大雨で水位が上昇し、放流量がアップすることで、南湖では「前半の濁った水」と「後半のクリアな水」の2つの展開が存在
まず「前半の濁り水」には「適度な濁り」と「ヒドい濁り」の2つがあり、ドブからでたようなヒドい濁り(ドチャ濁り)はバスも避けることが多い。このヒドい濁りがでやすいのは、東岸では野洲川、赤野井奥の法竜川、下物の葉山川、人工島水路内の草津川。西岸では真野川、雄琴川が代表的だろう。
これらの河川の河口からドチャ濁りの水がでてきたら、透明度を見極めて避けるか、それとも濁りの薄い部分を探してみる必要がある。濁りのヒドい部分からはバスが避ける傾向が強く、バスが敬遠しやすい。
しかし、濁りが薄まり、「適度な濁り」となった場合には、チャンス到来となる。絶好のササ濁り程度の状態となるとハードルアーにも活発にバイトしてきて、ワーム系でもバイトが多くなり、爆釣のチャンスとなる。この濁りは雨のあと1―2日間となるが、瀬田川堰の放流量が多くなると早く消えてしまい、瀬田川堰の放流量が少ないと濁りは数日間蔓延することになり、釣果上昇の期間が長くなる。
瀬田川堰の放流量の増減は、水位と密接に関係があり、この5月の時期の場合、基準水位となるプラス20㌢を超えてくると緊急放流となり、一気に瀬田川堰の放流量が増える。そして、プラス10㌢を下回ると瀬田川堰の放流量は減少するというサイクルだ。
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