今江克隆のルアーニュースクラブR「デカバス遭遇率が異常に高い!秋の特殊メタル系ルアー使いこなし法を紹介」の巻 第1123回
「ワカサギマジックスプーン」のカンタンな使い方
一方「ワカサギマジックスプーン」は、刻んでいく「メタクロ」とは違い、基本はフラットでのベイトの群れ直撃のリフト&フォールだ。
この時によくやってしまう間違いは、リフト時に強烈にバシバシバシって感じに強烈にシャクってしまうこと。
これではルアーの波動よりラインの水切り波動が勝ってしまい、ベイトフィッシュを必要以上に散らすうえにバスにも警戒心を与えてしまう。
デカいルアーほどラインで水を必要以上に切らないよう、ゆったり動かすのが基本だ。
したがってリフト時も優しく高く持ち上げる感覚で、リフトの頂点に達した時に張らず緩め過ぎずの、ほぼフリーフォールで素早くフォールさせる。
速さは自然なフォールで出してこそリアクションが活きる。
今江的にはフォール後着底したら2~4回だけ軽くボトムを小突いてからまたゆったりとしたハイリフトを繰り返す。
いきなりリフトせずにボトムを2~3回小突くのは、フォールを追ってきたバスが、ボトムという壁にルアーを追い詰めて喰うための間を与えるためである。
バイトはたいていリフトの頂点からフリーフォールに入った直後か、2~3回ボトムを小突いてリフトした瞬間に集中する。
フラット狙いの使い方以外では、単発のビッグフィッシュ狙いになるが、岩盤や橋脚を縦のボトムとイメージし、フォール時のスライドで岩盤に当たって軌道が変わるぐらい極力タイトにフォールさせることで、滅多にルアーに反応しない百戦錬磨のデカバスが事故ってくれることがある。
特殊メタル系で最も気をつけるポイント
最後に「メタクロ」、「ワカマジスプーン」で最も気を付けるべきことは、バスが掛かってからの対処だ。
メタル系ルアー、特にビッグスプーンは、ヘッドシェイク時にルアーに慣性モーメントが強烈に働くためフックを外されてしまうことがとても多く、さらには外れたルアーが至近距離から吹っ飛んでくるので極めて危険だ。
ディープで釣ることがほとんどのため、気圧変化でバスを死なせてしまわないためにも、時間をかけて絶対ジャンプさせないようにランディングすることがとても重要になる。
メタル系ルアーは、その質量からジャンプバレが最も多いルアーだけに、ランディングの技術で釣果に大きな差が付くルアーでもある。
千載一遇のビッグバスをバラした挙句にメタルルアーの耳ピアス、鼻ピアス(実話)にならないよう、くれぐれもジャンプさせないランディングをマスターしよう。