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ヤマラッピ山田ヒロヒトが明かす「晩秋から初冬のエギング! 爆乗せのヒント」

連載:山田ヒロヒト「ヤマラッピワールド」
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月イチ連載 山田ヒロヒト「ヤマラッピワールド」
晩秋から初冬のエギング! 爆乗せのヒント

山田ヒロヒト (hirohito yamada) プロフィール

バックドリフト、ノーテンションソフトフォールなど、新たなエギングの扉を開き続けるエギンガー。2016年年末に、それまで23年勤めた会社を退社、2017年よりフルタイムのプロアングラーとしての活動を開始。これまで通りエギング関連アイテムの開発を続けるほか、イカ係長とフィッシングブランド「NUTS & VOLTZ」を立ち上げるなど、活躍の場を広げている。なおアオリイカの自己記録は屋久島ロケ中に捕獲した4280g。1968 年7月生まれ、大阪府出身、奈良県在住。趣味はスノボと一眼レフカメラ撮影。

お久しぶりの連載です。まだまだ健在です!
連載が終わったわけでもありませんので、どうぞよろしくです!

さて、2022年シーズンの秋イカも終盤戦に入っていますが、今年の秋イカは、不調だった春が嘘のように絶好調!

特に、日本海側の序盤戦は数型ともにイイ感じで、長崎でも早い段階からキロアップが出るなど、エギングを始めるには、とてもいい年になったのではないでしょうか?!

春が不調だと、秋も不調…という話がよく聞かれますが、今年の流れを見ると、春と秋はそれほど関係がないこともある、ということが証明された気がします。

ちなみに、今年の秋イカが好調な理由を考えると…
その年のアオリイカの天敵である青物やタチウオ「魚」が少ないからなのか? アオリイカの卵が少ないからそれを狙う魚も少ないのか? はたまた天候なのか? どうなんでしょうか? 把握するのはなかなか難しいですね!

晩秋から冬にかけての攻略のヒント

さて、秋もひと段落し、落ち着いてきたところで、今回の連載では晩秋から冬にかけてのエギング攻略法を書いてみたいと思います!

深場だけでなく、シャローでもチャンスあり

現在は秋が深まり、シャローエリアで好調に釣れていたアオリイカも、少し深場に落ちていく時期になってきています。

ですが、シャローエリアが完全に終わった訳ではありません。

夕方から夜にかけてはイカはエサを追ってシャローエリアへ!

夜の間にシャローエリアに入った個体は朝マズメに狙えます

潮がよく動くエリアや潮だまりのエリアは日中でもナイスサイズが飛びだします

一方、日中はどうか? というと、正直、キビしい時期にはなってきますが、潮がよく動くエリアや潮だまりのエリアは日中でもナイスサイズが飛びだします。
まだ、水温が下がりきっていないシャローエリアでの1発も狙いつつ深場も狙っていくようなスタイルがオススメです!

 

晩秋以降のエギングで重要な要素となる「潮の動き」について

さて、ここからは、晩秋以降のエギングで重要な要素となる「潮の動き」について少し話をしたいと思います

好スポットとしては「潮目」というキーワードをよく聞くかと思います。

ただこの潮目というのは、流れだけで発生するわけではなく、塩分濃度や水温、いろんな違いからその境目ができます。
ですので、キャストする位置によっては、全く違う海域にキャストしていることになることもあります。
この時に大切になるのが、エギは潮目によって様々な影響を受けるということです。
例えば、潮があたって巻き上げているようなイメージの潮や、逆に落ち込んでいくような潮、濁っている潮や塩分濃度の低い潮など…。

潮の動きや、潮の強さによって、エギの沈下速度に違いが出てくる

潮目には、色んな潮の動きや、潮の強さがあるわけですが、当然、それぞれでエギの沈下速度に違いが出てきます。

みなさんもご存じの通り、エギの沈下速度はイカがエギを抱くか? 抱かないか?に大きな影響を与える部分。
当然のことながら、潮の動き、強さによって、微妙なエギの重さ調整が必要になってきます。

