みなさん、こんにちは!ピュアフィッシングジャパン フィールドスタッフの岩崎克敬です!
シーバスゲームが盛り上がるシーズンになりましたね。
シーバスゲームをはじめてはみたものの、なかなか釣れない…そもそも何のルアーを使ったらいいのか分からない…なんてお悩みの方はいませんか?
水温が下がってくる今の時期は特にそういった疑問があがってくるかと思います。
今回はシーバスゲームのルアーについて解説していきます!
ルアーは何が適しているのか?
釣れない人ほどルアーボックスをみると、SNS等でよく見るルアーがゴロゴロ…。
でも、このポイントでは厳しいんじゃない?と感じる方も多いのではないでしょうか?
SNSやブログなど、釣果情報の拡散でよく釣れているルアーの情報が入ってくる分、なぜそのルアーが釣れているのか、その重要部分が置いてけぼりな方は注意が必要です。
ズバリ、“このルアーで釣る!”ができる方は…
そのルアーにあったポイントや条件の場所を選んで釣りができている!
さらにそこにテクニックが合わさることで、釣果に繋がっているのです!拘りを持ったルアーでコンスタントに釣っている方はスゴいな~と惚れてしまいそうになりますよね。
実際に釣りを拝見しても、キャスト精度やルアー操作も上手いんです。
なので、好きなルアーでやりきるのも楽しみ方の一つではありますが、“あっこれ違うな…”と思えば、躊躇なくサイズを下げるなど、その状況にあったルアーを見つけるのも楽しみ方の一つです♪
シーバスゲームでも特に活躍するルアーといえば、シンキングペンシル。
何をやってるのか分かりにくいルアーとして度々取り上げられるジャンルですが、一度好きになればいろんな釣り方が出来るルアーです。
表層からボトムまでオールレンジに対応し、アングラーによって色んなアプローチがあるマニュアル仕様のルアーでもあります。
トップやただ巻き、ドリフトでも使えるし、波動を変えれば色んなベイトにもアジャストできるので、シンペンが好きになれば普段のポイントも引き出しが増え、シーバスに近づくことが出来るかもしれません。
アクションもロール系・お尻フリフリタイプ・S字スラロームなど色々ありますが、皆さんはどう使い分けていますか?
意識したことがあまりない方は要チェックですよ!
ここからは私なりの使い分けについてをご紹介していきます。
使い分けについて
例)アピア『パンチライン95』・メガバス『カッター115』
フラットヘッドは流れの強弱を感じながら探ることが出来るので、シンペンが苦手な方でも集中力も続きやすいのが特長。
流れが効くポイントや抜けるエリアを探すことが出来れば、バイトに繋がる可能性がグッと高めることができます。そのほか、潮の流れやベイトなどの情報収集にも役立ちます。
また浮き上がりの良さとヘビーウエイトを組み合わせることで、決してミノーでは届かない距離で、バイブレーションやジグではゆっくり探れない表層にアプローチすることができます。
これはとてつもない武器になります! 先行者が探れないもう一つ奥の明暗の出し入れや潮目狙いなど、使うシーンは非常に多くなります!
例)マングローブスタジオ『マリブ78』・パズデザイン『リバード90S』
続いては、タダ巻きだけでS字軌道のアクションが出せるタイプについて。
リトリーブのスピードや流れの強弱で、自然にアクションが変化し、食わせの間を作ることができます!
流れがあまり出にくい汽水湖や小規模河川での回遊待ちでは、勝手に誘ってくれるので持久戦でもストレスがないので特に愛用しています。明暗の出し入れやブレイク・地形変化で意図的にリトリーブを変化させ、スイッチを入れる攻撃的な誘いも出来ることから多用しています。
リフト&フォールではハゼやカニなど、底物を意識する魚にも有効で、ベイトが減るこれからの時期にも効果的なメソッドです。
例)ポジドライブ『スイングウォブラー85S』・スカジットデザイン『スライドベイトヘビーワン』
あとはなんといってもトップ付近で誘う表層ゲーム!
アクションで誘いつつ・ポーズで魅せてバイトを引き出す迫力が魅力です。トップでは出きらない魚を引き出すことができるのも、このゲームの強みでもあります。
フローティングタイプよりも自重があるため、止めるとゆらゆらフォールしてくれます。それがベイトボールから落ちる弱ったベイトを演出するので、追うけど出きらない魚にスイッチを入れることも。
例)ジャクソン『にょろにょろ』・エバーグリーン『コルセア』・パズデザイン『フィール』
バチ抜けからベイトパターンまで使うシーンを選ばないのが、尻フリタイプ。
基本的にただ巻きで使用しますが、ルアーのシルエットによって水押しも変わるので、ベイトやシチュエーションからお気に入りのルアーを探すのも面白いジャンルです。
ルアーによってはトゥイッチで横に飛ぶダートアクションをするルアーもあり、エギングのように縦で誘ったり、地形変化があるポイントでワンアクション入れて食わすのも楽しいですよ。
シンキングペンシルのアクションのコツは、ロッドは立て気味の約60度にすること。
ラインがゆるやかにカーブを描くイメージで、あまりラインを張りすぎないようにすることがポイントです。
ルアーが遊ぶ余力を残すことで、アクションが自然と大きくなり、本来持つアピール力を活かすことが出来ますよ!
