今江克隆のルアーニュースクラブR「2023年の目玉ルアー『UMAデスロール』!全身駆動・前後逆回転性i字系首振りジョイントベイト??を公開」の巻 第1133回
2023年横浜での「釣りフェスティバル」も閉幕した今週、いよいよ2023年イマカツ最大の目玉ルアーの詳細を初公開しよう。
14年の月日を経て、ついに登場!
今から14年前、琵琶湖の行けないかわりにメキシコのレイク・バカラックに入り浸っていた頃、イマカツではある極秘ルアーの開発が進んでいた。
そしてバカラック釣行DVDで初めてその全貌を公開したのが「デスロール」と名付けられた全身駆動系i字ビッグベイトだった。
すでにこの「デスロール」が頓挫することになった経緯はブログで散々書いたので割愛するが、14年の月日を経て当時の「デスロール」の問題点を完全に解決し、物足りなかったあと一押しのアクションを実現することで、ついに前代未聞の完全態「UMAデスロール」として2023年5月末、正式にデビューすることが決まった。
謎の全身駆動、前後逆回転性i字系首振りジョイントベイト?
「UMAデスロール」とは、Unindentified(未確認)Mysterious(謎の) Animal(生物) DeathRollの略で、その名の通りバスからも人間からもその実態と正体が判別しにくい謎の全身駆動、前後逆回転性i字系首振りジョイントベイト???である。
元祖「デスロール」は、螺旋(らせん)状に切ったボディが前後逆回転することで全身が常に駆動し続け、その水流波動を全身に纏うことで、実態を幻惑させ続ける「真っすぐ泳ぐi字系」プラグだった。
ハイスピードでも、デッドスローでも、ほぼ全身が常に前後逆回転し続けることで水流を全身に纏い、その波動と幻惑効果でチェイスしてきたバスが正体を見切れず口を出してしまうコンセプトで開発したルアーだった。
だが、この「デスロール」には「内部貫通ワイヤーが曲がると再起不能」、「i字スイミング以外のバイトトリガーとなる動きを出せない」という2つの悩みがあった。
その2つの難題を完全に解決したことで、14年の眠りから覚めたのが「UMAデスロール」である。
「UMAデスロール」の最大の特徴
「UMAデスロール」の最大の特徴は、ワイヤー貫通式ではなく、高強度3連サルカンとボールベアリングで連結した3連ジョイントボディ。
極めて独創的な、まるで3匹の小魚かウナギ?を連想させる謎すぎるボディ形状だ。
この奇妙な構造と形状は全てに計算されたもので、奇をてらったギミック等ではない。
フレキシブルにたわむ3連サルカン式3節ジョイントは、まるで軟体水生動物のような柔軟な動きを生み、常に3カ所で駆動するためボールベアリングに劣らない滑らかな高速回転性能とデッドスローでの低速回転性能を実現することができた。
この3連サルカンジョイントによって、高速巻きではバズベイトや「バゼル」をもしのぐ独特のサウンドと飛沫、強烈な水流波動を発する高回転i字表層~表層直下超高速巻きを可能とし、デッドスローでは「アベンタ(クローラー)」の羽根なみのデッドスローパタパタローリングアクションを実現している。
特にトップウォーターに特化した「UMAデスロール・フローティングモデル」は、その異端にして魅力的な動きを誰もが簡単に見て取れるだろう。
回転を支えるパーツ
そして特筆すべきは「UMAデスロール」に使われている回転を支えるジョイントパーツは、一般釣具店で容易に入手できるモノで、回転性能に陰りが見えたら精密ドライバー一本で、いつでも交換可能という点だ。
元祖「デスロール」が、泥や藻詰まり、電蝕による青錆び、バスのファイトで貫通ワイヤーが曲がってしまうと回転不良を起こしてしまい、修理修繕がほぼ不可能だった悩みを解決している。
首振りアクション
そして「UMAデスロール」最大の進化は、元祖「デスロール」では絶対不可能だったビッグベイトのバイトトリガーの鍵となる「首振りアクション」を完璧に実現させたことだ。
しかも、その首振りはただの首振りではなく、ボディを前後逆の360度方向に回転させながら、同時に180度方向に左右に首を振るという、バスから見れば今までも一度も見たことがない不思議な回転首振りである。
この不思議な首振りは、見ようによっては前後のボディが別々に動く2匹の小魚に見え、それが「鰭(ヒレ)」を必死で動かしているかのようにも見えてくる。
またスピードの変化にも敏感に反応する前後ボディは、急に加速回転し始めるタイミングでバスのバイトトリガーを引く効果にもなっていることが、実釣テスト動画を解析することで判明している。
「UMAデスロール」の実釣能力を紹介!