【指示タナの上まで丁寧に誘う】“田中亜衣”が解説!例年より早めの「マダイ産卵シーズン攻略テク」
皆さん、こんにちは! 田中亜衣です。
寒い冬が過ぎ去り、ようやく春らしい季節になってきましたね。今年の紀北エリアは水温もそれほど下がらずに春を迎えました。冬の間も最低水温は9.8℃だったかな…? 例年と比べてかなり暖かい冬でしたね。
田中 亜衣(Ai Tanaka) プロフィール
例年より1カ月早めのマダイ産卵シーズン
その影響なのか? 産卵も例年より早めで、先週の満月には多くのマダイが産卵したようです。“どうりでバイトが減ったわけだー”。毎年4月に入ってから、産卵行動が顕著になり、ルアーへの反応がトーンダウンすることがありますが、まさか1カ月も早いと私も少し混乱して中々パターンを見つけるのに苦労しました。
産卵絡みのタイラバメソッド
一口に産卵と言っても、1尾のマダイが産卵するのはシーズン中に一度ではありません。大潮が来るタイミングで何回かに分けて産卵します。マダイを釣って捌くと一度大きくなった白子や真子が一潮ごとに小さくなったり、婚姻色の出た大型のマダイでも、小さくなったりしているのを見たことありますよね? きっと、何度かに分けて産卵するのはリスク回避からの行動でしょうね。
マダイは産卵を重ねるごとに体力がなくなり、ボトム付近で休む傾向があります。冬の間、少し浮いていることの多いマダイもこの時期からボトムへ移行し、釣れるレンジも同じくボトム付近へどんどん下がっていきます。
とはいえ、先ほど述べたように産卵が終わりきっていないマダイは中層を意識しており、ここが産卵絡みの「棚ボケ」の原因だと思います。このようなことから、これからの季節に大切なのは、産卵行動のどの位置にいるマダイを狙っているのかを明白にすることになります。
産卵中のメソッド
まだまだ、産卵行動を継続して浮いていることの多いタイミング。指示タナが中層に浮いている状況なら、指示タナを越えてより上層まで巻いて狙ってください。例えば私は魚探の反応がボトムから20mだった場合、30mくらいは誘います。
実際に指示タナより上層でバイトしてくることは多く、数は少ないものの高活性な個体が多く思われます。乗り合い船では指示タナの数m上で誘うのを止めるアングラーが多いので、カナリ狙い目ですよ。
産卵絡みのマダイを攻略する際に有効なネクタイとは?
オススメのネクタイですが、傾向としてはネクタイは強波動な物でカラーにこだわるより、巻きスピードでバイト数が変わるので、オーソドックスなカラーでアタる巻きスピードを探すのが良いでしょう。具体的には以下のアイテム。これらの2枚掛けがオススメです。
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産卵後のメソッド
産卵後のマダイはしばらくの間、ボトムにべったりと身体を着けてじっとしているイメージ。早く体力を回復したいので採餌行動を行うのですが、普段と違って産卵後の疲れで動きも鈍く中々積極的にルアーを追ってくれません。
特に産卵直後のマダイは無駄に動かず、上からエサが落ちてくるのを待っているような感じです。このようにマダイは動きもスローなので、メソッドとしてはボトム付近をゆっくり巻きで誘う方法が王道。この時にカギとなるのが、フォールの存在感とボトムからの立ち上がり時のネクタイの動きです。フォール時のアピールを考えると、ヘッドはいつも使うウエイトもしくは少し重いウエイトで「TGビンビン玉スライド雷流ヘッド NEO」がオススメです。
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このヘッドの特長は“揺らぐ”ことです。簡単に言えば、タダ巻きでヘッドが微かに揺らぎ、ニュートラルなマダイにスイッチを入れることが得意なヘッドです。それはフォールでも同じで産卵後だけじゃなく、ボトムべったりのマダイには「TGビンビン玉スライド雷流ヘッド NEO」はオススメです。
次にネクタイですが、ボトムからの立ち上がり50cmまでの動きで勝負が決まると言っても過言じゃないです。そのため立ち上がりが良く、スローに巻いても正しく動くものが良いです。後、特筆すべきは少しだけ存在感のあるボリューミーな物が良いです。細いけど長いみたいな物が良いです。具体的には「ビンビン玉 T+ネクタイ / フィネスカーリー」や立ち上がりの良さでいえば「ビンビンワームネクタイ ツインテール」がオススメです。
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以上のように産卵絡みのマダイはどの段階のマダイを狙うかによってカナリ違ったメソッドになります。実際には潮のタイミングやポイントによって、大まかなマダイのコンディションは分かりますが、アングラーがそこまで把握するのは難しいです。まずはこれらのメソッドを試しながら、どの段階のマダイが多いかを確かめつつ、パターンをハメていってみてください。それでは皆さま良い釣りを♪
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