今江克隆のルアーニュースクラブR「新作オリジナルベイトリール『グラビアス・オーロラ KTF』!注目ポイントとさらに詳細を解説」の巻 第1129回
ブレーキ
さらに「グラビアス・オーロラ KTF」では、従来は固定式で交換ができなかった360度ネオジムブレーキを、好みの強さに交換可能になっている。
磁着プレートをネオジム磁石の下に新たに配置することで、360度均等配置の磁界をさらに均一に強化している。
「ジーニアス」のオプションで、さらに超強力なネオジム磁石「BlackMax」も用意されており、これに交換することでダイヤルメモリにして3ノッチ以上マイナスでもマイルドで分厚く淀みない極めつけのブレーキング力を得ることが可能となり、まるでセラミックカーボンディスクブレーキのような究極のアンチバックラッシュ仕様にアップデートすることができる。
今江的にはこの「BlackMax」磁石は、かなり高価だが超オススメのオプションだ。
ギアとハンドル
そして「グラビアス・オーロラ KTF」では、KTFモデルだけでなく、全ての「オーロラ」モデルのメインギアとピニオンギアをKTFスプリットシャフトスプールにも対応できるよう強度と設計を見直し、専用の強化ギアにチェンジしている。
もともと「グラビアス」は、貫通型シャフトに合わせたギアだけに強度耐久面での不安があったが、「オーロラ」モデルではその部分を強化改善している。
ギアの強度を向上するにあたって、それに伴い同時にハンドル部分も強化されている。
従来のハンドルアームに対し、明確に分厚くネジレに強い軽量強化ジュラルミンアームを採用、ハンドルノブのシャフト付け根部も太くしてネジレ耐久性を向上。
ハンドルノブは個人的に滑らない高硬度EVA仕様のパワーグリップとなっている。
これはベイトフィネスには少々オーバーパワーだが、今江的マストなギア比1:8を使用するうえで、抵抗のある巻きモノやビッグベイトは明らかにハンドリングが軽快かつ、ゴリ巻き上等に感じられるパワフル巻き上げ仕様になっている。
「MC SQUARED」搭載モデル
最後に「グラビアス・オーロラ」は、KTFスプール搭載モデルに続いて「MC SQUARED」のセラミックボールベアリングをデフォルト搭載したオーロラ専用貫通型深溝スプールモデルも続いてリリースされる。
これによって分離型と貫通型の双方を釣りのスタイルに合わせて使い分けることも可能だ。
この「MC SQUARED」搭載モデルは、KTFスプールとの互換性もあり、今後KTFからグラビアス専用スプールが単品ネット販売された場合も対応可能機種になっている。
今江的には軽量ルアーをストレスなく、キャスト数が圧倒的に多い巻きモノ系や「ジャバロン140」クラスのノーシンカーリグ、14gシンカー未満のラバージグやワーミングには「グラビアス・オーロラ KTF」の「NEO」スプールを、7g以下のシャッドやベイトフィネス系の釣りには「FINESSE」スプールを使用している。
一方、14gを超える重めのルアーや太いラインを多用するヘビーラバージグやヘビーテキサス、ビッグベイトには高強度両軸でラインキャパの多い「MC SQUARED貫通型スプール」を使用と、同じ「グラビアス・オーロラ 」でKTFスプールとMC SQUAREDスプールとを用途に応じて使い分けている。
参考までにラインメーカーによって差異はあるが、FINESSEスプールのラインキャパシティーは8lbで約60m、NEOは13lbで約70m、MC SQUARED貫通型スプールで14~16lbが78〜80m。
KTF、MC SQUARED両オーロラモデルに従来の「グラビアス」&「ゴライアス」のシャロースプール(8lb約80m)、ディープスプール(16lb約100m強)を換装することも可能である。
いよいよ店頭へ!
販売情報として「グラビアス・オーロラ KTF」は、12月28日頃に早いところでは全国の店頭に並びだし、年末年始には全量が店頭出荷完了の予定。
「グラビアス・オーロラ/MC SQUARED」は、2月末店頭販売が予定されています。
来年もよろしくお願い申し上げます。
それでは、よいお年をお迎えください。