玄界灘を案内し始めてから13年目に突入。
佐賀県・伊万里市(いまりし)の久原港(くばらこう)を拠点に、ジギング、タイラバ、スロージギング、イカメタルなど…、初心者の方でも楽しめる内容で、四季折々の魚種を狙ったSWルアーゲームを案内。そして、“独自の進化を遂げたルアー開発”に専念、遊漁船が展開するルアーブランド「REAL FISHER」。
日々お客様を案内する中で、船上で得られる製品開発のキッカケとなるヒントは数知れず。「手軽に楽しんでほしい」、「沢山釣ってほしい」、「扱いやすくて疲れにくい」を考慮した上で設計。2022年11月、遂にこちらのジグが世に放たれました。
うるめジグ【REAL FISHER】
お客様の釣果を集約、10年以上の経験がジグとして形に…。
日々フィールドを案内する中で共通して思うこと…、それは「ジギングは楽しいけど=キツい」。そんなキツいというデメリットを“扱いやすくて釣れる”に変換、ようやく形になった「うるめジグ」。そんな攻めマクりで釣れるギミックも満載なコダワリジグをこれからジックリ解説させていただきたいと思います。
ターゲットとなる魚種は、ブリ、ヒラマサ、カンパチ、サワラなどの青物をはじめ、大型の根魚やフラットフィッシュなども釣れたり…。150g、180g、200g、250gのウエイトが、様々な水深や潮流に対応します。
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因みに名前の由来ですが、名前の「うるめ」がひらがなになっています。ウルメイワシを例えるならカタカナ統一でも良い気が…、少し気になったので直接「REAL FISHER」代表にお話を伺うと、もちろんウルメイワシをモチーフにしているそうですが、生命感を際立たせるためにアイにもこだわられているそうで、その見た目が「うるうる」していることから、製品名にも合わせようとなり「うるめ」というひらがなを採用したとのこと。キレイなアイにも注目です。
「扱いやすくて釣れる」ようにするためのコダワリ
ジギングは楽しいけど=キツい。
慣れた人でも1日中竿を振り続けることは体力の消耗に繋がり、集中力を低下させる要因に…。そのようなことを無くし「扱いやすくて釣れる」ことを目指して設計された「うるめジグ」は、ボディ設計にカナリこだわられています。
ジグの重心は比較的誰にでも扱いやすいとされる、センターバランス仕様。ただ、単なるセンターバランスであれば一般的なジグと同様であり、「うるめジグ」はボディの幅を極力薄く、リアにかけて急激に細く設計されていて、ヘッド部分だけ、少し厚みを持たせることで、センターバランスのメリットを維持しつつ、カナリ軽い力でジグを軽快に操ることが可能に。近年、ライトになりつつあるジギングタックル、穂先が入りやすくてしなやかな物であったり、手巻きはモチロン電動リールを駆使したメソッドに対しても、軽くシャクリを入れるだけでキレの良いダートアクションを演出。ワンピッチ~ショートピッチ、スローピッチ~ハイピッチなど、様々なシャクリ方に対応。
形状によるメリットはもう1つあります。
扱いやすさを考慮したセンターバランスに加え、見た目も本物のウルメイワシに近いことから視覚的要素でもバイトを誘います。ジグアクションで、ターゲットを追尾させてから、リアルな見た目で最終的に食わせに繋げることが「うるめジグ」は可能に。
アシストフックへのコダワリ
ボディ設計以外にもう1つ大きなコダワリが…。パッケージ開封の時点で初めからフロントにアシストフックが標準装備されており、そのセッティングにカナリ工夫が施されています。そもそも、この手のジグで全ウエイトに初めからフックが標準装備されているのも嬉しいポイントで、手軽にジギングを楽しんでほしいという、「REAL FISHER」代表の想いが伝わってきますよね…。
記者自身元釣り針メーカに勤めていただけあり、個人的にフックにもカナリ興味があったため「フックは何を使われているんですか?」と尋ねると、「うるめジグ」の為に開発したオリジナル仕様とのこと。
一般的なジグの場合、世に出回っているフックをそのまま採用しているケースが多い印象。フック形状を1から製作されているジグはそう多くないのでは?と、より興味が沸いたので、オリジナルフックを採用した理由について伺ってみると、「フックがボディに絡みついてエビらないようにしたかった」、「お客様が1からフックを選ぶ時に、フックサイズやアシストの長さで悩まれる方が多い」ということで、オリジナルフックを標準装備しているそうです。
アシストフックへのコダワリは形状だけでなく、アシストにも工夫が施されています。ウエイトごとに長さが異なっていて、150gと180gはアシストが短め。200gと250gは少し長めに設定。ウエイトごとに若干ボディの長さが異なるので、それに合わせて調整されているトコロも注目ポイント。