”デカバス師”サタン島田さんが監修するジャイアントベイト。
「MADNESS」の“バラム”。2022年、通常カラーから2色と、4色のリアルプリントを施した計6色が発表され、より注目度が上がりましたよね。それぞれカラーにはサタン島田さんのコダワリが凝縮されていて、どれも気になりマクリなカラーに仕上がっている訳ですが、ようやく全カラーが世に輩出されました。
さて! 今回は、振り返りも兼ねて全6色のカラー紹介と共に、サタン島田さんから伺った各アイテムの魅力もまとめてガッツリ紹介! ぜひ、この機会にチェックを!
サタン島田(島田一也)(Satan Shimada (Kazuya Shimada)) プロフィール
平岩孝典監修! 「#22 追鮎チャート」
まずはこちら。ガンクラフト代表「平岩孝典」さん考案の「#22 追鮎チャート」。
ヘッドから3番目と5番目のテール部分にチャートが施されているのが特長的で、前作に関してはチャート部分にクリアカラーが採用されていたそう。リザーバーのバックウォーターをはじめ、比較的水質のクリアなフィールドにマッチ。アユにソックリな見た目、バイトポイントになりそうなワンポイントのチャート部分がバスの捕食本能を揺さぶります。
追鮎シリーズ第2弾である「平岩孝典」さん考案カラー「#22 追鮎チャート」。
コンセプトは前作と同様に、バスから2尾もしくは複数のベイトフィッシュに見せること。3番目のチャート部分より、ヘッド側とテール側で異なるベイトフィッシュを演出しているそうで、2尾のベイトフィッシュが並びながら泳ぐ様子を再現。
前作のクリア部分に対し、今回はチャートを採用。
そのため、2尾もしくは複数のベイトフィッシュに見せる以外にバイトポイントになるという効果も。丁度チャート部分周辺にリア側のトリプルフックを搭載し、そこを目掛けてバイトしてくればフッキング率UPにもなるとのこと。名作ビッグベイト“ジョインテッドクロー”の生みの親「平岩孝典」さんが考案するカラー、気になる。
使いドコロは、“ミスバイトを減らしたいココゾ!というタイミング”がベスト。もしくは“食いの渋い状況下”でも活躍するそう。
それからアユパターン時はモチロン、そもそものベイトフィッシュが小さい時にも有効。バラム本来の1匹の魚を演出するというよりは、複数ベイトを演出するイメージ。アラバマ的な感覚で投入できそうな。
ビッグベイトのエキスパート「平岩孝典」さんのコダワリとサタン島田さんのコダワリが融合した「#22 追鮎チャート」、試してみては?
バラム史上最強のバイト率を誇る「#21 サタンホワイト」
続いてはこちら。あの人気カラー「サタンブラック」のホワイトVer.「#21 サタンホワイト」。シルエットのハッキリ出るホワイトカラーにパーマークを崩したようなゴールド色の模様で”SATANSHIMADA”と記されているのが特長的。因みにサタンブラックには、この模様がホワイトカラーで施されているそう。
コンセプトは”目立ちにくい”カラー。
そもそも、腹側に白色が採用されているルアーが良く釣れるように感じるとサタン島田さんはおっしゃられていて、理由は「魚の腹側は白いから」、「ベイトフィッシュの色もどちらかというと白っぽい」から。つまりバスがエサと認識しやすいそうで、これまでのバラムシリーズにも腹側をあえて白くデザインされているアイテムが多いそう。そこで思い切って、“ボディ全体を白くしてみよう”という発想でこちらのカラーを開発。
サタン島田さん自身、試作後にフィールドでテストを行われたそうですが、僅か100キャストで60UPを2本キャッチという驚異的な打率。これからもっと使い込むから楽しみだとコメント。
バラムシリーズの中で白というカラーが存在していなかったため、これにしか秘められていない釣れる要素が存在するとコメント。
使いドコロに関して”デカバスの居心地の良いエリアを把握してそこをキッチリ通す”こと。ただ、他のスローリトリーブをするビッグベイトはモチロン、高速リトリーブで誘うバラムですら飽きられてしまうので、狙いのコースへ確実にキャストを決めて通し、反応が無くなれば他のカラーや、持っていれば「サタンブラック」という異なる系統のカラーを見せてあげると、スレバスを飽きさせず釣果を引き出せるとおっしゃられていましたよ。
今までにないカラーだからこそ、これまでにないローテーションを生み出せる「#21 サタンホワイト」。検討してみては?
