GRASSROOTS始動
新進気鋭のタックルメーカー「GRASSROOTS(グラスルーツ)」が本格始動する。
まずはバスフィッシング用タックル(ルアー、ロッド)を展開していくというグラスルーツ。どのようなタックルメーカーなのか。
GRASSROOTS。
グラスルーツ=草の根、根源…。直接的にはそんな意味なのだが、草の根が広がることから転じて「人から人へと伝わる文化」というニュアンスもあるのだという。
次々に新しいモノが生まれていく現代。最新のテクノロジーが搭載された驚くような作品が生まれる一方、昔から今なお愛されるタックルやルアーもある。そうした数々の名作は性能はもちろん、過去、現在、そしてこれからの未来でもアングラーを惹きつける原点、根源的な要素を持つ。
またそうした作品は、釣友との間で、あるいは親子間で、世代を横にも縦にも広げて伝わっていくもの。
「そうした輪廻というか、伝承文化がバスフィッシングには色濃く存在すると思っています。その中で、すごくシンプルにいえば、本当に良いモノ、100年後にも残る作品を創りたい」
上記はグラスルーツ立ち上げメンバーの1人、村中義明さんの言葉だ。
グラスルーツ立ち上げメンバーには、村中さんを含む4名がいる。元フェンウィックロッドデザイナーでもある村中さんはグラスルーツでもロッドデザインをメインで担当。
ルアーデザイナーに井佐知之さん
そして驚くべきは、井佐知之さんをグラスルーツのルアーデザイナーとして迎え入れたこと。
井佐知之といえばモンキーブレインベイツ(=MB)。モンキーブレインベイツのハンドメイドルアーとしてMBX、リーファー、MB-1などの作品を世に送り込んだ。その井佐知之さんが、グラスルーツ専属のルアーデザイナーに就く。
モンキーブレインベイツのハンドメイドクランクは井佐知之さん個人の活動として継続していくが、〝本業〟として、グラスルーツのルアーデザイナーに就くという。
古くから付き合いのある村中さんからの誘いがあったと井佐さんは話し、「単純に面白そうだなっていうのと、自身が描くルアー作りを尊重してくれて、作品の製作に集中できる環境が整っているのかなと感じた」ことが大きな要因だったと続ける。
「本当に自分たちが納得のいく作品を世に出して、それを問うてみたい。どうなるかは分からないのですが、チャレンジですよね」
そう話す村中さん。そうした志を同じくした「本気なメンバー」が4人揃い、グラスルーツは立ち上がったと続ける。
それだけではなく、フィールドスタッフには沢村幸弘さん、成田紀明さんといった実力派を9人揃え、フィールドからの「ナマの声」を製品にフィードバックしていく体制が整っている。
実はGRASSROOTSのロゴ。「A」「R」「T」「S」のみ、イメージカラーであるターコイズブルーがついていない。
この4文字を並べれば「ARTS(アーツ)」。4つは立ち上げメンバーを表しているともいい、まだ色はついていない。メンバー各自が、どんな色を出して、文字通り「ARTS」となるプロダクトを展開していくのか、楽しみだ。
村中さん、井佐さんに話をお聞きした時の動画が以下となる。
第一弾「グランドエッジ190SF」
なお、そんなグラスルーツの第一弾作品となるのはルアー。
「グランドエッジ190SF」というグライドベイトを2023年5月に発売予定。同時進行で、第二弾、第三弾ルアーも鋭意制作中で、ロッドにおいても2024年ごろのリリースを目指しているという。
グランドエッジについては、インジェクションのマスプロダクトとなるわけで、〝井佐知之のインジェクション〟がどのような作品となるのかも気になるところではないでしょうか?
ということで今回はGRASSROOTSの全体像についてご紹介しましたが、近日「グランドエッジ190SF」について井佐さんご本人に直撃したことをまとめてご紹介します。お楽しみに!