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今江克隆のルアーニュースクラブR「23年初春はハドル・エラストマー兄弟が激アツ!そしてマグナムバイブレーションに大注目」の巻 第1139回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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さて、まさかの娘インフルエンザ罹患から重症の急性副鼻腔炎&急性上気道炎、そこにトドメの花粉症が加わって、すでに2週間微熱&頭痛続きでズバズビゾンビ状態……今年は例年にない家庭の事情がありまして、遅まきながら自己犠牲、無償奉仕の精神が宿った今江克隆です。

ということで、今年は初取材も代打を頼み、まだ初釣りさえスタートできていない状態。

しかしながら世間は3月に入って、異常なほど厳しかった冬から一転、急激に釣果が出てきた感じ。

その釣果の中でも2023年の早春は、まさに自分がここ数年ずっと開発に力を入れてきた「シャッド型エラストマールアー汎用化元年」といえるほど、各地で多くのアングラーがその能力を使いこなし始めている。

取材では「ハドルファットフライ エラストマー」でグッドサイズを釣っても、当たり前すぎて顔も出ないこともしばしば(笑)。それぐらいシャッド型エラストマーワームのミドスト・ホバストは早春無双だ

七色ダムでトップ独走中!

まずは、2023年最速開催で毎年注目される1月頭の奈良チャプター七色ダムでの優勝、続く2月の第2戦七色ダムで4位と今年絶好調なホバストの開祖こと、メルセデス堤(治朗)プロが、先週末開催された第3戦七色ダムでも3位入賞、ぶっちぎりのトップ独走街道を突っ走っている。

昨年末、高級アイスクリームと交換した新たなホバストの新兵器を手にし、奈良チャプター七色ダム開幕戦優勝、第2戦4位、第3戦3位と絶好調のメルセデス堤(治朗)プロ

その絶好調を支えているのが昨年大晦日、私の自宅からガメたプロトの「フィッシュフライ エラストマー2.5インチ」だ。

コレは、自分が「ハドルファットフライ エラストマー2.8インチ」のハドルテールをハサミで薄くスライスしてホバスト用のシークレットとしていたテールカット版をそのままプロト化したモノだ。

ホバストの達人でもある堤プロは、抜群の浮力を活かしたまさにサスペンドするソフトシャッドのイメージで、さらに透明感に相反する視認性の良さを加味した特別カラーを使用しての圧倒的成績を出し続けている。

中国生産のダダ遅れで未だ納期が見通せていないが、あの七色ダムでこれだけの結果を出し続けていることで、その威力にはやはり間違いないことを見事に証明し続けてくれている。

イマカツのシャッド型エラストマーはなくならない限り1本でも余裕で数カ月は使えてしまう。堤プロもわずか数本のプロトをずっと使い続けている

旧吉野川でも!

そして同じ週末、これまたJBⅡ四国シリーズ第1戦旧吉野川が日本最速の開催。

コチラの試合では、驚愕の4年連続開幕戦優勝をカメハルこと、亀井(晴紀)プロが達成した。

4年連続開幕戦優勝という驚異の記録を更新中のカメハルこと、亀井(晴紀)プロ。今年は「ハドルファットフライ」を中心にまたもや優勝

こちらもキーとなったのが「ハドルファットフライ エラストマー2.8インチ」のジグヘッドリグと「ハドルフライ」のダウンショットリグで、デスリバーと呼ばれて久しい旧吉野川でも、エラストマーシャッドの中層攻略が圧倒的な威力を発揮してくれている。

カメハルが使用した「ハドルファットフライ」はジグヘッドリグ。流れに負けない重めをセットしても、高浮力・ハイレスポンスのエラストマーならフィネス感は失われない

亀井プロは今までTOP50参加資格を何度も獲得しながら家庭の事情で参加を見送っているが、今江的には最もTOP50に参戦してほしいウデも性格もルックスも逸材中の逸材である。

プロトーナメントが開催されると春が来た実感がする。遅まきながら自分もいよいよ今週から始動だ

バマスト、ホババマ

そして、先週の記事で紹介した「新谷式ハドルスイマーエラストマーのホババマ」が、琵琶湖でのオカッパリでも強烈に効き始めている。

今江克隆のルアーニュースクラブR「レイジー!バマスト!23年3月上旬”シン最強”鉄板ルアー2選とその使い方」の巻 第1138回

釣果はオマケの紹介だが、さっそく「ハドルスイマー エラストマー」のホババマを試した友蔵くんが、かなり刺激的な釣り方をYouTube動画で紹介している。

現在、琵琶湖の各小規模流入ではモロコの群れが産卵のため接岸し始めているようで、その群れを追ってオカッパリでも手の届くエリアにロクマルクラスが入り始めているようだ。

これを新谷式ハドスイエラストマーフワフワアラバマスイミングで狙うのが、最強パターンの一つとしてこの春は流行しそうな気配である。

「新谷式ハドルスイマーエラストマーのホババマ」の威力に目覚めた絶好調男、友蔵くん。空気の読まなさは天下一品

ハドル・エラストマーのキモ

さて、この早春に圧倒的な釣果報告を各地でもたらしている「ハドル・エラストマー」兄弟だが、意外と知られていないキモを教えておこう。

すでに気が付いている人もいるかもしれないが、「ハドスイ(ハドルスイマー エラストマー)」、「ハドファ(ハドルファットフライ エラストマー)」に関しては、全て「角型・フラット面重視」のデザインを意識的にしていることだ。

他社のこの手のルアーがフィッシュライクで艶めかしい曲線の楕円ボディがほとんどなのに対し、ハドスイ系は「エッジの効いた角型」、「広いフラット面」を重視して設計している。

このエッジとフラット面が、ソフトなワームながらロール時にハードベイトのようなエッジの効いたウォータディスプレイスメントを発生し、フラットゆえに光の反射が局面に比べ圧倒的にフラッシュする機能をもっている。

そこのエラストマー素材でしか実現できない抜群の高浮力と耐久性能を与えたのが「ハドルスイマー エラストマー」兄弟である。

高浮力ゆえのジグヘッドリグでのローリングのキレは、通常のワームとは比較にならず、同時にネイルシンカーを刺すことでほぼサスペンドに近いセッティングも可能になる。

水に完璧に浮く高浮力ゆえに、重めのジグヘッドでもその浮力で操作性はイージーなまま、軽量リグのような効果を得ることもできる。

「ハドルスイマー」、「ハドルファットフライ」に特徴的なのはエッジの立った角形ボディとフラット面の多さ。このエッジがロール時にプラグ並に水を強く攪拌し、フラット面がフラッシュを発揮する

これら基本的な使用法以外にも、ワームをサスペンドさせることができるシャッド型エラストマーワームは、ピクピクやソフトi字系はもちろん、創意工夫次第でまだまだ口外されていない「秘密の使い方」が山盛り存在することを付け加えておこう。

いずれにせよ、シャッド型エラストマーはこの春、まだまだマスターしたモン勝ちの新しいジャンルなので、是非、チャレンジしてみてほしい。

春にめっぽう強い「ハドルスイマーエラストマー4インチ」と「ハドルファットエラストマー2.8インチ」。一見、ワーム素材モデルと見分けがつかないので、しっかりラベルを確認してから購入してください

2023年はマグナムバイブレーション元年か!?

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