本物のアマゴをリアルに再現!「re#01 リアルアメーゴ」
アマゴをリアルに再現。
続いてはリアルプリントカラーの中でも初めに発売された「re#01 リアルアメーゴ」の紹介。正にアマゴそのもの…、と思える見た目。ファストリトリーブや、デッドスティッキング、エイトトラップなどのデカバスを狂わせるバラム独自のアクションに加えてリアルな視覚的要素がプラスされた最強カラー。リザーバー、河川の上流部など、アマゴを偏食する個体の攻略にぜひ。
渓流魚好きのサタン島田さん。
従来カラーはモチロン、今回のリアルプリントにも「re#01 リアルアメーゴ」をはじめ、ニジマスをリアルに再現した「re#03 リアルニジマス」もラインナップ。リザーバーのバスは特に、この手の魚種を好んで捕食しているケースが多く、外せないカラーだそう。
リザーバーでは渓流魚が上流部から流されてくることが良くあるそうで、そういった筋肉質の魚を実際に狙っているバスも多いそう。「re#01 リアルアメーゴ」はそういった状況で威力を発揮するカラー。
使いドコロに関しては、増水時や大水時が有効。そういったタイミングでアマゴのような渓流魚が落ちてくるので、そのことを知っているかのように、バスも上流や流れの中に差してくるそう。
アマゴをモチーフにリアルプリントが施された「re#01 リアルアメーゴ」。リザーバーでは必須カラーになりそうな予感。
迷った時に活躍!「re#02 リアルハス」
ハスをリアルに再現。
続いては「re#02 リアルハス」について。池原ダムや七色ダムなどのリザーバーをはじめ、琵琶湖や河川のハスパターンといった、ハスが生息しているエリアで広く活躍。今回登場したカラーの中でも比較的馴染みのあるベイトなだけあって、万能に使うことができるのではないでしょうか?
「re#02 リアルハス」は、そもそも数年前に開催されたフィッシングショーの限定カラー、凄まじい実釣力と人気カラーであったため、定番カラーにしようとなり、今回登場しました。当時の限定カラーより若干デザインが変更され、細部にわたって細かくハスを表現しています。
ハスにソックリとはいえ、若干青っぽいカラーリング。アングラーによれば「こんなハスおる?」って思われるかもですが、シッカリとした意図があります。青に寄せたカラーリングによって、生々しさを秘めながら、ホロが水中で大きくフラッシングをしてくれるそう。ハイピッチアクションでは四方八方に光を放ち、スレバスを魅了。サタン島田さん自身も特に気に入っているそうで、「フィールドにバラムを2個だけ持って行けるならコレを選ぶ」とおっしゃられていました。因みにもう片方は次に紹介する「re#03 リアルニジマス」。2タイプの使い分けがとにかくヤバイ。
もう1つ大きな魅力が。それは制作本数のごく僅かに、シークレットバージョンが混ざっているという点。カラーの一部分が変更されているようなイメージだと思います。シークレットカラーに関しては、パッケージにもセキュリティーシールが貼られていて、ショップスタッフでもどれに入っているか分からないようにしているという。もし、シークレットカラーが当たって、通常カラーが良いという方に関しては交換も可能。どんなカラーなのかは当たってからのお楽しみ。
使いドコロに関しては、どんな時でも使えるそう。とにかく万能で迷った時やバラムを入手してみようと検討している方にもオススメだとおっしゃられていました。
ハスをリアルに再現「re#02 リアルハス」。万能な使い方ができるこちらをぜひ。
何度通しても反応する?「re#03 リアルニジマス」
ニジマスそのもの。
続いてのカラーは「re#03 リアルニジマス」。ニジマスが放流されている湖やリザーバーではバスのベイトになることも多く、そういったフィールドではカナリ活躍してくれるモデル。
ノーマルタイプのレインボートラウトカラーのリアルさを更に増したモデルがこちら。2019年のキープキャストでは限定カラー「 リアル・レインボートラウト」として展開されたことも…、今回遂にリアルプリントカラーとしてリリースされました。
先程紹介した「re#02 リアルハス」と同様、サタン島田さんのスタメンカラー。「バラムの持って行ける個数が限られているならコレも絶対持って行く」と実際におっしゃられていて、デカバスはニジマスなどの大型マス類を捕食することも多々あるそう。威嚇要素以外にも、DNAの中で美味しいと認識しているのか?
