テイルウォークのシーバスロッド「HI-TIDE SSD」シリーズは、港湾部、河川、河口、沖堤防、磯、サーフ…といった様々なフィールドタイプを想定し、基本に忠実なレングスとパワーを選択したロッド。
いわばオカッパリシーバス用ロッドである。
基本性能が高く、クセのない使いやすさとSSDらしいコスパの高さで人気。上位機種に当たるハイタイドTZと比較しても、パーツマテリアルこそ違えどブランクス設計などは肉薄しているシリーズといえるでしょう。
そんな中、2022年秋に登場となったのは、「ヒラスズキ」専用といえる機種だった。
ハイタイド110H HIRA
ハイタイド110H HIRAはヒラスズキ専用。適合ラインPE1.0~3.0号、適合ルアーウエイト18~60gはいずれもシリーズで最もヘビーな仕様。もちろん11フィートというレングスも最長だ。
MODEL | 全長(ft.in) | 継数 | 仕舞寸法(cm) | ロッド自重(g) | ルアーウエイト(g) | ラインウエイト(PE) | L1(mm) | L2(mm) | 税別価格 |
110H HIRA | 11’0″ | 2 | 173 | 263 | 18-60 | 1.0-3.0 | 550 | 400 | 28,000円 |
サラシに身を潜め、いざバイトすれば荒海の中をランディングすることが想定されるヒラスズキだが、当然まずは飛距離が求められる。それはヘビーウエイトルアーであっても。
SSDシリーズのよいところは、非常に扱いやすい点。ハイタイド110H HIRAもリップ付き&リップレスのシンキングミノー、シンキングペンシル、バイブレーション、メタルバイブ、トップウォータープラグといった多種多様なハードベイトをマルチに扱える。
そのために、口径の大きめなガイド設定。太番手のラインを考慮し、トップからバットまで糸抜けのよい仕様となっている。
そのバットパワーは強靭で、ヒラスズキはもちろん青物までカバーできる懐の広さを持つのだが、バットパワーとは裏腹に、意外やティップにかけてはしなやかさもある。もちろん軟らかいという意味ではないのだが、追従性もあるのだ。
特にヒラスズキなどは、最後の最後のランディングで足場が限定されて難儀することはある。こうした場合に、ある程度の追従性をティップに持たせることでバラシを減らす。
大型ルアーをしっかり背負ってキャストでき、かつターゲットに巻けないバットパワーと最後に仕留めきるティップの追従性、これをトータルバランスよく仕上げたのがハイタイド110H HIRA。
SSDながら、そのブランクス設計は上位機種に肉薄する仕上がり。メモリアルなターゲットにも十分対応できる、非常にコストバランスのよいロッドとなっています。
フィールドによってはまだヒラスズキのチャンスはあるかもしれませんし、2023年の春に向けてもチェックしておきたいロッドではないでしょうか。
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