皆さん、こんにちは。家邊克己です。
7年前にサーティフォーから出たロッドで「FPR-55 F-tuned」という機種があります。
「F-tunedソリッドティップ」という、30tカーボンソリッドとは思えないような、これまでに無いテーパーで曲がってくれるソリッドティップを採用しており、わずかな潮の変化でもティップに違和感として感じ取ることができ、強烈な感度で釣り人に海中の情報と共に、アタリを明確に伝えてくれるロッドです。
魅力は「F-tunedソリッドティップ」だけに限らず、ベリーからバットにかけては、パワーをシッカリもたせてあるので、不意に大物が掛かってもシッカリやり取りをして浮かせることが可能です。全国を日々駆け巡っていると、「FPR-55 F-tuned」のバージョンⅡを出してほしいという声がよく寄せられます。そういったご要望にお応えするため、バージョンⅡの開発に取り掛かっていましたが、ようやく完成しました。今回は「FPR-55 ver.Ⅱ F-tuned」について解説していこうと思います。
家邊克己 Yabe Katsumi プロフィール
開発経緯
ただ正直、何度もお伝えしているように昨今のアジングは正に“プランクトンパターン”全盛で、現代のアジングに、極端なファストアクションである「FPR-55 F-tuned」のバージョンⅡは果たして必要なのか? という疑問もありました。そもそも、そんなロッドが出来るのだろうか? という思いもありました。
そんな中、久々に「FPR-55 F-tuned」を使ってみると、改めてその感度の良さとスローアクションロッドとの違いに驚きました。スローアクションのロッドは、ジグヘッドを手元に感じながらその重さを知る訳ですが、ファストアクションのロッドはティップの下のベリー周辺でその重さを感じます。そういった特長が「FPR-55 F-tuned」は、他のファストアクションのロッドと比較しても明確でした。
これが今のプランクトンパターン全盛のこの時代に、このロッドに求められるモノではないか、スローアクションとは全く違う感覚で、プランクトンパターンを攻略できるのではないか、という思いが湧いてきました。それから本腰を入れて「FPR-55 F-tuned」のバージョンⅡを開発することに着手しました。
テーマは「究極の振り抜けと感度」
テーマは「究極の振り抜けと感度」。
前作の「FPR-55 F-tuned」はロッドの継ぎ方が逆並継でしたが、今回は振り抜けを良くするために並継に変更しています。
そして、感度を出すために極端な急テーパーは変更せず、バット部分から急激に細くして薄くしました。昨今のアジングで多用される0.5gや0.8gなどの軽量ジグヘッドもカナリ扱いやすい仕様になっています。ただ、感度を求めすぎて強度が落ちてしまうとダメなので、設計段階で最大限の強度を実現するプライ数と組み合わせにしました。
こうしたことで、今までには無い振り抜け感を実現しつつ、本当にビックリするぐらいの感度を得ることに成功。僕はアジングには極端な高感度は必要ないと思っており、このロッドの感度を目の当たりにして、気持ち悪くなるくらいでした(笑)。
そのくらいシャフトだけで高感度を実現してくれていたためグリップ形状もより増幅、今までに無いデザインのストレートグリップに設計&デザインにしてもらいました。
きっと今までに味わったことのない感度に驚かれると思います。
ぜひ発売したら、一度使ってみていただければと思います。販売予定はSS(スペシャルショップ)が12/9(金)、一般店舗が12/16(金)予定です。価格は52,800円(税込)になります。
関連動画もご一緒に
また、「FPR-55 ver.Ⅱ F-tuned」について解説した動画や、テスト釣行の模様を撮影した実釣ムービーなどもYouTubeチャンネル「THIRTY34FOUR」で公開しておりますので、ぜひご覧になってみてください。他の動画も気になる方や興味をお持ちになられた方はぜひ「こちら」からチャンネル登録の方もよろしくお願い致します(笑)。
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