Case1:まずは高活性のアジを狙う
一箇所目のポイントではバイトが遠く、早々に見切ったトミーさんが移動してきたのは、常夜灯が効いている小さな堤防のある小場所。まずは、サーチ的に1.3gの「アジスタ!S」に定番のギョピン1.7inchで表層5カウントから探っていく展開。
ポイントは手前は敷石が入っていて浅く、沖に向かってドンドン深くなっていくようなエリア。開始早々、アジの姿を確認したトミーさんは即座にジグヘッドを一気に0.8gまで落とす。
はい、まずはここがポイントといえばポイント。
アジが表層付近にいて、レンジを合わせるために軽くする…というのもありますが、もう1つの理由は地形。お伝えした通り、手前はボトムが見えるほどのシャローで、沖に出るにつれ深くなる。つまり、活性が高くエサを求めて回遊している高活性のアジは、手前のシャローに差してくるだろうという判断。だから軽い0.8g。
飛距離を稼ぐというより近距離戦に持ち込んで…首尾よくキャッチに成功。
ちなみに、手前から釣っていくというのは「沖で掛けて手前のポイントが荒れてしまうことを防ぐ」という意味でも数を釣る上では効果的なんだとか。
忘れちゃいけない、数釣りにはこれも極めて重要。
バイトが遠くなれば「リフト&フォールの釣り」→「横方向の釣り」へとローテ。明確な再現性を求めあれこれ試しながら答え合わせをしていくトミーさん。まずはリグやワームを変えることなくアクションで変化をつけ、飽きさせないというパターンがハマり数釣りに成功。
同行したアンバサダー谷野さんも同パターンで連発。
Case2:状況にジャストしていく
当たっているからと言って、同じリグ、同じワームに固執しないことが重要。…そう強く感じたのが今回のロケ。
時に自然は天邪鬼。パターンを掴んだと思いきや、やや強くなる横風=0.8gだと横風だとラインがフワつきレンジをキープしづらい。
ポロポロは当たるが極めて再現性が低い状況になっていく訳です。そこで、ジグヘッドのウエイトを0.8g→1.0gへ。
そう、これが0.2gの壁。たった0.2gでも飛距離は明らかに伸びやや沖の明暗を狙え、ラインもしっかり抑えられる。同じ釣りをしていても入るレンジが違う。また、手感度でジグヘッドの重さをしっかり感じることができるようになる。
…で、さらに数を伸ばしていく。
釣れたではなく釣ったということ。トミーさんが求めるのはあくまで再現性。
群れが大きく入れ替わり立ち替わりで新規のアジが入ってくる状況なら、同じパターンで釣れ続くことも実際ある。この日は群れが小さいのか、一通りパタパタ釣ると遠のくアタリ。そこで1.0gのジグヘッドはそのままに、ワームをギョピン1.7inchからメタボブリリアント1.5inchにチェンジ、シルエットを変えるというアプローチへ。
これでまたアタるようになり、順調に数を伸ばしていくと。