グランドエッジ190SFのカラー候補
今年の晩春ごろの発売を見込まれ、すでに登場前から大きな注目を集めているGRASSROOTS(グラスルーツ)のグライドベイト「グランドエッジ190SF」。
いよいよ局面は最終段階…。
その発売が迫ってくるにつれ、もう一つ気になるのがカラーラインナップ。素晴らしいアクションを見せるグランドエッジ190SFに、どんなカラーリングが施されるのか。
正式なカラーの絞り込みはまだ未定ではあるが、この度グラスルーツから現在「候補」として挙がっているいくつかのカラーを見せてもらうことができた。そのカラーにもグラスルーツらしいコダワリが見られる。
スリットの〝視える配色〟
まずカラーラインナップの前に、最も感心させられたのがスリットへの配色。視認性の非常に高いカラーが目に付いた。
グランドエッジ190SFといえば、真っ先に目を引く特徴としてスリット構造が挙げられるが、そのスリット部に〝アングラーから視やすい〟カラーがペイントされているのだ。
△スリットに視認性の高い色を配置しながらも、それが魚からは隠れる。ナチュラル系カラーを使いたいが目でルアーも追いたい…そんな時には非常に大きなアドバンテージになるだろう
このスリットに視認性の高いカラーを配すれば、当然アングラーからは見やすい。ただでさえ意のままに操れる操作性を持つグランドエッジ190SFだが、その動きをしっかりと目でも捉えることができるのは、非常に大きなアドバンテージ。
それだけではない。「アングラーから見やすい色」がスリットにあるのだから、スリットに隠れて魚からは見えない。アングラーからは見え、バスからは隠れる。これもスリット構造ゆえの配色といえる。
視認性を高めるシールなどを背中に貼る必要もなく、はじめからそうした、いわば「目印」があり、かつ魚からはそれを隠せるのはグランドエッジ190SFらしさ。
カラー選定にあたって
さて、それではどんなカラー展開にしようと考えているのか。ルアーデザイナー井佐知之さんに聞いたお話を交えながら、お伝えしたい。
まずグランドエッジ190SFが最もその出番が多くなることが想定されるのは、基本的にはクリア寄りな水質であること。そのためナチュラル系カラーは全体のカラーラインナップの割合からすると、多めになるかもしれないというのが井佐さんの弁。
一方で、視認性の高いハイビズ系カラーもラインナップしたいと考えているそうだ。ハイビズ系カラーはスリットの色と相まって、さらにアングラーからよく見える。操作系グライドベイトであるグランドエッジ190SFを、より目で追えるのはプラスアルファでもあるし、単純に使った時に自身が見えるのは遊び心を満たしてくれるのではないだろうかとワクワクもする。
大枠ではナチュラル系とハイビズ系とはいえ、その中でもそれぞれが役割を持ち補完し合うような、隙のないラインナップを目指しているという。
候補の段階ではあるが、一部拝見させてもらうと、例えばナチュラルプリントのリアル系でもソリッドとゴーストがあった。光を透過する・透過しないで質感もまた変わってくることだろう。
ちなみにナチュプリがまたイイ味を出していて、もし正式発売が決まったら食指が伸びそうだな…と個人的には思ったり(笑)。
そして光りモノ、フラッシングについてもインナープレートとホログラムの両方が候補として挙がっていた。
「光り方」でも、その時々でハマるorハマらないがあり、またアングラーの好みもある。実際のフィールドでの実釣性能はもちろん、ルアーフィッシングであるのだから、やはり選択肢があるのはユーザーとしては嬉しい限り。
インナープレートが搭載されたカラー候補もいくつか見せて頂いたのだが、コレまた絶妙。ボディには複数の色が乗せられたインナープレート搭載カラーが多く、主張し過ぎない。つまりはインナープレートを前面に押し出すわけではなく、グランドエッジ190SFがアクションする中で、フッとキラめいたり色調変化を見せ、バスに興味は持たせるが見切らせない、そんなカラーになっている印象を受けた。
個々に、トータルに、完成度の高い仕上がりになりそう
ナチュラルかハイビズかはもちろん、その中にソリッド系やゴースト系があり、光り方にきめ細やかなコダワリがある。
カラー候補ひとつひとつに意味が当然あるのだけれど、そのラインナップが揃えば、トータルとしても高い完成度になりそうな、そんなカラーラインナップ候補となっていました。
また正式カラーなどの情報が入り次第お伝えしますが、着々と進行しているグラスルーツ第一弾「グランドエッジ190SF」、カラーを見るとグッとその存在が身近に感じられる気がしました。
また、どのカラーにもグラスルーツルアーの証であるターコイズブルーの目が合う不思議。これもまた魅力だったりしました。
カタチ作られたグランドエッジ190SFが色づいて、さぁいよいよ、あと少し! その登場までしばしお待ちください。