目の前の見える位置で、タイプの違うエギを落としてみると、それぞれ、エギの落ちる速度は変わることは、みなさんよく分かると思います。

これが水深3mくらいまでなら、まあアオリイカが気づく範囲なので影響も少ないですが、これが水深5mを超えてくると全く違います。
アオリイカの活性が高くエギを簡単に追ってくれるような場合では、イカとエギの距離が離れていても問題ないのですが、水温が低かったり、水潮になっていたりと、潮目によっては様々なシチュエーションが考えられますので、水層を大きく変えてまで追わなくなる場合があります。

イカがエギを追うスピードが遅くなってくると、エギをイカの近くにもっていく必要がでてくるため、潮に合わせたエギの重さ、沈下スピードの調整、セレクトが必要になってきます。

視界が狭くなるナイトになってくるとなおさらのことです!
ナイトでは、着底をラインにきいたり、ロッドにきいたりしながら、底に落ちる時間をカウントしながら注意して確認してください。

いつも話していることですが、状況によってイカが抱きやすいスピードは違ってきます!
速く落ちる場合がイイ場合もありますし、遅い場合が多い場合もあります!

隣でよく釣れる、自分だけが釣れない、こういった経験がある方は、エギの沈下速度に注意するのと、シャクった後の「食わせるための間」の取り方に注意していくと釣果があがってくると思います。

私がどんな感じで「抱かすスピード」「抱かせる間」を探っているのか?

では私が、どんな感じで「抱かすスピード」「抱かせる間」を探っているのか? 説明してみます!

よくやるのが、まず最初にフォールスピードが速めな重めのエギを使用すること。

続いて通常速度のフォールスピードのノーマルタイプ(仮面シンカーを付けるなどもアリ)を投入します。
こうすることで、追いの強いアオリイカを獲りにいきます。
そして同時に、エギをしっかりと底付近まで見せてあげる作業を行っています。
あと重めのエギを使う場合、たとえ食わなくても、手前にアオリイカを近づけるイメージを持っています。

フォール速度 フォール速度 エギ名 号数 重さ
早め 2.75秒/m エメラルダス ラトル TYPE R 3.5 19.5g
ノーマル 3.75秒/m エメラルダス ステイ 3.5 25g
ノーマル 3.75秒/m エメラルダス ピーク 3.5 19.5g
遅め 6秒/m エメラルダス ラトル TYPE S 3.5 18g
遅め 6秒/m エメラルダス ダート II Type S 3.5 18g
遅め 6秒/m エメラルダス ステイ タイプS/ 3.5 24g
かなり遅め 8秒/m エメラルダス ダート II Type SS 3.5 17.5g

そして次の段階として、シャロータイプ(ダイワのエギでいうとタイプSや同SS)のようなゆっくり落ちるフォールスピードが遅めのエギを使用して、「食わせるための間」を長く取っていきます。

このフォールスピードの調整に加え、今度は、跳ね上げ系や、エメラルダス・ステイなどの抵抗系のエギや、ダート系のエギ(エメラルダス・ピークや同ダート2など)など、動きの質の違うエギのローテーションも行って、食い渋っていた個体に口を使わせていきます。

今年の秋口には新作エメラルダス フォールLC ラトル、エメラルダス フォールLC ラトル  typeSも登場

跳ね上げ系が得意なタイプ! 移動距離を抑えたタテ方向の攻めに◎

ダイワ公式 エメラルダス・フォールLC(ロングキャスト)詳細ページはこちら
ダイワ公式 エメラルダス・フォールLC (ロングキャスト)type S 詳細ページはこちら

潮目によって海の変化がキャストする位置で変わってくることなどにも十分注意して、エギのフォールスピードや動きなどを調整していくというわけです。

なので単純に潮目がきた、釣れるぞと思っても、その攻略法が間違っていると釣果に結びつかないので注意してくださいね!

まだまだイカが狙えるシーズン!  エギングを楽しんでいきましょう!

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【エギング】秋の新製品ピークとフォールで釣れまくる、その特徴と使い方を現場で説明

【エギング】たまちゃんが行く18!和歌山の超メジャーポイントでアオリイカを釣る

 

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