今江克隆のルアーニュースクラブR「一番大切なことは??復刻記念!『ジャバロン』の使い方、セッティングのキモを紹介」の巻 第1122回
威力を100%発揮するフックセット法
そして「ジャバロン」の威力を100%発揮するには、フックセッティングによるスイミングバランスの安定が極めて重要である。
「ジャバロン」のスリット上下にはフックポイントを通すリードホールが設置されているが、必ず腹側のリードホールから背中側のリードホールにフックポイントが通るようにセットすることが、非常に重要である。
「ジャバロン140」には#4/0フックが基本だが、各社で微妙にサイズ感が違う。
いろいろ試したが「ジャバロン140」にはFINAの「TNSオフセット#4/0」が、ベストセットだった。
「ジャバロン」の耐久性を劇的に上げるコツ
あと、オリジナルの「ジャバロン140」には、イマカツPATの「顎(アゴ)コイル」が設置されていないので、ホームセンターでステンレスコイルバネを購入し、全てにニッパーで顎部分にセットしていた。
これをすることによって、スキッピングしようが、ハードに投げようが、アゴが避けることは皆無で、ワームのもちが段違いによくなる。
他のワームにも簡単にできる便利チューンなので、バネコイルとニッパーは常備しておくことをオススメします。
浅いマッディな霞水系での「ジャバロン」パターンのポイント
今回のバサクラでは、クリアウォーターが主戦場だった「ジャバロン」が、まさかの霞ヶ浦水系でも十分に通用することが証明された。
今江的イメージでは、先週の記事でも書いた通り、「カバースキャット」のカバー撃ちからの応用で、「ジャバロンネオ97」→「ジャバロン140」にたどりついたのだが……
- ゲキアサな霞水系ではしっかりラインをボトムに敷いてから泳がせること
- ノー感じなのでi字系を引いているイメージで忍耐強く巻くこと
- リトリーブコースの途中に必ず「縦スト」を絡めていくこと
が、ポイントだったと思う。
だが、これは成長したイナッコ(ボラの幼魚)など大型ベイト喰いになる秋~晩秋の基本であることから、霞水系のスポーンシーズンである春こそが、産卵期最強で知られる「ジャバロン」の最強シーズンになる予感がしている。
おそらく春ならば、20lbクラスの重いフロロカーボンラインを使っての「放置&ズル引き、たまにチョイジャーク」がキーアクションだろう。
ほかにも「ジャバロン」は、過去に一世を風靡したシバーアクションの元祖「ジャバテキ」こと、ジャバロンのヘビーテキサスリグ(フリーテキサス)速巻きや、琵琶湖では「ジャバネコ」が密かに流行していたこともあった。
本当に偶然のタイミングで11月末、「ジャバロン140オリジナル」が復刻リリースされる。
20年の歴史を持つイマカツの名作多関節ワーム「ジャバロン」を、ぜひまた使って楽しんでみてほしい。