断じて納得がいかない。
つい先日どの魚が美味しいか…という話になった際の、とある友人の発言が。
「だって、サワラでしょ?」
聞けば、サワラといえば西京焼きなどに加工され、近所のスーパーで普通に売ってる大衆魚のイメージ。うまいのはわかるけど、そんなにフィーチャーされるものなのか?と。
…いやいや、待て待て。
サワラはうまい
もちろん、これは食味の話。100人いれば100通りの感想があって然るべき。
ただ…大好きなんですよ、サワラが。長年釣りをしてきましたが、その食味に感動を覚えたのが「サワラ」と「アジ」。鮮度なのか、処理の仕方なのか、自分で釣ったというエゴなのか、とにかく別次元で美味。
もちろん他にもうまいとされる魚は口にしてきましたが、とりわけきちんと締めたその2魚種は、それまでのイメージとはまったくの別もの。件のサワラは臭みなど一切なく身はモチモチ、噛みしめれば口いっぱいに広がるねっとりと濃厚なうまみ。それでいてそこにクドさはなく、もう1切れ、2切れと進む箸。
個人的には青物よりサワラの方が断然釣れたら嬉しい魚。その理由は、刺身でよし、炙りでよし、キズシでよし。ほかに口の中で身が解けていくような焼き、煮付、蒸し、揚げ…もう、何をどう食べても絶品。特に脂のノッたヤツなんかは…。ほんと、ここまでパーフェクトな魚は他になしとも思えるレベル。
足が早い=傷みやすい魚ではあるので、加工した状態でスーパーに売られているのもわかる。せっかく釣り人なのであれば、釣ったサワラをきちんと締めた状態で味わえば、そのイメージは覆るんじゃないか、なんて思う訳です。
伝われ!サワラの魅力
釣りモノとしては「ブレードジギング」が大流行中。そのサワラの“食”という観点での魅力がギューッと詰まった動画がこちら。
出典:YouTubeチャンネル「ShoutFishermansTool」
出典:YouTubeチャンネル「ShoutFishermansTool」
三流記者の戯言はともかく。ご実家が寿司屋を営まれている食にもこだわるシャウト!小野さんが言うなら、その信ぴょう性はグっと上がるか。このところ日本海側、京都は舞鶴方面で絶好調との報せが届くサワラ。
「だって、サワラでしょ?」
果たして釣りたてのサワラを味わってもなお、そう言えるかどうか。