徐々にその注目度が増してきているメーカー「GRASSROOTS(グラスルーツ)」。
後世まで語り継がれるモノ作り。そんな想いを共有し集まったスタッフたちが日夜「あぁでもない、こうでもない」と意見を出し合いながら…。
さて、そんなグラスルーツの第一弾バスルアーが「グランドエッジ190SF」。スタッフ間ではイチキューマルと呼ばれるこのグライドベイトは、今春発売予定。発売前から気になっている人も多いかと思う。
グランドエッジ190SF
全長:190mm
ウエイト:2オンスクラス
価格:未定
発売予定:2023年5月
優れた操作性、多彩なアクションを持つグライドベイト
改めてグランドエッジ190SFを見てみる。
まず簡単に概要を説明すると、190mmのスローフローティングでジョイント構造のグライドベイト。ウエイトは2ozクラスになるという。
ルアーデザイナー「井佐知之」さんが手がけた、記念すべき第一弾「グランドエッジ190SF」。
誰がどう見たって「んん!?」と着目するのが、ボディ上下に設けられたスリット構造。ボディ前後の上下に各2つずつ、計8つのエッジが立つ。
何がどうなるか? 驚くほどに「意図した動きがだせる」グライドベイトになる。
文章を読むより、動画をチェックした方が早いですね。
出典:YouTube「GRASSROOTS OFFICIAL CHANNEL」
なかなかに強烈なスイムアクションだと思いませんか? クイックなターンとロングスライド…。ひとつのルアーで、あまりにその泳ぎの表現は豊か。これが意図してアングラー側で操作できるとなれば、そりゃ食指も伸びるというもの。
上下スリット構造、その理由
上記動画が井佐さんご本人に、グランドエッジ190SFをご紹介して頂いた時のもの。
上下のスリットがあることで水をつかみ整流し、まるで電車がレール上を走るように、高い精度で意図したアクションを出せる。
また、このスリットのエッジの立て方(幅や角度)も何度も何度もテストを繰り返し現段階では理想的な仕上がりに。これによりエッジを利かせた鮮やかなターンを行うことが可能。
そして肝となる部分としてはローリングを抑制している点。大きく縦に潜らない点も理想のアクションを得るために重要だったという。
加えて、グランドエッジ190SFのジョイント部は折れ角を2種類に調整できる。
2種類のモードは「フレキシブルモード」と「タイトモード」と言い、当然前者は角度が広く、後者は狭い。
ジョイント部のアルミに2ホール設定され、ネジで簡単に調整可能。
可動域が広いフレキシブルモードは、首振りから鋭いターン、伸びるスライドアクションなど緩急が付けやすく、仕掛けるアクションを出しやすいモード。ただ巻きでS字軌道を描いて、オープンウォーターで広いエリアをサーチしたり、長いスライドアクションを出したい時は可動域が狭いタイトモードがおすすめ。
スリット構造と2つのモード設定は、とにかくアクションの幅が広く、言い換えればアングラー側が「どこでどんなアクションを選ぶか」という楽しみもあるのではないでしょうか。
実は、上記のグラスルーツ公式YouTube動画の実釣シーン、房総の高滝湖でのヒットシーンですが、これはフレキシブルモード。
そしてコンビネーションというか、リーリングによるS字軌道アクションをさせながら、ロッドによるソフトなジャークを追加。これにより左右に跳ばしながらスイムさせてバイトに持ち込んでいるのです。
ちなみにフロントフックアイはローリングスイベルを採用。フックアップした後に追従性があるので、バレ率が低い。
すべては意のままの操作性の為に
井佐氏が手がけるグランドエッジ190SFは必要なモノを有し、無駄がない。
過度にロールが入ってアクションが破綻しない、そして意のままに操れるグライドベイトを作りたい…。メッセージは明確。スリット構造は操作性を求めたゆえの井佐氏の表現なのだ。
今回は5月発売を予定しているグランドエッジ190SFの全体像を改めてご紹介しました。
さてさて、そんなグランドエッジ。いよいよカラーラインナップが絞り込まれているようで…。次は、そのあたりの話も井佐さんに聞いてみましょうかねぇ~。お楽しみに!
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