今江克隆のルアーニュースクラブR「23年初春はハドル・エラストマー兄弟が激アツ!そしてマグナムバイブレーションに大注目」の巻 第1139回
マグナムバイブレーションが注目される元年になる!?
最後に、全く違うジャンルではあるが、今江的に2023年はマグナムバイブレーションが注目される元年になる予感がしている。
マグナムバイブレーションは、あまりもマイナーな存在で、キワモノとして認識されていたジャンルだが、ここにきて琵琶湖、霞ヶ浦の2大ビッグレイクでマグレではないと思われる想定外の結果が出始めている。
現実に東西ともに衝撃的なYouTube動画も公開されているため、すでに興味を持っているアングラーはいるかもしれないが、点や面で浮かせる接近戦中心になっている近年のビッグベイトに対し「超遠距離アプローチ」と「遭遇率の高効率化」という2点において興味深い能力が、徐々にだが分かり始めてきている気がする。
面白いのは、水深が浅い霞ヶ浦では水面の壁を使う「マグナムギルソニックDSF(デッドスローフローティング)」、琵琶湖では距離と探査範囲を活かせる「マグナムギルソニックS(シンキング)」と、全く対極の使用方法で、どちらも結果が出ていることだ。
そして何より、マグナムサイズルアーだが、基本、思いっきり投げて巻くだけという簡単な使い方で、誰でも思わぬ巨大事故を起こせる確率が高いという点がある。
「マグナムギルソニック」を巻いたことがある方は分かると思うが、リップ付きのビッグベイトやマグナムクランクを巻くよりはるかに遠くに投げられて、高速でも比較的楽に巻くことができる。
現在の「マグナムギルソニック」が完璧な最終形かといえば、正直、まだ何かが足らない気はしている……。
ただ、「マグナムギルソニック」を本気で使うアングラーが徐々に増えてきたことで、近々、まだ知られていないマグナムバイブレーションの新境地が開かれる可能性があるような予感がしている。
不遇の迷作か、それとも稀代の名作なのか、もはややりつくされた感のある首振り系ビッグベイトのその先を開拓するのは、マグナムバイブレーションに秘められたヒントがありそうな気がしている今日この頃であります。