近年大ブーム、ボートからのサワラキャスティングゲーム。
従来のミノーを使ったアプローチに加え、ブレードジギングの台頭もあって乗りに乗っている釣りモノ。
そんなサワラゲームにピッタリなロッドが、テイルウォークの人気ロッド「ボートゲーマーSSD」に2機種追加されました。
サワラをメインターゲットに据えた2機種
この秋追加された2機種はS72MHとS610M+。ボートゲーマーSSDは元々はシーバスボートゲーム用ロッドという位置づけで、その器用さからほかの魚種にも使える汎用性を持ったシリーズでした。今回追加された2機種は、シーバスではなくサワラを主軸に置いたモデル。
まずはそのスペックを駆け足で。
モデル | 全長(ft.in) | 継数 | 仕舞寸法(cm) | ロッド自重(g) | ルアーウエイト(g) | ライン(PE) | L1(mm) | L2(mm) | 本体価格(税抜き) |
S72MH | 7.2 | 2 | 114 | 126 | max 60 | max 3.0 | 475 | 335 | ¥26,000 |
モデル | 全長(ft.in) | 継数 | 仕舞寸法(cm) | ロッド自重(g) | ルアーウエイト(g) | L1 (mm) | L2 (mm) | ライン(PE) | 本体価格(税抜き) |
S610M+ | 6.10 | 2 | 108 | 112 | max 40 | 430 | 290 | max 2.0 | ¥25,000 |
テイルウォーク公式ボートゲーマーSSD詳細ページはこちら
ブレードジギングも想定したモアパワー
前述の通り、ボートゲーマーSSDはボートシーバスのスタンダードロッドという位置づけ。
しかしながら、繊細さとしっかりしたバットパワーを持つ既存機種のひとつS73Mなどは、サワラキャスティングゲームにおいて12~13cmクラスのミノーを扱うに長けていて愛用する人も多かったのです。
ところが、ミノーとともにブレードジギングが、跳ねが見られない時の全層攻略、そのお手軽さから注目を浴びた。ミノーにはミノーのよさが、ブレードジギングにはブレードジギングのよさがあって、状況に応じてどちらも用いる…というのが一般的なスタイルとなりつつある。
そして、特にブレードゲームにおいてはS73Mだけでは、若干のパワー不足を感じることが多くなった。SSDはリーズナブルで非常に汎用性の高いシリーズ、1本でミノーもブレードもこなせるようサワラに特化した機種が必要だとの結論に至り、2機種が追加されたそうだ。
追加された1つ、S72MH。S73Mと比較すると、単純にアクションランクがMからMHとなっていて、より張りを出している。若干強めのティップセクションは、水面まできてのバラシを防ぐ狙いもあるのだとか。
ルアーウエイトMAXは60gと、ブレードジグをしっかり投げて巻く、そして掛けた時に主導権を握られないバットの強さは兼ね備えるモデルとなっています。ブレードジグを主体に話を進めているが、ミノー全般への対応力も高く、さまざまなルアーをオールラウンドに扱えることを目的とし、あえてレギュラーテーパーとしている。
また、基本的には高速リトリーブが前提となるサワラブレードジギングにおいて、速度だけでなく安定してブレずに巻くことも重要。
そのため、リアグリップ長が若干長めに仕上げられていて、脇挟みなどで安定感のあるリトリーブができる仕様となっています。
S610M+も同様にM+というパワー表記で、Mよりは若干強め。ロクテンという長さがまた絶妙。
この長さは外的要因を想定したモノ。具体的には、例えば東京湾では大型船のサワラキャスティング。釣り座が胴の間となった場合、また船のルールで、オーバーハンドキャストが不可の場合も。そうなるとアンダーでしっかり投げられるロッドの復元力はもちろん、長すぎると水面をティップが叩いてしまう。
そのため610というレングスに設定したそうだが、アンダーでも投げやすく、いざ船のミヨシが釣り座に取れた時も短過ぎない絶妙なレングス設定とした。
S610M+は、S72MHと比較すればティップからベリーにかけては、若干しなやか。ゆえにミノーでの細かなアクションも加えやすい設定で、そうでありながらある程度のブレードジグもこなすルアーMAX40gとなっています。
おそらく2本あれば、ボートサワラの大半の状況はカバーできる2機種。そしてSSDらしいうれしいコスパ。
入門してみるにはオススメのロッドだと思いますよ!