ブレードジギング。
BLJとも称し、先日のフィッシングショーOSAKA2023でも大いに盛り上がりを見せた“ジャンル”。あえてジャンルと表現するのは、もはやジギングというよりサワラを専門に狙う「ブレードジギング」という新しい釣りとして確立されつつあるから。
そのBLJシーンで唯一無二の存在感を誇る、ご存知ジギングタックルメーカー「シャウト!」ブースはBLJ一色、新しい専用アイテムもズラリと。
2023年のシーンの「最先端」を知るべく。会場にて、シャウト!小野誠さんに取材させていただいたという運び。
ブレードジギングがなぜ注目されるのか
はじめに。昨今のブレードジギングの人気を、かつてのタイラバと同じだと比喩する小野さん。
タイラバといえば今から20年ほど前でしょうか、漁師が使っていた漁具をルアーにアップデート。落として巻くだけという手軽さから、その人気がじわじわと全国に飛び火していき現在の地位を確立した釣り。タイラバ、鯛カブラなどいろんな呼び方があったものの、人気の上昇とともに「タイラバ」に統一されていったという背景がある。
そしてブレードジギング。山口県は岩国沖にて「サワラを選んで狙える釣り方」として人気となり、元々サワラキャスティングで人気のあった東京湾へ飛び火。その後、三重湾や大阪湾、舞鶴など日本海側でも人気となりつつある。…そういった流れがタイラバをなぞっていると。
全国に飛び火=狙えるシーズンも増える。実際、秋以降がハイシーズンの印象のあるブレードジギングですが、日本海側の舞鶴沖などではこの2月・3月にサワラが狙える。近い将来、もっとサワラを専門に狙う船が全国に増えれば、それこそ通年狙えるようになる…とも。ね、ブレードジギングが注目される訳です。
シャウト!の2023年動向、キーワードは「可能性を広げる」
さて、ここからが本題。シャウト!の2023年の動向=登場するNEWアイテムについて。
とりわけNEWアイテムは「可能性が広がる」アイテムが多かった印象。…まずは気になる!という訳で、ここでは駆け足でまとめてみます。
30g~80gまでのラインナップに、待望の100gと130gというヘビーウエイトが追加。
自分でブレードを付けてチューンしてませんでしたか?…待ってた方、多いんじゃないでしょうか。。そもそも「ブレードショーテル」はシルエットを小さく、ウエイトは重く、また高速巻きでも回転せず安定姿勢を保持することを目指したブレードジギング専用のジグ。その実績はもうお墨付きでしょうか。
これからの時期の舞鶴沖などディープエリアや潮の流れが早い所で活躍すること間違いなし。
続いては、名作「ランス」のブレード仕様。既存のランスにブレードをセットして使用している一部のファンも多いとか…で、製品化。ウエイトはこれまでのランスにはラインナップされていなかった軽いウエイト30gや40gから、ヘビーな80g・100gまでが登場予定とのこと。
そもそもが“コンパクトシルエット至上”なブレードジギングですが、「ランス」は写真の通りややロングなシルエット。いわく、コウナゴや小さ目のタチウオなどの細長いシルエットのベイトをサワラが捕食しているケースもあり、そこに合わせたラインナップとのこと。
今までにないウエイトにシルエット。…広がりますね、可能性が。
ピンときた方はかなり鋭いか、相当やり込まれている方か。
そう、紹介したブレードショーテル 100g・130gとブレードランス 30g・40g・50g・60g・80g・100gには、こちらもシャウト!の新製品「TCパワフルBLJスペアフック」/「パワフルBLJスペアフック」が標準装備。
この「パワフルBLJスペアフック」を作るキッカケというか、開発ストーリーというか、苦労話というか…が、なかなかどうしておもしろい。
という訳で、次回はその辺りを深掘りしてみましょうか。