”何回通してもバイトしてくる”。
が「re#03 リアルニジマス」の最大の魅力。そもそもバラムの釣りは、反応があっても同じコースを再度通してもバスに見切られるそうですが、「re#03 リアルニジマス」に関しては、通常カラーより複数キャストしてもシッカリ反応してくれるそう。それだけデカバスはニジマスを捕食対象にしているのでしょうか?
また、「re#03 リアルニジマス」にも生産分の極僅かにシークレットカラーが混ざっています。カラーの一部分が変更されているようなイメージ。パッケージにもセキュリティーシールが貼られていて、ショップスタッフでもどこにあるかが分からないようにしてあるとのこと。シークレットカラーが当たって、万が一通常カラーの方が好みという場合は、通常カラーと交換も可能。どんなカラーに仕上がっているのかはお楽しみ。
使いドコロは「re#02 リアルハス」を軸に使いつつ、ココゾ!という所で投入。絶対に居てるといったシチュエーションでは「re#03 リアルニジマス」にチェンジするなど、2カラーを使い分けることが良くあるそうです。両カラーの使いドコロも同様で万能。ニジマスが生息しているのであれば、場所を選ばずどんな時でも投入できるとおっしゃられていました。
「re#03 リアルニジマス」も一軍カラーとして活躍しそう。興味のある方はぜひ。
とにかく食い方がエグい!「re#04 リアルブラックバス」
バスそのまま! な見た目の「re#04 リアルブラックバス」。こちらも「re#02 リアルハス」と同様、全国のフィールドで活躍してくれそうなカラーに仕上がっています。リザーバーはモチロン、ため池や河川に湖といった幅広いフィールドとシチュエーションに対応してくれそうな万能色。威嚇バイトを狙いやすい春にも出番が多そう
釣りをしていてバスの共食いを目撃したのは2回。
とサタン島田さんはおっしゃられていて、デカバスが小バスを襲っているのではなく、50cmや60cmがバラム級の大きさのバスを捕食しているという光景。「その捕食方法がとにかく凄まじい」とのこと。見るからに丸呑みできないサイズにも関わらず口の中にスッポリハマっている様子で、これはバスを捕食しようと思って食ったのか、それとも変な動きをしたから反射的に口を使ったのかは分からなかったそうですが、デカバスがバラム級のサイズを丸呑みすることは確か。そういった経緯もあり、リアルプリントカラーに「re#04 リアルブラックバス」を採用したそうです。
話を伺った時は、サタン島田さん自身このカラーは使い込んではいないとコメントをされていましたが、見た目的には好きだという。釣れるのも確かで幅広いフィールドにも対応すると思いますとコメント。ただ「サタン島田」さん的にバスの共食いはあまり好きではないそうです。「バスが減るやんけ!」とおっしゃられていましたよ(笑)。
こちらも生産分の極僅かにシークレットカラーが混ざっています。カラーの一部分が変更されているイメージ、パッケージにはセキュリティーシールが施されていて、ショップスタッフでもどこにあるかが分からないようにされているそう。記者も実際にどんなカラーなのかも聞いておらず、当たった方にしか分からないお楽しみ。シークレットカラーが当たって、通常カラーの方が好みの場合は、交換も可能。
使いドコロは、ベイトが少なくてバス同士が共食いしている状況、または春の威嚇的アプローチでも有効とのこと。
リザーバーに限らず、様々なフィールドに出向く人、普段から陸っぱりでため池や河川、または琵琶湖などでバスフィッシングを楽しまれている人! 様々なスタイルに対応してくれそうなリアルプリントカラー「re#04 リアルブラックバス」、気になる方はぜひ参考に。
以上! 「MADNESS」から2022年にリリースとなったNEWカラー6色をまとめておさらいしました。ぜひ、店頭で見かけた際はご覧になってみてくださいね!