちゃってカバースキャット風ジャバロンノーシンカーで、2mほどの水深がある灌水陸生ブッシュやゴミだまりでは、シンカーストッパーを利用した限定式フリーリグで、良い感じで急激な増水地獄を短時間で攻略することができた。

昨年晩秋にディープで爆発的に効いた「ジャバロン」のフリーリグ。冠水陸生ブッシュでも抜群の威力を発揮してくれた。「ジャバロン」は、フリーリグにも究極相性バツグンのワームだ

今江流ジャバロン稼働限定フリーリグ。シンカーストッパーを使って、シンカーの移動距離を水深、カバーにあわせて20cm〜1mの範囲で任意に変えて撃ち込んでいくフリーリグだ

今回は「ジャバロン140」と「ジャバロン160」をたまたま持って行っていたが、「ジャバロン」というワームは、スイムベイトでもあり、同時にノーシンカーイモ?系ワームでもあり、さらにビッグダディ的な使い方もフリーリグ的な使い方もできるワームだと、改めてその便利に驚かされることになった。

すでに20年も前に生みだしたワームだが、フリーリグ、そしてボトムジャークという20年前にはなかった新たな現代テクニックによって完全に現役最前線に復帰することができた。

これからスポーンを意識する時期になればなるほど、「ジャバロン」本来の激ヤバさは、さらにMax級になることはもはや疑いようもないだろう。

関東房総半島では、「ジャバロン」春の赤ガエル土手転がしパターンが最盛期に。芦田川水系でも新谷くんがスーパーブリブリを「ジャバロン」の赤ガエルパターンで釣ってました

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