シンキングペンシルのタックルについて
ルアーによってはあまり抵抗が感じにくいルアーもあります。
抵抗感が少ないのが良いところでもありますが、同時に敬遠されがちな理由でもあります。
そこは感度のいいタックルを使うことで大きく解消されます。
私が普段使っているタックルは、アブガルシアの『ソルティーステージ プロトタイプ』の“シーバス XSBS-972ML”。
モデル | レングス(ft/cm) | 標準自重(g) | 継数(本) | ルアーウェイト(g) | PE Line(号) | ナイロンライン(lb) | Carbon含有率(%) | パワー | メーカー希望本体価格(税抜) |
XSBS-972ML | 9’7″ft 292.1cm |
160 | 2 | 7~35 | 0.6~1.5 | Nylon:6-16lb | 100 | ML | ¥29,800 |
前のモデルからTAF製法・超軽量ブランクスで生まれ変わったことで、9フィートを感じさせない快適な操作性を感じるモデル。
長時間使っても疲れにくく、誘う時はファーストテーパー・かけてからはレギュラーに可変することで、安心してファイトすることが可能です。
ウェーディングでもランディングしやすく、使うシーンを選ばない汎用性の高さを感じてほしいロッドです。
他にも『ソルティーステージ プロトタイプ』のシーバスは、湾奥には『872L』や大型のシンペンには『982M』など、行かれるフィールドにあったロッドをラインナップしています。
ターゲットの大きさやドラグを出せるフィールドか等を考慮してもピッタリな1本が見つかると思います。
リールはアブガルシアの『ZENON 2500SH』を使用しています。
材質の軽さだけでなく、ピニオンギアとメインシャフトとの摩擦を減らすことで、巻き始めの軽さを実現したフラッグシップモデルです。
抵抗が少ないルアーの場合は特にスプールやローターのウエイトで大きく印象が変わります。水中の小さな変化、ルアーのふらつきを感じることで、より多くのバイトチャンスを作ることが来ますよ!
最近はバイブレーションを使ったリアクションの釣りよりも、ミノーやシンペンなどの食わせ系ルアーの使用が増えたこと、9cm前後のルアーを投入する機会も多いので、より登場機会は増えています。
アブガルシア公式「ゼノン」詳細ページはコチラ
こちらも気になる方は多いのではないでしょうか?
ZENONスピニングリールより更に大口径化したドライブギアを搭載したREVO SP Beastはトルクのある力強いリトリーブと耐久性のあるスピニングリールです。
今までZENONではウエイトや巻き抵抗の強いルアーは少し敬遠していました…。私の中では繊細さを大事にしていたので…。
これはより安心感のあるタフモデルなので、ジャカ巻きや青物の回遊まで想定しても、何の不安もありません。
タフモデルとはいえ、スムーズな軽量AMギアリングと感度の良い軽量の「ワンピースDuraMetal ボディ」により、感度もアップしており、潮流の変化も感じやすい高感度な設計となっているので、感度が損なわれていないのが凄いところ。
実際にテストサンプルでの釣行では7cmほどのリップ付きのシンペンでランカーをキャッチ!
強風下でもトラブルなく、小型ルアーでも集中力が切れず、手元に情報が入ってくる!流れの強弱を感じながら、ルアーをダウンサイズしたところにガツンッ!いう感じでした。
もちろん大型のミノーやジョイント系・バイブレーションまで一通り使用しましたが、巻き始めのパワーがあることでとてもスムーズ!
皆さんには是非このトルクのある巻き上げを体感してほしい気持ちが強いです。
あんまり一番いいとか言いたくないんですけど、過去イチで好きなデザインです!
最近アブのロッドは黒を基調としたモデルが多いのもあり、ロッドにつけたときの一体感がいいですね。来年の春頃を目途に店頭に並ぶかと思うので、是非店頭で触ってみてください!
アブガルシア公式「REVO SP Beast (レボ SP ビースト)」詳細ページはコチラ
先日こちらのリールを使用した東京湾のボートシーバス動画も公開されています!
今後もUPされていく情報を楽しみにしてくださいね♪
いかがでしたでしょうか?
シンキングペンシルは同じジャンルの中でも個性は様々。そのルアーの得意とするアクションやシチュエーションを想像しながら、使い込んでいくことでアングラーの引き出しはどんどん増えていくと思います。
釣れたではなく、釣った感が生まれるかどうかはどんな意図をもってアプローチしているかで変わると思います。
使う人が変われば、違うルアーになる魅力を一緒に楽しんでいけるといいですね。